ここ数年で認知度が上がった言葉に忖度というのがあります。
忖度したとか忖度されたとかニュースで言っていますが
忖度というのは高等技術であり、コミュニケーション能力が高いだけでは使えない能力だと
＠kesuikemayakuは考察します
気軽に言ってるけど、実行するのは相当大変。
失敗すればありがた迷惑だし、知られれば嫌がられる場合もある。
言うは易し行うは難しの典型と言えます。
・
忖度とは？
忖度とは辞書で引くと
［名］(スル)他人の心をおしはかること。また、おしはかって相手に配慮すること。「作家の意図を忖度する」「得意先の意向を忖度して取り計らう」
このように出ます。
かなり難しい事が書いてあります。
もちろん、意味としては分かりますが実行するのは難しい。
相手が何を考えているのか？なんてのは基本的に分からない。
他人の心を推し量るというのは相当な経験か技術、はたまた情報が必要。
相手が何をしたいのか？相手が何をされたくないのか？
正確に見極めて行動する必要がある。
例えば、お土産を買うにしても100%相手が喜ぶ物を買うみたいな難易度。
キャバクラでお客さんがポケットに手を突っ込んだのを見た瞬間に灰皿と火を用意するような難易度です。
観察力やリサーチ力が必要
忖度というのは仕事上やプライベートで付き合う中で相手を観察し、情報収集をしてから行うもの
相手の趣味趣向が分かってこそサプライズが成功するわけです。
相手がしたい事を先回りして準備したり
取り引き相手が欲しいと思いそうな物を先回りして準備する。
100%は無理でも60%くらいの満足度を提供するこれが難しい。
徹底的なリサーチこそが忖度を成功させるコツ。
もちろん、相手の事を知っていればある程度、先回りできるけど、やる事が大きくなるとそれも難しい。
今、相手が何をしたいのかを見極めるなら観察力
相手が何を欲しがっているかを知るのはリサーチ力
これはすぐに身につくものではないので訓練が必要ですね。
他人を責める時に忖度という言葉を使ってはいけない
ここからが本題というか間違った使い方になります。
相手を責める時に忖度という言葉を使ってはいけない。
例えば、マフィアのボスに対して
「お前の部下がお前に忖度して俺の相棒を暗殺しやがったんだ！どうしてくれる」
「いや、知らんしあいつらが勝手にやった事だ煮るなり焼くなり勝手にしろ」
となります。
簡単にシラを切れます。
ボスが本当に相手を暗殺したかったのか？それとも部下の暴走だったのか？
それすらも関係なく「知らん」と言えば終わってしまう。
相手の心を推し量るというのはそういう事。
責めるには無理筋だし、忖度された方は無責任という状態。
顔の見えない人を忖度してはいけない
ニュース記事を読んでいてたまに
「大臣の発言は〇〇な人たちから批判される可能性がある」
最近だと被災した人から批判される可能性がある。
もしくは
「被災地は大変だからオラたちも不謹慎な事は自粛するべ」
こんな感じでよく分からない人のために行動を慎むというのはおかしな話。
この〇〇な人たちの心を推し量るというのは不毛な行為です。
何故なら情報が全くないからです。
いくらでも偽情報が盛れる上にそんな事を考えている人はいない、もしくは少数の阿呆である場合すらある。
顔の見えない、不特定多数に対して配慮するのは害悪。
不特定多数で顔の見えない相手なら誰かがいくらでも偽情報を盛る事ができるからです。
結果的に特定の団体や個人が私腹を肥やすだけになってしまうかもしれません。
忖度とは顔の見えている相手にしかできない。
心や気持ち、思想というのは向き合わないと推し量れない。
なので、主語が大きい物事に関しては忖度をする必要はない！
まとめ
忖度は間違って使うとウザがられる。
不特定多数に忖度するのは害悪
- 忖度とは圧倒的な観察力やリサーチ力があって初めて成立する。
- 他人の心を推し量って喜ばれるような行動を取る。
- 非常に難しい行為なためニュース番組でほいほいと気軽に使われて良い言葉ではない。
- 所詮は自分の物差しで相手の心を測る行為。
自分が嬉しいと思う行為以上の事はできないのでその辺は注意が必要。
顔の見えない相手というのは嘘情報を盛ってあなたを誘導しようとする人なので忖度してはいけない。
ではでは(^ω^)ノシ
こちらの記事もおすすめ