電子レンジは体に悪いという話を信じている人が一定数いるようです。
電子レンジはマイクロ波という電磁波で食べ物の水分を振動させ加熱する調理家電。
このマイクロ波が危険だ!
電子レンジで加熱すると栄養素が減る!
発がん性物質が生成される!
なんて話をしますがこれは根拠のないデマ。
過去にソビエト連邦が電子レンジを禁止したって話もあるからこのような似非科学が蔓延る原因になっています。
※これは出典不明のデマで実際には1970年代の終わりごろに販売を開始したそうです。
日本語の記事にはソースがなくてロシア語の記事を調べたらそう書かれていました。
ちなみにドイツも同じような感じで言われたりしますがドイツの人は食べ物を温めて食べる習慣があまりなくて、電子レンジ自体があまり普及していなようです。
日本みたいに必需品ではないようです。
マイクロ波は危険?
食べ物の水分を振動させて加熱するマイクロ波ですがもちろん、生物を電子レンジに入れてチンすれば体液が煮えてしまうため危険です。
アメリカだと猫を電子レンジに入れて乾燥させようとして猫を殺してしまったのを説明書に猫を入れてはいけないと書いていないと訴訟を起こしたなんてアメリカンジョークもある程度には危険。
ただ、箱の中に手を突っ込んだまま電子レンジを動かしてしまうのは危険というだけで普通に使う分には危険がない。
電子レンジはマイクロ波が外に漏れないように作られています。
それに紫外線やエックス線など被爆するような波長の光ではない。
マイクロ波よりもエックス線に近い赤外線もある。
ざっくりまとめると電磁波の波長を危険な順にまとめると
- ガンマ線
- エックス線
- 紫外線
- 可視光線
- 赤外線
- マイクロ波
- サブミリ波
- ミリ波
- センチメートル波
- 短波
- 中波
- 長波
などがある。
被爆の危険性があるのは紫外線から上
マイクロ波では人間が被爆する事はない。
更に言えばスマホやテレビなども電磁波を発生させているため電子レンジ程ではないが電磁波を出している。
だがそれについては全く問題がないのは経験上分かっている。
電子レンジで加熱すると栄養素が減る?
電子レンジに限らず食べ物は加熱すると含まれているビタミンなどが壊れてしまう傾向にある。
一説には栄養素の60〜90%が壊れてしまうなんて説もある。
これは分かりやすいデマというか誇張だと思われます。
熱を加えたらビタミンが壊れてしまうというのは火を使っても同じです。
馬鹿げた話だがそうなると冷凍食品を活用する全ての人が栄養不足で悩まされる事になる。
そうなれば社会現象になってもおかしくない。
だが現実にそんな事は起きてない。
電子レンジが原因の栄養不足よりも偏った食習慣のせいで栄養不足になるケースの方が多い。
発がん性物質が生成される?
発がん性物質が作られてしまう!と主張する人もいます。
電子レンジを使うとフリーラジカルと言われる。
不安定な電子が生まれる。
不安定な電子というのは本来2対の電子で構成されているのが1つしかない状態を言います。
これが人体に入ると発がん性物質になってうんぬんという話です。
フリーラジカル自体は人体にもあるし過剰に増えてしまうと発がん性があるかもしれないって話がかなり誇張されている感じです。
ですが、動物実験が行われていてラットに電子レンジで加熱した食品を与え続けても電子レンジを使っていない食品を食べたラットと健康状態は変わらなかったそうです。
まとめ
電子レンジは体に悪いというのは似非科学であり、人類はすでに1961年から電子レンジのお世話になっている。
つまり、60年のデータがあってマイクロ波の悪影響を受けた人もおらず、電子レンジの使いすぎで栄養失調になったケースもなく
発がん性については動物実験によって安全性が確認されている。
似非科学の特徴としてかなり昔のデータを使ってくる事がある。
今回の話だと旧ソビエトが電子レンジを禁止したって話ですね。
何十年前の話を根拠にしてるのか?
マジで危険だったら他の国も禁止になっていただろうに。
そんな事例もなく、使われ続ける電子レンジ
これからも上手く付き合っていきたいですね!
ではでは(^ω^)ノシ
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