基礎

素振りの効果とコツ!

素振りの効果とコツ!
剣道の基本的な稽古として素振りがあります。
 
 
竹刀を構え大きく振りかぶり振り下ろす。
相手がいない状態で竹刀を振る稽古。
 
 
素振りにはいろいろな効果がある。
 
 
 

素振りの効果

 
 
  • 刃筋や手の内の稽古
  • 筋トレ効果
  • 全身運動させる
  • スピードアップ
 
 
 
一つ一つ解説していこう。
 
 
 

刃筋や手の内の稽古

 
刃筋というのは日本刀で言うなら切れる刃が真っ直ぐかどうか?
竹刀で言うなら有効打突部位をしっかり意識しているかどうか
つまり、正確に竹刀を操る精密さ
 
 
 
手の内は打突時のインパクトの話。
 
素人が力任せに打つとかなり痛い
しかし、手の内がしっかりした段位待ちなら
 
竹刀が当たった瞬間に竹刀の柄を絞って衝撃だけを乗せる。
 
 
打たれた方もあまり痛みを感じない打ち方。
 
 
 
 

筋トレ効果

 
素振りは正しくやれば全身運動になり
肩や手首、肩甲骨周辺の筋肉を鍛える事ができる。
 
 
素振り用の竹刀や木刀であれば素早く振った時に腹筋や背筋を使う必要がある。
 
 
とにかく正しいフォームで素振りをするのがポイント。
肩や脇の下の筋肉、大胸筋や腹筋、背筋、下半身ならハムストリングスやお尻の筋肉などが鍛えられる。
 

全身運動になる。

 
素振りをする時は自然体を作り青眼に構えてから素振りをするわけなのですが
 
 
竹刀を振るという動作は全身運動であり意識すれば全身を効率よく動かす練習になる。
 
 
竹刀は小指から斜めに握り、握りつぶすような力のかけ方ではなく指を固定する。
 
肘は軽く曲げ振り上げる時に肘の内側が空を向くようにすると脇が締まり正確に振る事ができる。
 
 
腰を入れ腹筋を張る事で骨盤の周囲にある筋肉が使いやすくなる。
 
 
効率よく素振りをするなら関節の向きを揃える。
揃える事で全身運動になるというわけです。

素振りは初心者から段位を持つ先生まで誰でもやる稽古ですが

より全身の力を連動させられるようにする稽古でもある。

なので肩ばかり痛くなるというのはまだまだ稽古不足

 

 

素振りをする時は使っている筋肉をしっかり意識して振りましょう。

重い竹刀を使うどんな筋肉を使っているか感じやすくなるので一部の筋肉だけを使っている場合は他の筋肉も使えないか意識して素振りをしましょう。

例えば脇を締める(肘の内側を天井に向ける)と肩の後ろ側の筋肉から肩甲骨周辺の筋肉が疲れます。

 

 

明らかに肩で素振りするよりも使える筋肉は多くなります。

自然体を作って素振りをしないと効果半減です。

 

スピードアップ

軽い木刀などを力まずに振る練習

軽い木刀で素振りをするとスピードアップにつながります。

 

 

軽いため力まずに素振りをする事で体の使い方を覚える素振りですね。

重い竹刀で素振りでは使う筋肉を鍛えると同時に動かす筋肉を覚える稽古になりますが

軽い木刀での素振りは筋肉を連携させるための稽古

 

 

全く違う練習ですね。

桐の木刀はかなり軽く、手の内の確認や刃筋の確認にも使えます。

軽い木刀をゆっくり振る事で体の使い方を確認する稽古にはピッタリです。

 

 

素振りの種類

素振りには基本的な素振りに

  1. 上下素振り
  2. 正面素振り
  3. 跳躍早素振り

応用編の素振りに

  1. 左右面素振り
  2. 中腰素振り
  3. 一挙動の正面素振り

今回はざっくり説明します

上下素振り

竹刀を構えて大きく振りかぶり、大きく振り下ろす

地面に剣先がつく直前まで振り下ろす。

この時に剣先が手首よりも下にいかないようにしましょう。

 

 

振り上げてお尻まで振りかぶるのはストレッチの意味もあります。

ですがフォームをチェックしたい場合は右手が頭上にくるくらいまで振り上げる。

まっすくに振り下ろす上下素振りと左右45°に開いて振り下ろす斜め上下素振りがある。

 

 

正面素振り

竹刀を構えて大きく振りかぶりと同時に右足が前に動き左足の引き付けと同時に打ち込む

竹刀を振り下ろす位置は自分の面がある位置よりも少し下

きちんと切り落とすイメージ

 

 

足さばきと連動して素振りをするイメージ

同じ要領で前後左右、開き足などで素振りをする。

 

 

跳躍早素振り

跳躍早素振りは道場によって早素振りと言われたり跳躍と呼ばれたりする素振り

地面をしっかり踏んで跳躍するように素振りをする。

 

 

振り上げると同時に右足で後ろに跳躍し振り下ろすと同時に左足で跳躍して打つ

腰の高さが変わらないように地面をしっかり足裏で押すのがコツ

 

 

手は正面素振りと同じだけど足さばきが早くなるので素振りとしてはかなり早く振る事になる。

稽古のポイントとしては足さばきをしっかりする。

足の動きで竹刀を早く振る

 

 

左足が右足を追い越したりその場でジャンプするような素振りをしてはいけない

早素振りに関してはサボろうと思えばいくらでもサボれる。

 

 

左右面素振り

基本的に正面素振りと同じだけど左手を中心に45°に開いて素振りをする。

斜め45°の角度で素振りをする。

 

 

切り替えしと同じような感じで打ち込みます。

左手を中心にして中心線から左手がズレないように注意しましょう。

 

 

中腰素振り

相撲の腰割りのような状態で素振りをします。

この素振りでは足さばきは行わない

 

 

きちんと自然体を作り中腰になってから腰をいれましょう。

腰を入れると上半身がまっすぐになってお尻が突き出たりしない

 

 

足腰の強化にもつながる素振り。

一挙動の正面素振り

この素振りは手を振り上げるタイミングをズラした柔軟な動きを稽古する方法

やり方は竹刀を正眼に構えて

 

  1. 右足を前に出す
  2. 左足を引き付けるタイミングで腕を振り上げて振り下ろす

普段やっている素振りでは右足を前に出すと同時に振り上げて左足の引き付けと同時に振り下ろすけど

この素振りは左足の動きだけに竹刀を合わせる。

 

 

素振りのコツ

素振りを稽古する時に気を付けておきたいポイント

  • 自然体
  • 竹刀の握り
  • 構え
  • 足さばき

自然体を作る事が重要になる、何故なら自然体じゃないと体の隅々まで使えないからです。

次に竹刀の握り、きちんと小指から薬指、中指で握り、竹刀を上から握る。

 

 

構え、中段の構えが基本どおりか?足の位置や重心は適切か?腕の位置は?肩の力は抜けているか?竹刀の高さは?

最後に足さばきがきちんと出来ているか?足の位置が適切か?きちんと骨盤の筋肉から地面を押せているか?

 

 

自然体を作り腰が入っていれば足にしっかり力が伝わるので地面をしっかり踏む事ができます。

このコツをないがしろにするとどんな素振りをしてもどんなに回数を重ねても上達は遅くなります。

 

回数よりも質の高い稽古をする1本をしっかりチェックしながら振るのが上達のコツです。

 

 

大切なのは基本を守るという事です。

ではでは(^ω^)ノシ

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