端午の節句に入浴する菖蒲湯ですが
古来から行われている風習です。
しかし、本当に何かしらの効果があるのでしょうか?
菖蒲は漢方薬としても使われているらしいのですが
どのような成分がどんな働きをしているか調べてみたいと思います。
どうも@kesuikemayakuです。
今回は菖蒲湯について深掘りしていきたいと思います。
菖蒲は精油成分がたっぷり含まれています。
菖蒲には精油成分(アロマ)がたくさん含まれています。
精油というのは植物の葉や茎、根っこから抽出される天然成分です。
エッセンシャルオイルと言った方がピンとくる方が多いかもしれません。
菖蒲にはセスキテルペン、アザロン、オイゲノールという精油が含まれています。
それぞれこんな効能があります。
- セスキテルペン
- アザロン
- オイゲンノール
セスキテルペンの作用
- 鎮痛作用
- 鎮静作用
- 健胃作用
- 殺菌作用
- 消炎作用
- 抗炎症作用
- 抗アレルギー作用
- 抗ヒスタミン作用
- 抗ウイルス作用
- 潜在性抗ガン作用
- 静菌作用
- 免疫刺激作用
一つの精油成分を調べただけでもこんなに体に良い効果があるみたいです。
アザロンの作用
アザロンはアネソールという物質に似ているので、作用も似ていると想像されます
アネソールの作用
- 鎮痙攣
- 鎮痛
- 抗炎症
- 抗真菌
- 抗ウイルス
- 抗菌
アネソールの固有作用
- エストロゲン様
- 乳汁分泌促進
- 消化促進
- 去痰
オイゲンノールの作用
- 抗菌作用
- 抗ウイルス作用
- 鎮痛作用
- 防虫作用
- 免疫賦活作用
- 鎮痙作用
- 抗ヒスタミン作用
抗菌作用や抗ウイルス作用が強く、風邪予防によく使われます。
防虫効果もあります、なんでもゴキブリが嫌う臭いを発するらしいです。
フェノール類は皮膚刺激や肝毒性があるため、使用量など注意が必要です。
一般的に言われている菖蒲湯の作用
菖蒲湯には血行促進やリラックス効果があると言われています。
その他にも疲労回復効果があると言われています。
漢方薬の世界では菖蒲は
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- 化湿・・・体の余分な水分を出す効果
- 祛痰・・・痰を取る効果
- 解毒
- 開竅・・・意識をはっきりさせることです。
いろいろ書いてきましたがまとめると
菖蒲湯に入る事で鎮静とか鎮痛効果、抗ウイルス効果や抗菌作用があった。
更に防虫作用があったというか無病息災を祈る端午の節句にはピッタリというか理にかなっていますね。
5月に入ると気温も上がって虫もわくし気温の変化から寒暖差アレルギーになったり自律神経の乱れも考えられる。
菖蒲の成分が体の調子を整えるのにピッタリだったんですね。
菖蒲湯の入浴方法
菖蒲は乾燥させる精油成分がなくなってしまうので乾燥させないようにしましょう。
菖蒲湯の入浴方法
- 菖蒲は入浴直前に切る(1~2cmくらいで根っこには多くの精油成分が含まれている)
- 布の袋に入れて湯舟に沈め10分ほど待つ
- 精油成分が滲み出したら完成
- 雰囲気を楽しみたいなら菖蒲を二つ折りにしてヒモで縛って湯舟に沈めておきましょう。
菖蒲の葉を頭に巻くと頭がよくなる、お腹に巻くと病気をしなくなるという言われていますが
これは菖蒲の開竅効果が遠因かもしれませんね、科学的な検証はされていないから詳しい事は不明ですが。
切った菖蒲は100円ショップで売っているようなネットに入れておくといいと思います。
花菖蒲と菖蒲は違う植物、間違えないように
花屋さんで菖蒲を買う時に花菖蒲と間違ってはいけません。
花菖蒲には精油成分が含まれていないから菖蒲湯にしても効果がありません。
勉強不足な花屋さんだと花菖蒲と菖蒲を間違えて売ってしまうかもしれないので
ちゃんと「菖蒲湯にする菖蒲だと」言っておいた方がいいと思います。
まとめ
菖蒲には精油成分がたっぷり含まれています。
その効果で昔から人の健康に貢献してきたんですね。
魔除けという風に伝わっているけど
科学的に見てもちゃんとというか納得してしまうくらい効果的でした。
漢方薬としても菖蒲は使われているみたいですね。
ではでは(^ω^)ノシ