破局噴火というのは単純に雑な説明をするとすごい噴火の事です。
それは地球の環境に大きな影響を与えるレベルの噴火です。
破局噴火という言葉は元々は石黒耀が2002年に発表した小説『死都日本』のために考案した用語です。
小説の言葉が元ネタなのは面白い、今回この破局噴火が話題になったのは2022年1月15~16日に起きたトンガの噴火により
日本でも津波が起こるかもしれないと注意報がスマホで通知された事によって話題になりました。
日本では破局噴火と呼ばれますがアメリカなどではスーパーボルケーノなどと言われます。
定義に関して
- 日本では、見かけ噴出量が 100km3以上を破局的噴火としている研究者がいる。
- アメリカでは、見かけ噴出量が 1000km3以上を「Supervolcano」としている
2022年現在、明確な基準がないです。
100km3と1000km3じゃ規模が全然違うしな~
ともかくとんでもない量のマグマや火山灰が出るのが破局噴火、スーパーボルケーノというわけです。
国際的に噴火が起こって噴出量が○○km3以上になったらという定義はないようです。
噴火自体が滅多に起こるものではないからですね。
『死都日本』作中の設定
作中南九州の加久藤カルデラが約30万年ぶりの超巨大噴火を起こし、火山噴火予知連絡会はこれを「じょうご型カルデラ火山の破局“的”噴火」と発表したのを
おっちょこちょいなNHK臨時報道番組のキャスターが「破局噴火」と間違えて連呼したことにより世界中で「近代国家が破滅する規模の爆発的巨大噴火」をHakyokuhunkaと呼ぶようになったという設定。
現実世界では正式な学術用語としてはウルトラプリニー式噴火(英語: Ultra Plinian)が使われています。
かなり語呂がいいから破局噴火が浸透してしまったという感じです。
大きなカルデラができる事からカルデラ噴火とも言われたりします。
カルデラとは?
火山の山頂は大きく円形、もしくは多角形の形で凹んでいたりします。
それがカルデラと呼ばれる地形
水が溜まって湖になっていたりする場合もあります。
マグマがすごい勢いで噴出さないとカルデラになったりしません。
そう考えるとカルデラ噴火の凄さが何となく分かるのではないでしょうか?
トンガの海底火山噴火は破局噴火だったのか?
南太平洋・トンガ沖の噴火は破局噴火だったのか?と言われるとまだ、断定できる状態にはない2022年1月17日現在。
噴火の規模は15日の午前4時から2時間で半径数百キロの規模まで拡大した。
破局噴火だったと言える規模であるかは不明、日本にまで余波がきたから破局噴火と言いたくなるのも分かるが最終的な規模と影響力を考慮しないと分からない。
規模もそうだけど環境にどんな影響が加わるかです。
大規模な噴火の影響で寒冷化したりする。
火山ガスが太陽光を遮り地球が冷えてしまう。
ガスに含まれる二酸化硫黄は大気中に存在する水と反応し、直径1マイクロメートル(マイクロは100万分の1)より小さい微粒子となる。
これは「硫酸塩エアロゾル」と呼ばれ太陽光を遮る原因になる。
トンガ沖の噴火によって気候がどう変わるかも考えなきゃいけない。
南半球が例年よりも寒くなって作物が不作になる可能性もある。
まとめ
破局噴火という名前自体は小説が元ネタ
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英語ではSupervolcanoと呼ばれたりするけど、思ったより定義がガバガバ
日本とアメリカで一桁基準が違うみたいな話があるくらいです。
大規模な噴火は多くの人に被害が出る天災だから破局噴火と聞くとかなり怖そうな印象だったけど
致命的な規模の噴火なのかと思えば定義があいまいだったので良くわからないですね。
日本列島で破局噴火と言われるレベルの噴火が起きたら相当な被害が出ます。
カルデラができるレベルの噴火が起きてほしくないですね。
ではでは(^ω^)ノシ
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