カタツムリとエスカルゴはどう違うのか?
エスカルゴと言えばフランス料理で食べられる食材の一つですが
どう見てもカタツムリ
どちらも陸生巻き貝ですが違いはあるのでしょうか?
エスカルゴはカタツムリですか?
エスカルゴはフランス料理で使われる食材でカタツムリの一種です。
フランス語でカタツムリはエスカルゴと言います。
ですがフランス料理で食べられているカタツムリは限られている。
サイゼリヤで食べられるエスカルゴとその辺で見かけるカタツムリは別の種です。
食用のエスカルゴは?
食べられるエスカルゴ(カタツムリ)は3種類
- リンゴマイマイ(ブルゴーニュ種)
- リンゴマイマイ(トルコ種)
- プティ・グリ
- グロ・グリ
- アフリカマイマイ
最近ではリンゴマイマイの代わりにアフリカマイマイが食べられたりする。
リンゴマイマイは繁殖力が弱く、希少なためプティ・グリやグロ・グリと言われる種類が食べられています。
リンゴマイマイは古くからエスカルゴ・ド・ブルゴーニュとして食べられてきた。
葡萄の葉っぱを食べて育ち、その卵もホワイトキャビアと言われ珍重されてきた。
アフリカマイマイは台湾でよく食べられているそうです。
昔はエスカルゴを取って料理していましたが最近は養殖してお店に提供しています。
日本では三重県がエスカルゴを養殖しています。
フランスでは絶滅危惧種として食用が禁止されているポマティア(ブルゴーニュ種)の完全養殖に成功しています。
エスカルゴの起源はかなり古い
エスカルゴの起源はかなり古く、先史時代の遺跡に殻が残っていた事
古代ローマ時代にはエスカルゴ料理も開発され、更には養殖も行っていたそうです。
中世のカトリック教徒は肉断ちの日に食べていいタンパク質としてエスカルゴを食べていたそうです。
日本のカタツムリは食べられない?
日本に生息するカタツムリはいろいろいますが野生のカタツムリは食用にはならない
カタツムリは日本に800種ほど生息しています
一部を紹介するとこんな感じ
- ヒダリマキマイマイ
- ミスジマイマイ
- ニッポンマイマイ
- ベッコウマイマイの仲間
- ウスカワマイマイ
- オカチョウジガイの仲間
- キセルガイの仲間
- キセルガイモドキ
日本でもカタツムリを食べる地域はあったようですが全国的にはマイナーになっています。
日本の岐阜県飛騨地方の養蚕家では桑の葉についたカタツムリを食べていたそうです。
殻を叩き割って身を焼いて子供のおやつにした。
桑の葉ばかり食べていたなら味はいいかも?
「クチベニマイマイ」や「ヤマタニシ(山田螺)」のように
現在でも食用種と認識されている「かたつむり」は存在します。
料理というよりは珍味とか薬みたいな扱いで残っている地域もあるとかないとか
けれど日本に生息する野生のカタツムリは食用にはならない、理由は大きく分けて3つ
- 寄生虫がいる
- 変なものを食べている
- まずい
寄生虫がいる
ナメクジやカタツムリには広東住血線虫という寄生虫がおり
成虫はネズミに寄生してネズミの体内で卵を産みます
ネズミの糞を食べたカタツムリに卵が入り孵化して寄生します。
人間の体内に入ると重篤な好酸球(こうさんきゅう)性髄膜脳炎を起こし
- 激しい頭痛
- 発熱
- 嘔吐(おうと)
- 知覚異常
- 眼筋まひ
などの症状が出るのでカタツムリは食べられません。
もちろん焼けば寄生虫は殺せますが
変なものを食べている
カタツムリは悪食であり
カタツムリの餌は主に
- 藻類
- きのこ類
- 植物
- 地衣類
野生のカタツムリは腐った葉っぱや除草剤、農薬などの有害物質がついた植物を食べていたりしますし
一説にはコンクリートもカルシウム補給するために齧っているなんて説もあります。
本場フランスでも野生のリンゴマイマイを食べる時は2~3日、絶食させたり
清浄な餌を与えてきれいな体にするそうです。
まずいと思われる
野生のカタツムリはとにかく悪食で何でも食べるから美味しくはないでしょう。
基本的に変なものばかり食べています。
食用のリンゴマイマイは葡萄の葉っぱをたくさん食べさせて養殖しているから美味しいのであって
腐った葉っぱとかその辺に生えてる苔を食べていたりコンクリートを齧っているカタツムリが美味しいとは思えない
有害な除草剤とかも餌に含まれていると考えると食べたいとも思わない
基本的に養殖で餌を管理してやらなきゃ美味しくならない
まとめ
エスカルゴとカタツムリの違いはエスカルゴは
- リンゴマイマイ(ブルゴーニュ種)
- リンゴマイマイ(トルコ種)
- プティ・グリ
- グロ・グリ
- アフリカマイマイ
などを養殖したものを食べていた。
野生のエスカルゴを食べる場合は絶食させたり清浄な餌を与える事で美味しく食べられる
カタツムリは同じ陸生巻き貝ですが現在では食べられていない
日本の飛騨地方では養蚕家が桑の葉についたカタツムリ(クチベニマイマイ、ヤマタニシ)などを焼いて子供のおやつにしていたというのは驚きですね
とは言え餌が安定している状態なら食べられるという感じなのでしょう。
エスカルゴはカタツムリの一種だけど食用として養殖されたものという事ですね。
ではでは(^ω^)ノシ
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