剣道概要

間合いを盗むとは?大切なのは?【考察】

剣道に限らず間合いは武道や格闘技、スポーツにおいても重要な概念

自分と対戦相手の距離を言います。

 

間合いと言っても単純に距離だけではなく角度やタイミングなどの要素もあります。

自分が攻撃出来て相手は何も出来ない位置関係が理想になります。

 

剣道では間合いが非常に重要

これはスポーツや格闘技でも同じだが

 


剣道には間合いを盗むという概念がある。

間合いとは自分と相手との距離の事であり

 


自分と相手との位置関係の事である。

 


間合いを制するとは自分が有効打突を打てる位置にいて

相手は何も出来ない位置にいるのが理想

 


間合いを盗むというのは相手から有効打突のタイミングを奪うという意味もある。

 



 

 

間合いを盗むという概念について考察していこうと思います。

 

足さばきが上手い

足さばきが上手いというのは前提条件です。

いろいろなテクニックを考察する中でもこれが出来ていなければ意味がない

 

 

間合いを詰めるためには足さばきが上手い事が重要になります。

小学生くらいなら間合いを詰める時に大きな足さばきはダメだよ

なんて指導したりします。

 

 

 

1歩の歩幅が大きいとそれだけ相手に察知されやすくなるからです。

それに姿勢も崩しやすい

 

 

 

剣道では相手の動きを見て攻撃を予測する技術というのがあります。

目付けと言われたり観の目と言われる技術です。

 

 

 

その目を搔い潜り自分が有効打突を打ち込める間合いに行く必要があります。

足さばきが上手いとそれが可能になる。

 

 

 

足さばきが上手いとは?それは体を力ませず上体を動かさない

体の上下運動をなるべくさせずに動く

速く正確にそして相手に気づかれない足さばき

 

 

なるべく肩や頭が上下しないように動く事で動きを読まれにくい

 

 

 

ずばり足さばきが上手くないと間合いを詰めても気づかれます

 

すり足が上手いとはどういう事か?早く動けるのはもちろんですが体の上下運動が少ない事が上手な足さばきの条件

 

体が上下すると肩が上手するため動きが読まれやすい

なるべく体を上下させず、力まずに移動する

 

 

 

 

単純な重心移動だけではなく腰から動く事も重要になる。

相手との距離を素早く、尚且つ気づかれずに行う。

構えて立ち止まっている状態から素早く気づかれずに動く

 

 

 

気づかれずにというのは動き出す瞬間を察知させない

これが出来るとやっかい

 

 

 

 

駆け引きが上手い

例えば相手が打ち込めない遠間から有効打突が打てるとします。

相手が打ち込めない遠間から打つ事で相手は警戒しないといけない間合いが多くなります。

 

 

自分と相手で竹刀が届く距離が違うという場合

 

 

 

そのギリギリから打つ事もできるし

一足一刀の間合いから打ち込んでもいい

 

 

相手の予想を裏切るような距離や角度から攻撃する事ができるようになる。

その駆け引きも足さばきが上手い事で成立します。

 

相手は遠間からも打てる上にいつその間合いに入るか分からない

予測できないからこそ警戒が強まる、しかし意識してしまえばその分、消耗してしまうものです。

 

相手と自分の距離をどう詰めるかという駆け引きが発生するため間合いを盗むというのは難しい

 

 

 

駆け引きが上手いというのはどういう事かというと

例えば自分と相手との間合いを竹刀で誤魔化したり

相手よりも遠間で打てる事を見せてから一足一刀の間合いで勝負するとか

 

 

相手が警戒する間合いを広くさせたり逆に近間からの攻撃をしておいて

突然、遠間から一気に攻める事もできる。

 

 

 

相手の間合いを把握し、自分の間合いは隠す

確実に有効打突が打てる距離を誤魔化しておいて

ギリギリの距離を打ち込むなど

 

 

相手の心理を逆手に取るような立ち回りが必要。

 

 

間合いとは距離だけでなく角度やタイミングなども重要になる。

相手と自分の立ち位置をコントロールする事が大事

 

力みがない

力みがないというのも間合い盗む上で重要な要素

力みがないという事は脅威を感じにくい。

例えば友達同士で肩パンとかしていると

 

相手が振りかぶった腕からある程度、強さが分かるもの

 

しかし、力みがないというのはそういう強さが分からないため無警戒になってしまう。

私も地稽古で高段者の先生と稽古した時

 

あまりに力みがないからスルスルと間合いに入られて木偶の坊みたいに打ち込まれた経験があります。

何というか力みというか力を溜めこんでいるような感じがないから脳が警戒しないというか

 

脳が警戒信号を出さないくらい気を発しない

説明が難しいのだけど、相手を殴ろうとすれば抵抗されてしまうけど、相手に触れようとすれば案外簡単に出来てしまうという感じ

 

見えてるのに警戒心が全く動かなかった経験もあるので力まないというだけでかなり強い

 

 

 

 

力みというのは相手に自分の打突を伝える信号になります。

逆に力みがないと警戒できない事があります。

 

 

 

人間、他人を殴ろうとすれば意外と察知されやすい

殴ろうとすれば防がれたりするが優しく触ろうとすれば反応できない事もある。

 

高段者の先生と稽古した時、あまりにも力みがないから

反応できない、危機感というか警戒心が浮かばない

 

 

気づいたら間合いを詰められている事もあった。

その原因は力まない事にあると思います。

 

 

足さばきや打突、どれも力みがないから反応が難しい

 

 

 

稽古の中で感覚を磨く

稽古の中で自分と相手の間合いを把握する

絶対に竹刀が届く位置を把握しておく事や

相手に気づかれない足さばきを身につけるように稽古する。

 

 

動き出した瞬間を察知されないようにする

難しいが力まず全身を使う事が出来れば可能だと私は思います。

 

 

相手の感覚や心理を逆手に取り、自分の有効打突が打てる距離に詰める事が大切

そのためには足さばきや駆け引きを覚えたり力まずに動く事が重要になる。

 

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