基礎

剣道の素振りは意味ない?いやいや精度を上げて稽古すれば別物に

 

素振りって意味あんの?竹刀をブンブン振っているだけじゃないか

と思う方は多いしかし、リバ剣である中年は絶対に必要というか

中学生、高校生のつもりで素振りをしてはいかんのです。

 

 

もちろん筋力や体力をつけるという意味でも素振りは有効ですが

根本的な部分で肉体改造をするために素振りが必要なのです。

 

注意:筆者は古武術的な視点も入っているのでやや特殊な見解も含まれております。

 

素振りの意味とは?

剣道に限らずスポーツなどでも素振りは重要な練習です。

正確なフォームを脳に刷り込む作業であり

 

筋力や持久力をつける練習ですね。

正しいフォームで素振りをする事で精度が高くなるため

 

有効打突を打ちやすくなる。

 

真っ直ぐ狙った場所に振り下ろすとか

右手に力を入れないなど

剣道の基礎動作と言っても過言ではない。

 

馬鹿な素振りをして分かった事

筆者は筋トレが好きで竹刀にすぶりこをつけて素振りをしていましたが

物足りなくなり、壊れた竹刀からパーツを拝借し、リストアンクルウェイトを先端に巻いた

特製竹刀(5kg)を使って素振りをしました。

 

 

若い頃は背中に無茶苦茶負担がかかるし肩も痛くなりました。

しかし、自然体の練習をして腰を入れ、胸椎も使って素振りをする

 

肩への負担が極端に減っていくのを感じました。

 

 

つまり、素振りには体幹を使う鍛錬という側面もあるのです。

重い竹刀を振る時に背骨が反ってしまう人が殆どです

 

背骨が反らないないように強く引っ張る事で強い打突が打てるようになります。

 

体幹を使わざる負えない状況で初めて気がついたというわけです。

 

 

体幹を鍛錬する運動である。

剣道の素振りはどこの筋肉を使っているのか?

酷使する部分で言えば

 

  • 手首

などでしょうか?

 

しかし、これらは未熟な証と言えます。

素振りは全身運動であり精度を高める事で全身を満遍なく動かす運動になります。

 

 

体幹、胸椎や腰椎、仙骨などをしっかり動かせる人が素振りをすると違った世界になります。

全身を少しずつ満遍なく使う練習になります。

 

 

素振りの精度はそのまま強さになる

単純な面打ちであっても7段の先生と初段の門下生では違います

同じ動作であるはずなのに7段の先生はとても速い素振りをする

早いだけじゃなくて起こりが分かりづらい

 

 

なぜ、起こりが分かりづらいかと言うと体幹を使って素振りをしているから

腕で振ってないし重心移動だけじゃない

無駄な力も使わずに面打ちをする。

 

身体の中心を使った打突が出来ているから速いし分かりづらい打突になる。

素振りは身体の精度を高める良い運動なのです。

 

 

素振りをする時は体幹を意識すべし

基礎はある程度出来ている、我々リバ剣が素振りに求める事は

体幹を使った打突の獲得にある。

肩や手首ばかり酷使しても怪我のもと

 

 

体幹が使える剣士と使えない剣士では同じ稽古をしても成果は変わってくる。

背骨や肋骨を動かす事で楽に刀が振るえるようになります。

 

 

身体の一部だけに負担をかける打ち方では怪我をするしすぐに疲れてしまう。

速くするだけなら肩を速く動かせばいいと考えがちですが

 

素振りは全身運動であり身体の中心に近い部位を率先して動かす事が重要です。

 

また、腕の付け根(胸鎖関節)から腕を使う稽古にもなります。

 

 

素振りの精度を上げるコツ

これは筆者の覚え書きみたいなもので後で加筆・修正をするかもしれませんが

 

素振りの精度を上げるコツ

  • 背骨を伸ばす(背中を反るではない)
  • 仙骨を前に動かす(そういう感覚)
  • 胸椎を動かす
  • 速さは二の次

普段からしている素振りに加えてこのような部分に注意して稽古するとよいです。

 

背骨を伸ばす感覚などは非常に掴みづらい

背骨のS字カーブを崩さずに骨と骨のスキマを広げるイメージですね。

 

仙骨に関してもほんの少し1mm程度しか動かない関節ですが

動かす事で動き出しが読まれにくくなります。

 

 

胸椎を動かす事で楽に竹刀を振り上げたり振り下ろしたりできます。

 

速さは二の次です、体幹が動かせるようになる事の方が重要。

一定の速さで身体の中心部分から身体を動かす事を意識し

全身が動いている事を感じながら稽古する事が大事です。

 

シンプルな動きですが体幹が使えれば参加する関節は段違いで増えます。

 

 

フォームと体幹を考える

スポーツにありがちですが無闇矢鱈と素振りをするな

というのは正しいフォームが要求されるわけです。

正しいフォームとはどういうものでしょうか?

 

一般的には

 

  • ボールが打てる
  • 身体に負担が少ない
  • 早く振れる

 

などでしょうか?

剣道でも

  • 真っ直ぐブレずに振る
  • 身体に負担が少ない
  • 早く振れる

これが重要視されます。

真っ直ぐブレずに振る事、早く振れるというのは筋力であったり

テクニックですが身体に負担が少ない振り方となると研究が必要になります。

単純に身体が慣れてしまえばいいと思いがちですが

 

 

例えば肩ばかりに負荷がかかる振り方をしていれば肩の筋力が落ちた時に

肩を痛めてしまいます。

腰に負担がかかる振り方をすれば腰痛になります。

 

 

 

速い振りよりも起こりの少ない振りを目指す

孫の手でも試合用竹刀でも素振り用竹刀でも同じように振る事ができるのが理想。

 

 

まとめ

素振りには

 

  • 筋力・持久力の向上
  • フォームの精度を上げる

という効果がある

剣道のようにフォームが研究され尽くしているため

他のスポーツよりも素振りは効果的

 

体幹の精度を上げる事が上達につながるし、素振りのフォームが上手くなると

起こりが見えづらい打突ができるようになる。

 

 

ではでは(^ω^)ノシ

 

 

 

 

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