基礎

歩み足の稽古をすべし

剣道において足さばきが重要と言われますが
歩み足の稽古をしましょうとはあまり言われない。

 

 

ですが人間というのは歳を取るごとに正しい歩き方を忘れる生き物です。

故に歩み足の稽古は絶対に必要です。

 

 

歩くとは?

歩くってどんな運動?って聞かれた時にあなたはどう答えますか?

①足を前に出す運動
②体幹を前に運ぶ運動

少し考えてみてください

 

 

 

 

 

 

 

 

どうですか?

歩くとは足を前に運ぶ運動ではありません。

胴体を前に運ぶ運動です。

 

 

 

 

 

幼児と高齢者の歩き方を観察すると見事に歩き方が逆になっています。

幼児は体幹を前に運ぶ歩き方をしている。
だから体幹がまず前に動く

 

 

高齢者は手足をまず動かす。

 

 

幼児の方が人間として正しい歩き方をしています。

体幹を前に運ぶ運動というのは基礎の基礎であり
歩くという動作が上手いという事は運動が上手いという事です。

 

 

歩くという運動を甘く見てはいけません。

 

 

 

歩み足の稽古とは?

シンプルに言うと効率よく歩く稽古です。
幼児のように歩けるか?

 

 

つまり重心移動で体幹を運ぶ運動ができるのか?

使える関節はあるのか?

どこを使って歩くのか?

 

 

例えば仙腸関節を動かして歩くのか?
背骨を捻りながら歩くのか?

足の筋肉はどう使うのか?

 

 

無駄な動作はないか?(頭の上下運動など)

肋骨のバネは使えているか?

 

 

歩くという動作が滑らかであるほど素早く動けたり溜めを作らず歩ける。

歩み足が人間の基本であり送り足が特殊な歩法になる。

 

 

 

リバ剣士にこそ歩み足の稽古が必要

リバ剣こそ歩み足の稽古は必要
クセのついた歩き方を修正する事は剣道の上達につながる。

 

 

重心移動の練習であり、走ったりするよりもケガのリスクは低い

中年と呼ばれる年齢の人こそ真面目に歩み足の稽古をすべし

 

 

歩み足が下手な人はケガをしやすいし剣道も下手です。

 

 

歩くという全身運動

歩くというのは全身運動です。
体幹の関節、背骨や肋骨などをきちんと歩く事に参加させてあげられるように稽古しましょう。

 

 

地形に合わせて自在に関節を調節できるのが歩くのが上手い人です。

全身運動が下手になればなるほどケガをしやすい。

 

 

更に剣道が上達するためにも歩み足の稽古は必要

剣道では腰で打てと言われますが

歩み足を稽古するさい体幹が真っ直ぐ前に運ばれる動きこそが腰で打てと言われる胴体の動きだからです。

 

 

歩み足の稽古での注意点

いつでもどこでも出来る稽古が歩み足の稽古

注意点としては

  • 頭が上下左右に振れない
  • 体幹から動かす
  • 腰を入れて歩く
  • 手足を脱力(ムダに力まない)
  • なるべく背骨や肋骨、仙腸関節などの関節を歩み足に参加させる。
  • 足の着地時に体幹を乗っける。
  • すり足を意識、地形も考慮して行う
  • いつでも踏み込み足に切り替えられる。
  • 前後左右への切り替えが出来る。

 

歩み足の稽古をする際に手本とするべきは歩き始めた幼児です。

幼児の歩きが理想です。
体幹がスムーズに重心移動している。
手足を振らない。

 

これらを意識しつつ他の足さばきも組み合わせる

 

 

歩み足から送り足に切り替えたり
歩み足→継ぎ足で踏み込んだり

歩み足から開き足に変化する稽古もしよう。

 

 

送り足から開き足などの稽古をする人はいますが

歩み足からの変化はあまり気にしてない

 

 

歩み足と送り足の違い

歩み足は普段、歩くように右脚、左脚と交互に動かす
送り足は右足前なら左足は後ろで右脚を左脚が追い越さない

 

 

後ろ足である左足はカカトを浮かしておく

試合においては間合いが大きく外れている場合に使われたりする

送り足は間合いに入った時に素早く動ける足さばき
一昔前なら秘伝の技術です。

 

 

一足一刀の間合いであれば歩み足よりも送り足の方が素早い

 

歩み足が試合で使いにくいのは送り足が便利だからでしょうね

だからと言って歩み足を疎かにしてはいけない

 

基礎の基礎だからこそ稽古すべきだし、毎日稽古できる唯一の動作です。

 

 

 

 

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