基礎

足さばきを早くする方法とは?

剣道の足さばきを早くする方法について

これはかなり難しい早く動くと言っても2種類ある

  • 単純に速度がある。
  • もう一つはムダな動きがなくて相手に動きを察知されない早さ


両方あるのがベスト

 

 

 

しかし、速度を出すのは限界があるし、高齢の高段者はムダを省いた早さを追求している。

 


足さばきを早くする方法だが気をつけるポイントが複数ある。

あくまでも筆者が考え稽古した事を言語化していますので道場の先生とは違う事を書くかもしれませんが悪しからず。

 

一般的なトレーニングについては他の記事で書いています。

 

足さばきの種類とトレーニング法

 


姿勢を整えよう。

 

 

まず、姿勢を作る事。

 

自然体を作る稽古が必要。

 

自然体とは立つ事を覚えた幼児のように立つ事を言います。

 

 

つまり、産まれたばかりの赤子が立った時が一番、自然体という事です。

 

 

何故、自然体を重視するかと言えば自然体であればあるほど使える関節が増えるから体幹を使いやすい

大人になると自然体が崩れ腰が曲ったり反り腰になったりする。

そういう姿勢を直す事が重要。

 

 

 

 

 

 

 

自然体で立つという事ができなければ早く動く事は不可能。


腰を入れ胸を開き脊椎が動く状態を作りましょう。

 

 

手の平に箒を乗せるようにする。

筋肉で体を固めずに骨で立つ事が重要。

 

 

 

 

腰で脚を動かすべし

 

一般的には

足さばきを早くすると言えば

  • 腰の位置を水平移動させるとか
  • 歩幅を小さくしろとか
  • 左足を使えなんて言われる事があります。

 

正しいけれど、何か重要な見落としがある気がします。

 

 


よくあるダメな足さばきに左足が右足を追い越してしまう事もあります。

剣道の足さばきが正しく出来ていれば左足が右足を追い越すなんて事はあり得ない


何故なら右足と左足を同時に使うからです。

 

 


他にも遅い足さばきは、左足で地面を蹴ってしまう事です。


脹脛の力を溜めながらな動くため相手に察知されやすい


強い力を出そうとするとやりがち

 

 

 

 

右足を前に出すと同時に左足は地面を押す

蹴るではなく押すという意識が大事です。

 

これは送り足、継ぎ足、歩み足でも同じです。

 

 

 


これを可能にするのが足を腰で動かした時です。


試しにお尻を凹ませる。
下腹部を丸めてください


そしてお腹を膨らませてください
そうすると腰が伸びてちょうど良い位置に入るはずです。

 

 

 


そこからお腹の力を抜きます。

その状態で膝が軽く曲がっていたら腰が入った状態です。


この状態でお腹を膨らませると膝が連動して伸びるはずです。

 

 

 


丹田を膨らませる事で膝が伸び足から力が出る。
その力で足を動かす事で早く動けます。


膝が伸びるためハムストリングやお尻の筋肉が使えるため早く動ける。

 

 

 


左足のカカトにはペダルがついている。

 

説明が難しいのでスマホでこの文章を読んでいるならやってみてください


まず青眼に構えてください。


そこから何も考えずゆっくり左足のカカトを地面につけてください。

 

 


右膝はどうなっていますか?


正しく構えていたなら曲がっているはずです。

なぜ、右膝は曲がっているのかそれは前に倒れないためです。

 

 

 

つまり、左カカトを下げるだけで体は前に倒れるわけです。


そしてこの動きは膝を伸ばせば簡単に再現できる
腰を使って膝を伸ばした時、左カカトを数ミリ地面に近づけるだけで体は前に進む

 

 

 

この動きは古流剣術の理合いとも合致する。

宮本武蔵の五輪書では踵を強く踏めと書かれている。
左足のカカトを下げるという動作も踏む動作と言える。

 

 

 

 

 

重心移動を極めるべし

 

腰を入れて腹圧で膝を操作し左カカトを下げる事で体が前に倒れる力を利用する。

 

それだけじゃなくて重心移動も重要になります。

 


重心移動が上手くなるには姿勢が大事になります。
腰を入れ胸を開く

 

 


胸は反るけど下方向に向かう状態。
胸を縦に開くなんて表現をしますが大切なのは背骨が連動する事です。

 

胸を開き腰を入れた状態だと首を傾げただけで体が横に倒れそうになる。

 

 


つまり重心が移動しやすくなる。

胸を動かすだけ、腰を少し動かすだけで重心が動く状態になるため

普通に歩いている時でも胸を前に出したり、腰を前に出す事で加速する事ができます。

 

 


右足を宙に浮かせて着地する間に行うと体が倒れて加速するのが分かります。


逆の足でも同じ。


脚だけで動くよりも早く動ける。

 

 

 

  1. 姿勢を正し
  2. 左足のカカトでペダルを踏む
  3. 重心移動


これらを意識して足さばきの稽古をしましょう。

 

 


足さばきは足だけじゃなく体全体を使って早く動く。
足を早く動かそうとすればするほど遅くなる。


上半身が使えるようになると早くなる。


例えば、体重が100kg以上であっても脱力した状態からタメなしで素早く動く事も可能です。

 

 


練習方法としては

 

一般的な足さばきを行う時に腰を入れ体幹を使う事を意識します。


脚に力を入れず腹で動かす、そして背骨を動かして重心を移動させる。

それを同時にやる

 


歩幅は小さくても構わないから姿勢が大きく崩れたりしないようにしましょう。


速く動くなら腹を膨らませて丹田を効かせると良い。

脚の筋肉は意識せず腹で動くべし

 

 

一般的な足さばきの稽古で十分。

大切なのは重心移動と腰で動く意識です。

 

これが出来ていないとお尻の筋肉やもも裏の筋肉を鍛えても効果が出ない。

速くはなるだろうけど早くはならない。

 

 


脹脛の筋トレはあまり効果がない。

 

脹脛を筋トレしようって記事を見かけるがあまり効果がないと筆者は思っている。


脹脛の筋肉というのはジャンプする時やブレーキをかける時に使う筋肉なので足さばきを早くするという目的には合致しない。

 

それならハムストリングやお尻の筋トレが効果的です。

 

足さばきは下半身だけではなく上半身も使う。
速く早く動こうとすればするほど

 

下半身だけでは力みが出てしまう。

自然体で立ち、背骨が動かせる状態を作る事が大事。

 

 

 

早く動くとは

早く動くというのは相手に気づかれないように動く事です。

例えるなら

F1マシンと人間を比較した時

  • F1マシンは速いけど早くない
  • 人間は速くないけど早い

 

この早さというのはスタートから最高速度になる時間と考えてください

人間は早く動くけるけど、速度は出せない

 

 

剣道の足さばきというか身のこなしというのは早さを鍛え速度も出す事が重要になる。

 

剣道において早いというのは予備動作が見えない動きになる。

 

予備動作が見破られない動きとは体幹を動かす事で生まれる。
極端な話、予備動作を見破られない動きというのは体幹が動かないとダメ。

 

 

武道において予備動作は体幹で行うのが1番、わかりづらい。


体幹にあるたくさんの関節で技の起こりを隠す。

 


非常に難しいですが足さばきを早くするためには
上半身と下半身を同時に動かす事が大事になる。

 


腰で脚を動かし地面を踏む感覚を覚える。


腰を入れ腹圧で膝が伸び縮みさせる事ができたら
地面を踏む感覚を養う。

 

 


膝を伸ばした時に踵を中心に地面を押し返すような感触を覚え込ませる。

地面は蹴るのではなく踏むという感覚があれば左足から動きやすくなるし引きつけも早くなる。


動く時にしっかり地面を押していれば膝は伸びた後に縮むから自然と引きつけられる。

 

 

 

まとめ

足さばきを早くする要素は

 

  1. 自然体になる。
  2. 腰で足を動かす
  3. 左足のかかとで地面を踏む気持ち
  4. 上半身と下半身を連動させ重心移動をスムーズに

 

 

特別な稽古をして鍛えるというよりも足さばきの稽古で自然体を作り腰から動く事を意識するのが重要。

 

自然体を作るのが何よりも難しいですね

 

 

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