夏の暑い中で風が少しでも吹くと涼しく感じます。
気温は30℃以上でも涼しく感じます。
なぜ、風が肌に当たると涼しいのか?
結論を言えば温度が移動するからです。
風が吹くとなぜ涼しくなるのか?
風が吹くと涼しく感じるのは、風が体温を冷やすためです。風は通常、周りの空気を循環させ、新しい涼しい空気を供給します。
この新しい空気は、体温を取り巻く暖かい空気を分散し、熱を奪います。そのため、風が吹くと体感温度が下がり、涼しさを感じることができます。
また、風が吹くことで汗が蒸発しやすくなるため、体温調節にも役立ちます。
汗は蒸発する過程で熱を奪い、体温を下げる助けになります。したがって、風が吹くと涼しさを感じやすくなります。
風が涼しさをもたらすことは、特に暑い日や湿度が高い日には歓迎される現象であり、快適さを提供してくれます。
風が吹くと体温が下がるのはなぜ?
風速1m/秒で体感温度は1℃下がると言われており、体が濡れている状態だとさらに体感温度は下がってしまいます。
風が常に吹いている山なのでは体感温度が下がりやすいです。
気温が10℃の時に風速が10m/sだと、体感は0℃という計算になります
だから上着やレインコートが必須と言われたりします。
温度は熱が高い方から熱が低い方に移動する
熱というのは高い方から低い方に移動する。
人間の体温は平熱で36℃です。
気温が32℃の風が肌に当たると36℃の熱が32℃の風に移動する。
だから涼しい、風が体温を少し奪うから涼しく感じる
汗も同じ仕組みで汗という水分が蒸発する時に体温を少し奪うだから体が冷える。
お風呂上がりに水滴がついた体だと寒く感じるのはこのため
大量の水分が空気に触れて気化して体温を奪おうとするからです。
逆に気温が体温よりも高い場合
38℃の風が36℃の体温がある人間に触れた場合
熱の移動はなく体が熱くなる。
汗という水分が蒸発しても水分だけが持っていかれる。
だからドンドン暑くなる。
ドライヤーの温風で髪を乾かしている時、熱いと感じるのはドライヤーの温風が体温というか
皮膚表面よりも温度が高いためです。
うちわや扇風機の風が涼しいのも同じ理由
うちわで扇いだ風や扇風機の風も涼しいのは
温度を効率良く移動しているから
例えば体温が36℃の人間、皮膚から熱を発散させているけれど
気温が30℃、皮膚表面の温度は31℃で体温は36℃、空気が動かないと31℃のままだけど
風を送ると31℃の空気が移動して30℃の空気が入ってくるそうすると熱を移動させて31℃にしてという繰り返しになる。
手で扇いだり、Tシャツをパタパタするのも基本的に同じ理屈です。
湿度の影響:湿度が高いと汗が蒸発しにくく、風があっても涼しさを感じにくい理由
湿度が高いと、夏の暑さが一層不快に感じることがありますよね。これは、汗が蒸発しにくくなることが原因です。
湿度と涼しさの関係について詳しく解説していきます。
なぜ湿度が高いと汗が蒸発しにくいのか?
汗は、体が熱を逃がすための重要な仕組みの一つです。汗をかくと、その水分が肌の表面で蒸発し、体から熱が奪われて体温が下がる仕組みです。
しかし、湿度が高い環境では空気中にすでに大量の水分が含まれているため、汗が効率よく蒸発しません。
湿度が高いということは、空気中の水蒸気量が多く、飽和状態に近いことを意味します。
この状態では、空気中に新たに蒸発する水分が入り込む余地が少なくなります。結果として、汗が蒸発しにくくなり、体温を下げるための自然なメカニズムがうまく機能しなくなります。
蒸発が涼しさに与える影響
汗の蒸発には大きなエネルギーが必要です。このエネルギーは、体の熱を使って汗を水蒸気に変えることで発生します。
そのため、蒸発が進むほど、体からは多くの熱が奪われ、涼しさを感じやすくなります。
ところが、湿度が高いとこの蒸発が遅れたり、ほとんど起こらなかったりするため、体温が下がらず、風が吹いてもあまり涼しく感じません。
汗が蒸発しない限り、風が当たっても肌から熱を奪う効果が十分に発揮されないのです。むしろ、汗が肌に留まり、蒸し暑さが増してさらに不快に感じることさえあります。
風と湿度の関係
風が吹くと、通常は肌の周りの空気を動かし、汗を早く蒸発させる手助けをします。しかし、湿度が高い環境では、風の効果が弱まることがあります。
風がいくら吹いても、湿った空気が肌の周囲に留まるため、汗の蒸発を促進できないのです。
例えば、サウナの中で風が吹いても、あまり涼しく感じないことを想像してみてください。
サウナは非常に湿度が高く、汗が蒸発するのではなく、肌にべったりと残ってしまいます。これは、外気温が同じでも、湿度の違いによって体感温度が大きく異なる例です。
湿度が高いと感じる「不快さ」
湿度が高いと、汗が蒸発しにくく、体温調節がうまくいかないため、私たちはより強い不快感を覚えます。
気温がそれほど高くなくても、湿度が高いだけで体感温度が上昇し、まるで気温が数度高いように感じることもあります。
湿度が高いと、身体は本来の冷却機能である汗の蒸発による放熱がうまくいかないため、体内に熱がこもりやすく、疲労感やだるさを感じやすくなります。
湿度を考慮した対策
湿度が高い日には、以下の対策を取ることで少しでも涼しく感じることができます:
- エアコンで湿度を下げる:エアコンは冷房とともに除湿機能も備えているため、湿度を下げるだけでも体感温度が大きく変わります。
- 速乾性のある服を着る:汗を吸収し、すぐに乾く素材の服を着ることで、蒸れを防ぎ、涼しく感じることができます。
- 水分補給を忘れずに:湿度が高いと汗が蒸発しにくい分、体内に熱がこもりやすいので、適度な水分補給が必要です。
湿度が高いと汗が蒸発しにくくなり、その結果、風が吹いても体温が十分に下がらず、涼しさを感じにくくなります。
蒸発による冷却効果が弱まるため、湿度の高い日は特に不快感が増し、風の涼しさを感じることが難しくなるのです。
湿度が高い日には、風だけでなく湿度を下げる対策も併せて取り入れることが、快適に過ごす鍵となります。
まとめ
気温と同じ温度の風でも涼しく感じるのは
風が温度を移動させる時に熱は熱い方から低い方に移動するから
体温よりも気温が低い場合は風が吹くと涼しい
逆に気温が体温よりも高い時は暑くなる。
実際は人間の水分が体を守ってくれるから細かい事は違うけどね
ではでは(^ω^)ノシ