雑学

お箸の特徴 日本、韓国、中国の比較

お箸で食事をする国はアジアが多く

日本・中国・韓国・ベトナム・タイ・シンガポール・台湾・などで、およそ30%(23億人)の人々がいます。

東アジアは概、箸食文化と言ってもいい

 

 

そんな東アジアですが国によってお箸の形も様々だしお箸に関する考え方も違います。

 

 

 

大雑把にお箸には中国式、日本式、韓国式があります。

 

 

 

日本のお箸、特徴とは?

日本のお箸はおかずをつかむ部分が細くなっています。

更に中国のお箸と比べて短くなっています。

これは魚の骨を取り除いたりしやすくするための工夫です。

一般的にお箸の長さは女性向けが21.5cm前後、男女兼用が22.5cm前後、男性向けが23cm前後

 

 

子供用のお箸は更に短い

自分の手に合うお箸を選びます。

 

 

材質は木材が多く最近はプラスチックのお箸もあります。

漆を塗った塗り箸や螺鈿細工があるもの

 

 

マラスや鉄木(てつぼく)です。高級素材としては、黒檀(こくたん)や紫檀(したん)といった唐木(からき)などを使います。

 

 

中国のお箸、特徴

中国のお箸はおかずをつまむ部分も太い寸胴型で長い

長さも統一されていて子供も大人も同じ長さのお箸を使う。

 

材料は木、竹、プラスチックなど

昔は銀の箸や象牙の箸が富の象徴として使われていた。

 

 

円形の卓に料理を並べてシェアするためお箸も長くなった。

お互いに料理を取り合うため日本のお箸よりも長くて太い

長さが七寸六分(約22-24cm)くらいある。

 

ネット通販で調べると27cmのお箸もあった。

 

人によっては使いにくいと感じるかもしれない。

 

友人や知人に料理を取り分けるのが親愛の証でという文化が背景にある。

 

韓国のお箸、特徴

韓国のお箸は金属製で先は日本のお箸と同じように細くなっている。

日本と中国の間くらいの長さです。

銀製、ステンレス製のお箸がある。

 

 

全体的に平べったい印象

 

一説には戦乱が多い朝鮮半島では戦から逃げる時に木や竹のお箸では壊れてしまうため

金属製の箸が重宝されたのだとか

 

昔の貴族は銀のお箸を使い毒殺されないようにしていたという説もある。

ステンレス製のお箸があるのはコスト面や軽くするため

 

 

日本だけ?個人用お箸

日本ではお箸というのは特別な食器です。

お茶碗とお箸は個人用として用意します。

 

これは韓国や中国など他のお箸文化では見られない

 

 

日本は唾がついたものを特別視する神道の考えがあるため

 

お箸は自分用の物を使う。

お箸を使った人の魂が宿ると信じられていました

 

 

だから日本のお箸はかなり個性豊かというかバリエーションがある。

子供はピカチュウが印刷されたキャラクターお箸を使っていたり

 

 

お母さんは螺鈿と金粉を使ったような塗箸を使っているかもしれない

お父さんはがっちりした八角形の硬い黒檀で作ったお箸を使っているかもしれない。

もしくは夫婦箸で同じデザインで長さの違うお箸を使っている場合もありますね。

 

 

そういう背景もあって他の国では見られないような技法を凝らした高級なお箸が存在します。

 

まとめ

日本、韓国、中国のお箸を比べると

 

  • 日本・・・先が細い、木やプラスチック製、伝統工芸品の高級箸がある
  • 中国・・・寸胴型、木、プラスチック製、シェアするのが前提だから長い
  • 韓国・・・先が細い、金属、ステンレス製、銀製、衛生面や毒殺を恐れたため

 

こうやって比べるとやっぱり日本製がかなり特殊な気がしますね。

単なる食器じゃなくて技法を凝らした高級品があるというのは日本だけみたいです

 

 

 

 

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