割れてしまったお皿やマグカップを輪ゴムやテープなどでくっつけて固定してから
牛乳に漬けるもしくは弱火で煮込むと接着剤でつけたようになる
このような現象を紹介したYouTube動画がありました。
どうやらテレビ番組で紹介されて話題になったようです。
Twitterでも実践した人がいたようです。
Twitterの反応
割れた陶器は牛乳で補修できると聞いたので、さっそくやってみました。
— 坂本淳 (@sakamotojun) June 26, 2018
割れたデルフト皿をクリップで固定、鍋に入れて牛乳で一時間煮る、火を止めてそのまま冷ますと、、くっつく。
強度は分かりませんがとりあえず良かったです。 pic.twitter.com/fODwquAeqq
あさイチでやってた割れた陶器を牛乳で1時間茹でて、その後放置したらくっつくってやつ。
— 潤子 (@kiripoo1025) March 20, 2019
やってみたら、くっついたけど思いっきり引っ張ったら取れた(>_<)
仕方ないかーって食洗機で洗って取り出したら…完全にくっついてた!!!
思いっきり引っ張っても取れない!
えー!なんで!? pic.twitter.com/r5CNhcEWHW
割れた皿がくっつくのは何故?
牛乳に含まれるカゼインというたんぱく質が固まるからです。
カゼインは牛乳やチーズに含まれています。
カゼインは接着剤の成分としても使われる。
昔はガラス瓶のラベルシールなどに使われていた。
ネットで調べたカゼイン接着剤の成分は
- ミルクカゼイン(ミルクタンパク質)
- 消石灰
- 重曹
- 硼砂
これを決まった分量、水に混ぜれば昔から使われている天然接着剤になる。
カゼイン接着剤は天然の接着剤だけど合成接着剤と比較すると湿気に弱い。
牛乳で煮込めば
牛乳に漬けるのではなく割れたマグカップなどをくっつけて牛乳に浸し
弱火でじっくり1時間ほど煮込めばカゼインが固まりやすくなるのでしっかりくっつくというわけですね。
牛乳を大量に使うので要注意
茹でる事でカゼインが固まってくっつくというわけですね。
この方法のメリットは体に悪いものがいっさい含まれていないため安心という事です。
合成接着剤は何かと不安を感じるところ
原材料が牛乳なので安心ですね。
強度は期待できない?
強度に関してはあまり期待できない
本来のカゼイン接着剤は消石灰や重曹などを混ぜる
そういうものを混ぜる事で強度を出しているだろうし
そもそもカゼインを抽出してから使っているから牛乳に含まれるカゼインよりも断然多い
だから接着できるけど強度はお察しという感じです。
使えるけど湿気に弱い性質があるが大問題ですね。
古代エジプトの時代から用いれらた手法
約3000年前には存在した手法らしい
古代エジプトで発見された木を接着ものが発見された
古代ギリシャ人やローマ人は牛乳の凝固成分を抽出して木の合板を作って家具にしていたという
合成接着剤の登場によって廃れてしまったが今でも有用な手段である事は間違いない。
まとめ
割れた皿を牛乳に漬けるとくっつくのは牛乳に含まれるカゼインというたんぱく質が接着剤の代わりになるから。
牛乳に漬けるよりも牛乳で煮た方がカゼインが固まりやすく効果的。
食べ物由来なため健康を害する危険もないだろうし。
その歴史は古くて古代エジプトや古代ギリシャ、古代ローマなどで牛乳の凝固成分を使った接着剤が使われていた形跡があったそうだ。
合成接着剤が誕生するまでカゼイン接着剤が主流だったそうです。
モヤモヤはすっきりしましたか?
ではでは(^ω^)ノシ
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