悪魔の証明（ないことの証明）についてわかりやすく解説していきたいと思います。
悪魔の証明とはなんぞや？
こういう話が結構、好きな人も多いから上手く説明できれば盛り上がる。
@kesuikemayakuもこの手の話は大好きですね～
悪魔の証明という言葉を知ったの【うみねこのなく頃に】という竜騎士07さんが作ったゲームでした。
あの時はかなり、楽しくプレイさせてもらいました。
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悪魔の証明とは？
【ない事を証明する事は難しい】という意味で使われます。
元々ローマ法で登場した言葉で
いわゆる probatio diabolica すなわち悪魔の証明とは
「所有権の証明責任を負う当事者が、無限に連鎖する継承取得のいきさつを証明することの不能性および困難性によって必ずや敗訴する」という理屈を意味していた
簡単に言えば継承権を全て把握して説明するのは不可能という事です。
推理小説だと、「ないことの証明」を悪魔の証明といったりします。
悪魔というキリスト教の聖書とかに登場する存在をいないと証明するにはどうしたらいいのか？
見たことのない物を存在しないと証明するのは難しい。
逆に悪魔がいる事を証明したいなら悪魔を探して連れてくればいい。
う～んちょっと難しい説明でわかりにくいかもしれません。
じゃあ、こういう例えはどうでしょうか。
ある殺人事件が起こり被害者の知人、5人の被疑者が捜査線上に浮かび上がりました。
この段階で犯人がこの5人以外にいない事を証明するのはまず不可能。
というのも別に密室でもないし、入ろうと思えば入れるからだ。
逆に5人以外に怪しい人物を見つける事は簡単だと言えます。
もしくはアリバイ工作を崩す場合ですね。
犯行時刻にバイトをしていたAさんがBさんを殺した証拠が出てきた。
しかし、犯行現場からバイト先は車で二時間もかかる。
犯行時刻の2時間前から一緒に仕事をしている同僚もいる。
この状態でバイト先にAさんがいなかった事を証明するのは不可能。
Aさんがいた事を証明するのは超簡単です。
バイト仲間の証言とか防犯カメラとかもありますからね。
なので刑事さんはその時間に別の場所でAさんを目撃した人を探してAさんが犯行現場にいた事を証明しなきゃいけない
う～ん話がややこしいというかめんどくさい感じですがまとめると
- 悪魔はいるという主張がある
- それとは別に悪魔なんていないという主張がある
- 悪魔がいないという主張をするなら悪魔がいない証拠を提示しなきゃいけない。
- 悪魔がいるという証拠は悪魔を連れてくればいいだけ。
- 悪魔がいないという証拠を見つけるのは難しい（目に見えないからいないという事にはならない）
森友問題で解説
森友学園の問題で安倍総理名義で森友学園設立の寄付金100万円をしたという話題がありました。
安倍総理はこれを悪魔の証明なので証明できないと言いました。
どういう事かと言うと寄付金をしたという証拠は何一つ出てきていない。
安倍昭恵夫人が寄付金を支払った証拠がない以上、野党が【安倍昭恵夫人が森友学園に寄付した】という【証拠がない】事柄を証明するのは不可能。
いや不可能ではないけど膨大な手間暇がかかる。
はっきり言って時間の無駄と言ってもいいくらいの方法があります。
ついでに国会で安倍総理にない事を証明せよと野党が訴えていたりしますがあれは論理破綻です。
証拠があるなら【ない事を証明】しなきゃいけないけど証拠がないのに【ない事を証明】するのは不可能。
疑惑を追求する野党があった事を証明しなきゃいけない話。
悪魔の証明に対するカウンターヘンペルのカラス
竜騎士07さんのゲーム【うみねこのなく頃に】では悪魔の証明に対する反論として
ヘンペルのカラスという理論で反論していました。
ヘンペルのカラスというのは【AならばBである】、【BでないものはAではない】という理論。
わかりやすく言えば【黒い羽を持つのはカラスである】という定義があったとしたら【カラスではない鳥は黒い羽を持たない】という定義です。
つまり、カラス以外の全ての鳥を調べて羽が黒くなければカラスは黒い羽を持つ鳥である事が証明できる。
ただ、この理論は範囲が広すぎると人間では証明できない規模になる。
例えば悪魔がいない事をヘンペルのカラスで証明するなら【地球上の生き物、物体、現象】の全てを調べて悪魔ではない事を証明すれば
逆説的に悪魔はいない事が証明できる。
もう少し範囲を狭めるなら【悪魔は人間には理解できていない超常現象である】という風に定義するなら【超常現象】を全て調べて悪魔がいなければ
悪魔はいない事になる。
先ほど書いた森友学園問題のケースで言えば。
安倍昭恵夫人以外で寄付金をした人を全てピックアップし森友学園関係のお金の流れを完全に調べ上げて
寄付金の合計金額と調べた寄付金の金額を比べて100万円足りなければ安倍昭恵夫人が寄付した事を証明できる。
とこういう事です。
まとめ
悪魔の証明というのは【Aというものは存在する】と【Aというものは存在しない】という主張があった場合。
【Aが存在する証拠】がある中でAが【存在しない事を証明するのは不可能】という理論です。
悪魔の証明を論破できる理論としてヘンペルのカラスがあります。
まあ、ヘンペルのカラスも調べる範囲が広すぎると人間では証明不可能になってしまうんですけどね。
何かを議論する時に悪魔の証明を要求したりされたりしたら一旦、話をリセットした方がいいくらい
話がこじれるので要注意です。
面白い理論ですね。
説明するとなるとかなり難しくて例題みたいなのも考えるのが大変でした。
ではでは（＾ω＾）ノシ
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