剣道では小手、面、胴、突きと打突する競技
面は小学生が一番、練習する打ち方です。
素振りも面を想定して練習しています。
そんな面打ちですが素早く打つにはコツを知っておくべきです。
体の動かし方を覚えて体に染み込ませるわけです。
面打ちの素振りなどは50回もやれば肩が痛くなるほどきつかったりしますが
そんな面打ちのコツとは?
面打ちのやり方
面は大きく振りかぶって打つやり方と小さい動作で打つやり方があります。
最初は大きく振りかぶって打つ練習をして次の段階で小さく鋭い面打ちを覚えます。
武道では最初、大きい動きを覚えて徐々に小さい動作へ移行していきます。
これは大きく振りかぶる事で威力を出す練習をして
小さくする事で相手が避けられない早い打突にするためです。
大きく振る時のポイント
- 振りかぶる高さは相手の顔が見えるくらい(左拳がおでこの高さ)
- 大きく振りかぶったらすぐに振り下ろす(振り上げた状態で止まらない)
- 振り下ろした時に左拳が自分のみぞおちくらいの高さにする。
- 面が当たる瞬間に竹刀は雑巾を絞るようにする
- 左足の母指球、親指の付け根部分を意識して地面を押す、腰を入れて水平に移動するように
- 左足を素早く引き付ける
腰を入れて腰から打つのが大事。
腰を入れた状態では腹圧で膝が動くため技が出やすく体幹も安定する。
足から動くのではなく腰から動く。
また、右手に力を入れない事や竹刀が真っすぐ正中線を通るように意識して素振りをしましょう。
小さく振るコツ
大きく振りかぶるやり方から徐々に小さくしていき
左拳が自分のみぞおちくらいの高さまで振りかぶり打つようにする。
体の使い方は殆ど同じで肩を動かす距離が変わったという感じ
手首のスナップで打突しましょう。
手を伸ばし過ぎてはいけない。
体が前のめりになるしアゴが上がってしまうからです。
速く打とうとするよりも体に溜めを作らずに面打ちをする事を意識しましょう。
体に力みを作らずに打突する事が大事。
面打ちの種類
面打ちにもいろいろな技があります。
主に
裏からの面打ち
出ばな面
すり上げ面
かつぎ面
などがあります。
裏からの面打ち
剣道では相手と構えて対峙した時に相手の竹刀右側に自分の竹刀があります。
これを【表】と言います。
裏とは相手の竹刀左側に自分の竹刀を動かしてから面打ちをする技です。
相手が自分を崩しに来たところで竹刀を左側に移動させて透かしたところで面打ちをしたり
相手がすりあげてきたところをすかしたりする技ですね。
出ばな面
相手の出ばなに対して面を打つ技です。
打突してくる瞬間を狙って素早く面を打ちます。
先の先と呼ばれる技で素早い打突が必須
コツとしては
- 相手が面を打ってくるように誘う
- 相手が打とうとする瞬間に打つ
- 手首のスナップを効かせる
- 普段よりも小さく踏み込む
相手も前に向かって移動してくるから歩幅は小さくしないと物打ちに当たらないからですね。
また力を溜めないで打つ練習をしないと上手くなりません。
体に力みがあると出ばなを打つのは難しい
すり上げ面
打ち込んでくる竹刀に対して鎬(刀の側面)ですり上げて軌道をズラしてから面を打つ技
打ち込んでくる相手に対しての返し技なので踏み込みは小さくすり上げの動作がそのまま振りかぶる動作になる。
相手の竹刀を少しズラしてやるようなイメージ
竹刀の先で半円を描くように動かすのがコツ。
かつぎ面
竹刀を振りかぶる時に正中線上ではなく肩に担ぐように打つ
相手の意表をついてその隙を打ち込む
担いだ後は大きく面を打ちます。
小さな軌道で腕を動かすと小手を狙われる可能性があるため注意が必要。
面打ちの受け方
稽古の時に面を打たせるなら
剣先をほんの少し右にずらしてあげましょう。
しっかりと構え剣先が喉をとらえた状態からほんの少し右にズラします。
相手が小学生なら大きくズラした方がいいかもしれませんが
大人が相手ならほんのちょっと右にずらすだけでOKです。
試合を想定して打たせるので竹刀は少しズラす程度にしましょう。
試合中に大きく竹刀をズラす人はいないです。
誘っている場合を除く
まとめ
面打ちのコツ
- 振りかぶる高さは相手の顔が見えるくらい(左拳がおでこの高さ)
- 大きく振りかぶったらすぐに振り下ろす(振り上げた状態で止まらない)
- 振り下ろした時に左拳が自分のみぞおちくらいの高さにする。
- 面が当たる瞬間に竹刀は雑巾を絞るようにする
- 左足の母指球、親指の付け根部分を意識して地面を押す、腰を入れて水平に移動するように
- 左足を素早く引き付ける
とにかく腰で打つ、振りかぶる時は左拳がおでこの高さ
大きく振りかぶったらすぐに振り下ろす
基本が出来ていないと応用技や駆け引きができないのでとにかく基本をマスターしましょう。