
「イギリス」って、よく考えると少し不思議な呼び方です。
英語では United Kingdom、英国とも呼ばれるのに、日本ではなぜか昔から「イギリス」が定着しています。
結論から言うと、これは英語の正式名称をそのまま訳した言葉ではありません。
昔に別の言語経由で伝わった呼び名が、そのまま日本語として残った結果です。
「イギリス」は正式な英訳ではない
日本で使っている「イギリス」は、英語の国名をそのまま訳したものではありません。
もともとは、外国語で呼ばれていた名前が日本語の音に合わせて変化したと考えられています。
つまり、「日本だけ間違えている」というより、昔の呼び方がそのまま生き残ったという見方が自然です。
国名は、正しさよりも先に広まった呼び名が残りやすいものです。
この手の言葉は、あとから見れば不思議でも、当時の感覚ではごく普通に受け入れられていたとされています。
もともとは「イングランド」に近い呼び名だった
「イギリス」の語源は、ポルトガル語の Inglês にあるとされています。
これは英語圏の人やイングランドに関係する言葉で、日本ではそれが聞こえ方のまま変化しました。
音の流れとしては、
Inglês → エゲレス → イギリス
のように変わったと説明されることが多いです。
オランダ人がInglês(イングレス)と発音しているのを聞いてエゲレスと聞き取った
実際にInglêstとネイティブっぽく連呼しているとエゲレスって聞こえるしエゲレスも連呼しているとイギリスって聞こえるようになる。
これはかなり面白い
ここで大事なのは、最初から「今の英国全体」を指していたわけではない点です。
当時の日本では、イングランド中心の感覚で外国を見ていたため、その名前が国全体の呼び方として残ったと考えられています。
その後、中国経由で
👉 英吉利(えいぎりす)
という当て字が使われるようになり、そこから
👉 英国(えいこく)
という略称が誕生しました。
そこは中国経由なのが面白いですね
なぜ国の形が変わっても名前は変わらなかったのか
今のイギリスは、イングランドだけの国ではありません。
実際には、複数の地域がまとまった 連合王国 です。
それでも日本語の「イギリス」は、そのまま使われ続けました。
これは、いったん広まった呼び名を後から変えるのが難しいからです。
日常語は、正式名称よりも「みんながそう呼ぶかどうか」で決まりやすいです。
だからこそ、国の仕組みが変わっても、言葉だけが昔のまま残ることがあります。
日本も英語ではジャパンなのも同じ理由、マルコポーロがジパングなんて紹介したからそう広まった
よくある誤解
「イギリス=正式名称」だと思われがちですが、実際にはそうではありません。
また、「日本だけ変な呼び方をしている」と見えますが、これは歴史的に定着した言い方の一つです。
「英国」と「イギリス」はどう違うのか
日本語では、「イギリス」と「英国」がどちらも使われます。
ただし、役割は少し違います。
「イギリス」は、会話でよく使うやわらかい呼び方です。
一方で「英国」は、新聞や公的な文章で見かけやすい、少しかたい表現です。
どちらも同じ国を指しますが、成り立ちは別です。
「英国」は漢字文化の中で整えられた表現で、音の変化から生まれた「イギリス」とはルートが違います。
ちょっと面白い見方をすると
国名や地名は、必ずしも「正式名称がそのまま広まる」とは限りません。
最初に伝わった呼び方が、そのまま残ることは珍しくないです。
「イギリス」もまさにその一例です。
きっちり調べるとややこしいのに、普段は何気なく使っている。そこがこの言葉の面白さです。
身近な言葉ほど、由来をたどると意外な歴史が見えてきます。
何気なく口にしている「イギリス」には、昔の国際交流の名残がそのまま残っているのです。
ではでは(^ω^)ノシ
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