怪我予防

剣道で腰痛にならない方法とは?稽古方法で変わる

剣道で腰痛にならない方法とは?

剣道を長年続けていれば腰痛になる人も一定数いる。

これは打突の際に腰が反る、構えた時に腰が反っているのが原因。

間違った姿勢を取っているためです。

 

 

腰痛になる人の傾向

 

腰痛になる人は体幹が弱いというか腹筋が使えていない。

腰も入ってはいないから体勢が崩れてしまう。

背中が反っているのが姿勢が良いと勘違いしている人もいる。

 

 

自然体が重要なのだけど自然体になるという稽古を理解している人は少ない

これは私の意見ですが自然体とは「立つ事を覚えた赤ちゃん」に戻る事

 

 

 

つまり剣道で青眼に構えた時、あちこちが痛いとかすぐに疲れる力んでしまうというのは姿勢が悪い

姿勢が悪ければ腰痛にもなるというわけです。

 

 

 

まとめると腰痛になる人は

 

  • 体幹が弱くて背中が反ってしまう
  • 構えの姿勢が悪くて背中が反ってしまう。

 

 

片方だけの人もいれば両方の人もいる。

 

 

腹筋を使うべし

 

腰痛の予防、安定した姿勢を目指すなら腹筋を使うべし

とは言えここで勘違いをしてはいけない

腹筋は膨らませる。

 

 

凹ませるでもなく固めるでもなく膨らませて使う。

腹筋を膨らませる腹横筋を膨らませ丹田を下げる事で体は安定します。

 

 

更にお尻をお腹の方に凹ませると腰が入ります。

腹筋を膨らませたり凹ませたりで膝が連動するようになり腰から打つ事ができます。

 

 

ここで一回、実験をしてみましょう。

竹刀を持っていたら竹刀を持って構え

竹刀を持っていなくてもとりあえず構えてみてください

 

 

そこでお腹を思い切り凹ませた状態で素振りをしてみてください。

 

次にお腹を思い切り凸らせた状態で素振りをしてみてください。

お腹を凹ませると竹刀を振り上げた時に背中というか腰が反ってしまいます。

 

 

逆にお腹を膨らませた状態で素振りをすると腰が反ったりはしないはずです。

両者を比べると腹筋を凹ませるように使うと背骨が大きく動いて反る。

 

 

 

お腹を膨らませて素振りをすると腰はそこまで反らない。

腹横筋を使ってお腹を膨らませた方が腰にはいい。

 

 

 

剣道では丹田を意識すべしと言われますが

臍下丹田は腹筋であり丹田を下げるには腹横筋を膨らませる事が大事になる。

 

 

 

背筋を伸ばす感覚を養うべし

背筋を伸ばしてくださいと言うと

大勢の人が腰を反らす。

大事なのは背筋を横方向に動かす事ではなく
縦に伸ばす感覚

 

 

背筋とは背骨にそってついている筋肉であり
背筋とは背骨のこと背骨を真っ直ぐにする事です。

背筋を伸ばす事で背骨が自由に動くようになる。

 

 

 

背骨のS字を逆にする事も可能になる。

胸椎が前弯して腰椎が後弯する事でS字状態よりも自由に動かせる。

 

 

背骨が動かせるようになると楽に構える事ができるし上半身の制御も楽になる。

背骨を動かすといっても他人が外から見ても分からないくらいの動きでしかない。

 

 

注意深く観察しなきゃ分からないくらいの違いでしかない

背筋を伸ばすといって腰を反らしてしまう人が多いのもこのせい

傍目には分からないから伸ばし方を分かってない。

 

 

背筋の伸ばし方

 

膝を軽く曲げる

万歳した状態で肘が天井を向いて手の平が肩というか背中、肩甲骨辺りを触るような感じで両腕を動かし

肘を天に突き上げ膝は曲げた状態をキープすると

背筋が伸びる感覚が分かるはずです。

私の感覚ではお尻の穴付近にある筋肉から引っ張られるような感じです。

 

 

背筋を伸ばすと聞いて腰を反るような動きをするのではなく

 

仙骨・尾骨の当たりと頭蓋骨、頭頂部が綱引きをしているような感覚が背筋が伸びている感覚と言えます。

 

 

 

 

 

打突の時に前のめりになっている。

早く打とうと意識しすぎて前のめりになってしまうというのが腰痛の原因になる。

体が前のめりになると強い打突にならないし前のめりの姿勢は腰が反りやすい。

 

 

これを防ぐ事で腰痛は防げるし剣道も上手くなる。

ポイントは2つ。

 

 

  • 腰を入れて体幹を使う
  • 重心移動をスムーズにする。

 

腰を入れる

腰を入れるとは日本武道でよく言われる事ですが腰を入れるというのは腹筋で膝を動かせる状態の事を言います(独自見解)

 

私の感覚ではお尻を凹ませる(お尻を腹筋で引き寄せる)

腹筋を膨らませてベストポジションに腰を安定させる。

 

 

腰が入ると腹圧で膝が動くから腹から声を出す事で力が出やすくなる。

 

気合を入れて打突すれば自動的に膝が伸びるため今までよりも強い打突が打てる

単純に脚力が強くなるから足がついてこれずに前のめりになる事もなくなる。

 

 

重心移動をスムーズにする。

剣道において足さばきが重要と言われます。

 

地面を蹴らず重心を移動させる事で素早く動く

重心移動をスムーズにするためには上半身と下半身のコントロールが出来るかどうかです。

 

 

剣道では腰から打てなんて言われますが重心移動に関しては全然、言及されない。

というかよく分かっていないのだと思います。

 

 

重心移動をスムーズにするというのは歩き方をスムーズにする事だとも言えます。

歩く時、足から動かすというのは良くない。

 

 

胴体を先に動かしてから足を動かすと上手く歩ける。

上半身が倒れそうになるから足がついてくると教わったと思いますがこれを更に発展させていくだけです。

上半身の重心を如何に早く動かすか

 

 

重心移動を早くするためには背骨を動かすべし。

背骨を動かすと言っても無理に反るような動きはダメ

 

ミリメートル単位で背骨を動かす事で傍目からは分からないけど早い動きになる。

 

 

大体の人は腰椎だけが動く状態なんだけど

重心移動を早くするなら胸椎や頚椎も動くようにしておく

 

足さばきなどの稽古でも足だけを動かすよりも背骨を動かす事を意識して稽古すると

早いし無理のない動きになる。

腰痛になる人は重心移動の時に腰椎しか動いていない可能性があるのではなかろうか?

 

 

 

まとめ

腰痛にならないようにするなら体の使い方を意識しよう

 

  • 腹横筋を使って腹を膨らませる(丹田を下げる)
  • 背筋を伸ばす(背骨を引っ張るような動きであり腰を反る事ではない)
  • 打突時、前のめりにならないように腰を入れ重心移動を意識すべし

 

腹横筋を膨らませるだけでもかなり違うと思います。

お腹を膨らませる事で腰が反る動きを阻害してくれるので非常に効果的です。

 

ではでは(^ω^)ノシ

 

 

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