砂漠にあるオアシス、砂ばかりの土地に突然現れる泉は様々な生物に恩恵をもたらしている
砂漠の国はオアシスを中心に街が形成されると言っても過言ではない
なぜ、砂漠に水があるのか?
砂漠がオアシスになる理由は?
基本的に砂漠では降水量よりも蒸発量が多いため雨で泉ができる事はありません。
砂漠の周囲にある山に雨が降り、それが地下水として砂漠に流れる
不透水層と不透水層に挟まれた透水層があり
地下水が流れている。
砂漠でも井戸があったりするのはその地下水が砂漠の下にも流れているから
オアシスは低い土地に地下水が露出して泉になったもの
山で降った雨や雪が地下に溶け込んで砂漠まで流れたものです。
また河川から流れ込んでオアシスになる事もあります。
サハラ砂漠の中を流れるナイル川もオアシスの一種で水源であるビクトリア湖では雨季に大量の雨が降るため
上流に豊かな水があるため砂漠の中を流れる川でも水が枯れないのです。
砂漠の水は最終的に蒸発して無くなります。
オアシスの周りに集落ができる理由
オアシスの周りに集落ができるのは至極当然で水があるからです。
水があれば農業ができるし旅人が補給のために必ず立ち寄る場所でもあるため
商売も成り立つ、基本的に生き物は水がないと生きられない
だから水を求めて集まる場所に集落ができるのは当然
オアシスの周りに市場が出来、寺院が建てられ農業をして作物を収穫して生きていけた。
かの有名なアジアとローマをつなぐシルクロードも砂漠を横断する必要があるためオアシスの街が発展していきました。
海水が干上がってしまい出来る塩の大地
砂漠には塩湖や塩の大地もある。
これは大昔、海だった場所が干上がって出来た場所
元々は海底だった土地が隆起して陸地の地層に閉じ込められたもの
そこに滅多にない雨が降ると地層の塩を溶かしながら低地に流れ込む
そうして出来た水たまりが大きくなり塩湖になった。
また、低地に溜まった塩水が蒸発して塩の大地になる。
砂漠で岩塩が取れるのはそのため
有名な塩湖はイスラエルとヨルダンの国境にある死海です。
死海は人が何もしなくも浮かぶ不思議な湖で生物も生息していない
塩分濃度が30%以上もあるため浮力が高い
アンデス山脈の岩塩も有名ですね。
地下水路カナード
乾燥地帯でよく使われるのがカナード
地域によって呼び方は変わります。
- カナート(ギリシャ・ペルシャ・アラビア)
- カレーズ(アフガニスタン・パキスタン)
- フォガラ(アルジェリア・ナイジェリア)
- フォラジ(オマーン)
- レッタラ(モロッコ・チュニジア)
- 坎児井(カンアルチン/中国・中央アジア)
このような呼ば方をしています。
要は母井戸を掘り、そこから横道を掘って水を流す仕組みです。
要は母井戸から横穴を掘って水路を作るというシンプルな仕組み
でも、砂漠で街を作るならこれくらいやらないといけないんですね。
まとめ
オアシスは砂漠の周囲にある山から流れる地下水が露出したもの
オアシスに人が集まり街が出来る
水があれば農業も出来るため生活が出来るというわけです。
また、大昔の海が隆起して地層に閉じ込められた場所だと
塩湖や塩の大地ができやすい
雨によって塩分が溶けて水たまりを作りそれが大きくなると塩湖になる
蒸発して塩だけ残ると塩の大地になる。
ナイル川もオアシスの一種と考えるのは面白いですね
確かに構造は地下にあるか地上にあるかの違いだから同じといえば同じなんですけどね
ではでは(^ω^)ノシ
この記事もおすすめ
塩が植物に付着すると枯れるのはなぜ?除草剤として塩を撒いてはいけない理由