道具の雑学

バードギールの構造:採風塔が涼をつくる仕組み(歴史と図解)

なぜ高い塔ひとつで部屋が涼しくなるのか。
実はペルシャで発達した採風塔、バードギールが、その答えを持っています。

 

 

採風塔(バードギール)って何?

バードギールは屋根の上に立つ縦長の塔です。
上部に風を取り込む開口があり、内部は空気の通路になっています。
機械を使わずに換気と冷却を行う伝統的な仕組みです。

 

電気を使わずに空気の熱交換をする仕組みというのは気になりますね

 

基本構造と各部の役割

バードギールは大きく分けて三つの要素から成ります。
まず「風を受ける開口」です。風向きに合わせて一面または多面に設けられます。
次に「縦の通気ダクト」。取り込んだ空気を建物内部へ導きます。
最後は「冷却・出口」。通気路の途中に水盤や地下の冷たさを使う例が多く、暖気は別の出口から逃がします。

 

 

形式の違い(簡単に)

角柱タイプや多面体タイプなど形は地域で変わります。
風向きが一定なら開口は少なく、変わりやすければ四方や八方にします。

 

 

 

どうして涼しく感じるのか(4つの仕組み)

  1. 風を直接取り込む効果
    吹き込む風そのものが通風を作り、体感温度を下げます。
  2. 蒸発冷却(エバポレーティブ)
    取り込んだ空気を水面や噴水の上に通すと、蒸発で空気が冷えます。乾燥地では特に有効です。
  3. 煙突効果(スタック効果)
    塔や建物内の温度差で空気が上昇し、下層に涼しい空気を引き込みます。無風でも効果を発揮します。
  4. 夜間フラッシングや地中冷却の活用
    夜間の冷気や地下の一定温度を取り込む設計で、日中の暑さを緩和します。

意外な点とよくある誤解

風が要らないと誤解されがちですが、効果は風圧と温度差の両方に依存します。
また、砂や虫が入る問題があるため、網や植物でのフィルターが古くから工夫されてきました。

 

更に冬はどうするんだろうと思ったらペルシャ(イラン)の人は賢かった

調べたところ、冬用の部屋と夏用の部屋があり

夏は涼しい部屋で過ごし、冬は暖かい部屋で過ごすというわけですね

 

逆にしたらひどい拷問になりそうwww

あと、日本だと思いつかないけどバードギールがある家って裕福そうだし

家も大きいだろうな(個人の感想)

 

地下水路であるカナートを利用した仕組みで氷室なんかもあったそうです。

 

 

歴史と現代での再評価

バードギールは特にイラン中部のヤズドなどで多数見られます。
古くからの街並みで使われ、近年は低エネルギー建築として再評価されています。

自然の風と地形、そして水を組み合わせた設計思想は、現代のパッシブデザインにも示唆を与えます。

涼しさは技術だけでなく、場所に合った設計から生まれる。そんなことを教えてくれるのがバードギールです。

 

 

温故知新というけどこういう仕組みが使える土地ではドンドン使えばいいと思います。

ではでは(^ω^)ノシ

 

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