耳の横に生えている毛を「もみあげ」と呼びます。
当たり前の言葉ですが、よく考えると少し不思議です。
というのも、もみあげの毛は普通は下に伸びています。
それなのに、なぜ「上げ」という言葉が使われているのでしょうか。
実はこの名前、耳の横の毛そのものではなく、昔の髪型が由来だと考えられています。
もみあげは「揉み上げ」が語源とされている
「もみあげ」は漢字で書くと「揉み上げ」です。
この言葉の由来は、江戸時代の男性の髪型にあるとされています。
当時、武士や町人の間では、耳の前の毛を整えて強調するスタイルがありました。
髪に蝋(ろう)や松脂(まつやに)をつけ、
耳の横の毛を手で揉みながら上に立てるように整えます。
こうした整え方をする髪型が、
「揉んで上げる」ことから揉み上げと呼ばれるようになったとされています。
やがて髪型の名前が、その部分の毛そのものを指す言葉として定着し、
現在の「もみあげ」という呼び方になったと考えられています。
長く伸びたもみあげを捻ったりあげたり現代人が前髪をセットする感覚でもみあげの毛をいじっていたとすればかなり面白い
という事はもみあげをカールさせたり上手く捻ったりしていたのか?
そういえば昔はちょんまげだから遊ばせる毛が横にしかないからなのか?
ほとんどの毛を剃っているから個性を出すにはもみあげに注目するしかなかったのかな?(個人の感想)
実は「耳の横の毛」の名前ではなかった
今では、もみあげという言葉は
耳の横の毛の位置を示す言葉として使われています。
しかしもともとは、単なる場所の名前ではありません。
髪の毛をどのように整えるかという、
髪型や整髪の方法を表す言葉だったと考えられています。
つまり、現在のように自然に垂れている毛ではなく、
昔は上に立てるように整える部分だったのです。
このため、下に伸びる毛なのに「上げ」という言葉が残っているわけです。
「耳脇毛」が変化したという別の説
語源については、もう一つの説も知られています。
それは、耳の横の毛を意味する
「耳脇毛(みみわきげ)」という言葉が変化したというものです。
発音の変化によって
みみわきげ → もみあげ
と変わったという説ですが、こちらははっきりした資料が少なく、
一般的には「揉み上げ」説のほうが広く知られています。
「もみさげ」と呼ばれることもあった
昔の文献や地域によっては、
「もみさげ」という言葉が使われることもありました。
これは、現在のもみあげが
下に垂れている毛に見えることから生まれた呼び方です。
もともと上に立てる髪型だったものが、
時代とともに形が変わり、名前だけが残った。
そう考えると、言葉の変化の面白さが見えてきます。
普段何気なく使っている「もみあげ」という言葉も、たどってみると昔の髪型に行き着きます。
耳の横の小さな毛にも、意外と長い歴史が隠れているのかもしれません。
ではでは(^ω^)ノシ
この記事もおすすめ

