剣道では基本的に送り足で動きます。
歩み足ではなく右足が前、左足はかかとを上げて
足の位置は変わらないのが基本になる足さばき
送り足は武道、格闘技には必須な動きと言えます。
マスターすれば剣道以外でも活用できます。
送り足の利点
送り足の利点は速く動けるのに身体がブレない
頭が揺れたり竹刀がブレたりしない。
歩み足よりも速く動けるのも利点
右足前、左足が後ろで左足が右足を追い越さない
左右の足を入れ替えても基本は変わらない
なぜ、そうするのかというと
重心移動で地面を蹴らない動きになるから
対戦相手からも察知されにくい
送り足を早くするには重心移動、体幹の動きを早くする必要がある。
送り足が下手だと?
送り足が下手だと
- すり足が出来ずにダン!っと床を鳴らしてしまう
- 後ろに下がる時につま先が上がってしまう
- 後ろに下がる時に左足がベタ足になってしまう
- 足の引き付けが出来てない
送り足が上手くなるコツがある。
体重は左右均等に
体重を極端に左足へ乗せたり右足に乗せたりしてはいけない
左右均等に体重を乗せると動きやすいです
青眼に構えた時に意識して修正しましょう。
全身する時はかかと、後退する時はつま先
後ろに下がる時につま先が上がる
左足がベタ足になってしまうのは
足の筋肉をきちんと使えていません。
宮本武蔵が書いた五輪の書では踵を踏むべしと書かれています。
踵(かかと)を強く踏む動作というのはもも裏、ハムストリングからお尻の筋肉が収縮するため
速く動けます。
送り足の稽古でふくらはぎが痛くなる人は正しく筋肉が使えていません。
後ろに下がる時は前腿、大腿四頭筋などを使います。
だからつま先で地面を押します。
足の引き付けが遅い
足の引き付けが遅いのはふくらはぎを使って地面を蹴って前に進んでいる可能性があります。
また重心移動が遅い
右足を前に出す時は左足の膝をしっかり伸ばす事で地面をしっかり踏む
足首やつま先は動かさない
そうする事でハムストリングが使える足さばきになる。
送り足の練習法
足さばきの練習法は
- 前後の足さばき
- 前後左右の足さばき
などいろいろある
足の動かし方に慣れたら次の段階になる。
体幹を先に動かす
腰で動く感覚を覚える
体幹をまっすぐにしたまま動きたい方向にまず体幹を動かす
体幹が動くから足が動くという感覚を覚えると地面を強く蹴るとかハムストリングに力を入れるとかそういう余計な力がいらなくなります。
歩み足→送り足
体幹で動く感覚を身につけるための稽古方法として
歩み足から送り足に切り替える稽古がおすすめ
普通に歩いている状態から送り足に切り替える
腰から動いている人なら必然的にスピードが上がる
手足で動いている人はスピードが出ない
コツはきちんと体幹を動かしたい方向に動かす事
体幹の移動=重心移動です。
重心移動で歩いている人が何も考えずに送り足に切り替えるとスピードがアップします。
重心移動が出来ている人は左足が右足を追い越すというのが出来ない
送り足に切り替えると左足が引き付けられると同時に右足が前に出る
立ち止まる時も足が元のポジションに戻るだけだから追い越さない。
体幹を前に出すべし
送り足で速く動くなら体幹から動く
腰というか胴体を前に動かす感覚を身につけると
足が疲れづらいのに速く動けるようになります。
足を動かすというか身体を支えるために勝手に足が動く
足は前や後ろに進むのではなく体幹が動くから元の位置に戻ろうとしているだけ
体幹と体幹を支える内転筋が重要になってきます。
内転筋を鍛えよう
体幹を支える内転筋を鍛える事で腰から動けるようになります。
内転筋というのは鍛えづらい筋肉ですが
スクワットや四股などで鍛える事もできます。
別の記事で詳しく紹介しているのでここでは割愛します。
体幹を先に動かす事で相手から動きを読まれにくい足さばきになる。
まとめ
送り足は歩み足よりも素早く、身体がブレずに動けるため非常に有用な足さばき
送り足のコツは体幹の重心移動です。
きちんと体幹から動く、腰から動く事で重心移動が早くなります。
更に前に進む時はかかとで踏むイメージ、後ろに下がる時はつま先で踏む
これだけで送り足はかなり変わるはずです。
ではでは(^ω^)ノシ