スーツと言えばサラリーマンが着ているイメージですが実際のところ
いつ頃、誕生していつ頃からビジネスマンに愛されるようになったのか?
イギリスのスーツはブリティッシュスタイルと言われ愛されています。
スーツの起源
スーツの起源は諸説ありますが
1846年にヘンリー・プールという人物がロンドンのストリート、サヴィル・ロウにお店を出したのが商品としての始まり
現在でもスーツの仕立て屋が集まっている事で有名です。
面白い話でサヴィル・ロウが訛って【背広】と呼ばれるようになったという説もある。
スーツのご先祖様はフロックコート
フロックコートは貴族が着るジャケットで長い上着、将校以上の階級にある軍人が着ていました。
ネットで調べる限り、スーツのジャケットを長くしたようなデザイン
16世紀頃の貴族はフロックコートを着て馬に乗ったりしていました。
乗馬服や狩猟服、軍服など18世紀に至るまでフロックコートが改良されて作られました。
モーニングコートとイブニングコート
朝の散歩用にフロックコートの前側をカットしたモーニングコート
午後は乗馬をするからフロント部分をベストのように短くしてバック部分は馬の背中に合わせて左右に分かれるように深いスリットが入っています。
テールコートと呼ばれる服で日本では燕尾服と呼ばれます。
テールコートで乗馬をした後に宮廷に上がった事からテールコートが正装になったというわけです。
タキシードは屋内着
モーニングコートやテールコートは屋外で着るもの
19世紀になると室内向けに燕尾を切った服が誕生します。
タキシードです。
別名ディナーコートと呼ばれる服ですね。
リラックスするためのラウンジコート
貴族は晩餐の後に紳士はスモーキングルームで談笑し
淑女はロウイングルームで談笑していたそうです。
スモーキングルームでタキシードは堅苦しいという事でタキシードを改良したラウンジコートが19世紀後半に生まれます。
適度にゆとりがありウエストは絞って体型をよく見せる仕立て方
生地もタキシードみたいな繊細な生地ではありません。
慣れてくるとラウンジコートで外出するようになったというわけです。
スーツが登場したのはこの後
スーツが登場し流行った理由
本来は別の生地で仕立てていた。
コートとトラウザーズ(スラックス・ズボン)、ウエストコート(ベスト・チョッキ)を同じ生地で仕立てるようになったのがスーツの始まり
いわゆるスリーピーススーツが登場したわけです。
ウエストコートが必要なのはサスペンダーを隠すためです。
20世紀頃にツーピーススーツが誕生します。
スーツ=ビジネスマンというイメージが定着したきっかけは
ブルジョワと呼ばれる経済的に成功した庶民が爵位を買ってスーツを着る事が許可されたから
ジェントリー(不労所得の地方貴族層)と呼ばれる身分に上位中産階級に属する人もなれるようになった。
彼らがスーツを着てビジネスを始めたのがきっかけ
アメリカやイタリアで独自に進化
スーツ三大国と言えばイギリス・イタリア・アメリカである
それぞれの国で独自に進化したスーツが世界中で愛用されている。
簡単にまとめると
イギリスはパッドが入り袖山をしっかり出す
イタリアは柔らかい体のラインを生かした仕立てになっている
アメリカは大量生産しやすいように誰にでも似合うように仕立てている。
まとめ
スーツは16世紀に貴族が着ていたフロックコートから進化した
フロックコート→モーニングコート・テールコート→タキシード→ラウンジコート→スーツ
という感じです。
中産階級であるブルジョワが爵位を買ってスーツを着るようになったから
スーツがビジネスマンのものという印象になった。
イギリスのブリティッシュスタイル以外にもイタリアスーツやアメリカのスーツが独自に進化している。
スーツの歴史もこうやって整理すると面白いですね
ではでは(^ω^)ノシ
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