食事の雑学

なぜブルーベリーは“青く”見えるのか? — 皮自体は青くない話

生のブルーベリーを真っ二つに割らずにそのまま見たとき、誰もが「キレイな青だな」と思いますよね。

でも実は「皮そのものに青い色素がある」のではなく、いくつかの要素が重なって“青く見えている”んです。今日はその仕組みを、かんたんに、そしてちょっと面白く説明します。

 

 

1. 色の正体は「色素」と「構造色」のコンビプレー

まず大事なポイントを一言で言うと――
ブルーベリーの“青さ”は、(A)皮の下にある暗い色素(アントシアニン)と、(B)表面のワックスの微細構造による光の散乱(=構造色)が組み合わさってできている、ということです。

 

 

A:色素(アントシアニン)

果実の皮の内部にはアントシアニンという色素があり、熟すと赤紫〜暗い色になります。つまり、果皮の「物質そのもの」はむしろ暗めの赤紫寄りの色をしているわけです。

アントシアニンが含まれる食べ物はベリー類(ブルーベリー、カシス、ラズベリーなど)、ブドウ、ナス、黒豆、紫キャベツ、黒米など赤や紫、青色をした野菜や果物、豆類に豊富に含まれています。

 

 

B:ワックス(ブルーム)と構造色

一方、ブルーベリーの表面には白っぽい粉のように見える「ブルーム」と呼ばれるワックス層があります。

実はこのワックスが微細な結晶やナノ構造を作っていて、光の散乱を起こすことで特に青〜紫(および紫外線)の波長を強めに反射します。

散乱された青い光が目に届くことで「青く見える」わけです。

 

 

2. 皮そのものは青くない — だからこその「不思議」

もしワックス(ブルーム)をこすり落としたり、溶かしてしまうとどうなるか?多くの観察では、青みが薄れて果実は暗い赤紫色に近く見えます。

これはワックスがなくなることで構造色が失われ、下の色素だけが見えるからです。

つまり、「皮そのものが青い」のではなく、「表面の構造によって青が強調されている」んですね。

 

 

冷凍ブルーベリーなんかは赤紫色になっているのはワックスが剥がれているからです。

 

 

 

3. 他の果物(プラム、ブドウ)との違い

プラムや濃色のブドウもアントシアニンを多く含みますし、表面にワックスを持つ品種もあります。

つまり、色を決める要素自体は似ているのですが、ブルーベリーほどワックスの微細構造による散乱効果が色の見え方に強く関与している例は少なく、

見た目の「青さ」が際立つのはブルーベリーならではの組み合わせが強いから、という理解になります。

 

 

4. なぜ植物はこんな“トリック”を使うのか?(メリット)

  • 多機能なワックス:ブルームは保水や病害防御などの役割も持ち、見た目以外のメリットもある。
  • 動物へのシグナル:鳥は紫外線も見る種類があり、果実の青/UV反射は目立つサインになって種子散布を助ける可能性があります。

どうやら鳥が食べやすいように構造色を作っているというのが筆者的には一番ありそうだと思っています。

 

 

5. 実験的な“確かめ方” — 身近にできる観察

家で簡単に試せる観察法:

  • 指でやさしくこすってブルーム(白い粉)を少し取ってみる。青みが薄れたら構造色の寄与が大きい証拠です。
  • メガネ用の曇り止めやアルコールで完全に拭くと、さらに下の色(赤紫)が見えます(ただし果実を痛めるので食べる場合は注意)。

 

 

6. まだ残る疑問(研究の最前線)

科学的には、ワックス結晶の“どの形”や“どの密度”が色合いの違いを生むのか、

成熟の過程でワックス構造がどう変化するのか、動物の視覚にとってどれほど重要か――など、まだ詳しく調べられていることが多い分野です。

今後、顕微鏡写真や光のスペクトル解析でより細かく解明されていくでしょう。

 

 

7. まとめ

  • ブルーベリーが青く見えるのは「皮が青い」からではない。
  • 表面のワックス(ブルーム)が光を散乱して青を強調し、皮の下の暗い色素が他の色を吸収することで“青く見える”という仕組み。
  • プラムやブドウにも似た要素はあるが、ブルーベリーの青みはワックス構造の寄与が特に大きい例。

 

ではでは(^ω^)ノシ

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