お金持ちがテレビに出演したりすると
あいつは「悪い事」をしているに違いないみたいな印象を持つ
日本人って多いように感じます。
お金を稼いでお金持ちになる事は決して悪い事じゃないはずなのに
ちょっとビジネス書をかじればそういう発想からぬけだせます。
何故、お金を稼ぐ事が悪なのでしょうか?
お金持ちが悪いのではなく悪いことをしてお金儲けをした人が捕まるだけなのだ
当たり前の事ですがこれが前提です。
違法な手段、麻薬などの売買でお金持ちになった奴が捕まるとか
違法な商売をして捕まるとかそういう人がいるというだけ
テレビに出てくるお金持ちの印象
僕らがテレビで見かけるお金持ちは2種類です。
- 番組のお金持ち特集
- 違法な方法でお金を稼いでいた人が捕まるニュース
何故、お金持ちになれるのかわからない一般の人には違法行為でお金を稼いでいた
お金持ちしかわかりません。
そもそも、真っ当にお金を稼いでる人は違法行為なんてしない。
しかしながら僕らの目には違法行為でお金持ちになった人しか映らない。
お金持ち特集を見ても何故、お金持ちになったかわからない。
違法行為でお金持ちになった人はわかりやすい。
こういう経緯もあってお金持ちは悪い事をしているはず
という先入観が植え付けられているように見えます。
例えば、宝くじで高額当選した人に匿名インタビューをしたりとか
投資に関するポジティブな情報というのはあまり話題にならない。
一般的な資産家はテレビに出てこないから犯罪者のお金持ちがテレビに映る事が多くなってしまう。
一般的なお金持ちは世間に出てこない。
一般的なお金持ちというのはテレビに出たり、犯罪を犯してニュースに出る事はありません。
何故なら太く、長くお金を稼ぐコツは当たり前に稼ぐ事です。
当たり前というと変な感じですが法律違反をせず人から恨みを買わず
それでいて商品やサービスはどれも売れ続ける
だから敵もいないし派閥を産む事もない、お金持ち同士でゆる~く繋がりながら情報交換をしているから
お金を稼げるという感じです。
僕ら一般人の目につきやすい悪い事をしてお金を稼ぐ人たちというのは短期的に稼いではいるものの
長く稼げないのでお金持ちというよりは小金持ちと言った感じです。
我々、庶民は新商品や新しいお店には興味を持つけど、その社長さんには微塵も興味がない。
だから、真っ当に起業してお金持ちになった人は表に出ない。
更に、ネットビジネスをしている人や資産家などはもちろん表に出ない。
勤労は美徳
勤労は美徳という考え方が日本にはあります。
そのせいか楽をしてお金儲けというのを病的に嫌う傾向にある気がします。
楽をして稼ぐというと語弊があって本質的な事を言うとムダを一切、省いて生産効率を上げた結果という事になります。
そもそも、楽をして稼ぐという言い方だと手を抜いた仕事でお金を得ているような印象になるため嫌われる。
勤労は美徳なのにお金を稼ぐのは悪という考えはわかりやすい奴隷根性です。
こういう矛盾した考えがあるからブラック企業やブラックバイトと呼ばれる企業が存在して弱者を喰いものにしているのだと思います。
楽をして稼ぐ事に忌避感があるというのは「洗濯機があるのに洗濯板で洗濯している」みたいな話です。
世の中は生産効率をあげてなんぼなので時代にそぐわない考え方ですね。
勤労は美徳なんだけど変な勘違いで生産効率を落としている人がいるのも確か
そういう考えがお金を稼ぐ事に忌避感を覚える原因。
宗教観?
儒教や仏教、神道などの考えが日常レベルで染み渡っている日本。
この教えには欲を悪だと断じる教えがあります。
金儲け=悪は
金儲け=欲
欲=悪 ∴金儲け=悪
という論法なのだと思います。
過ぎた欲望というのは持ちすぎると破滅すると言われているし結果そういう事になっている人もいるでしょう。
しかし、欲自体を否定すると人間として生きるのが苦痛になってしまいそうです。
お金持ちになるには悪い事しなきゃなれないとか
大金を持つと人間性がダメになるという考えはこういう宗教観からくるのでしょう。
これは正しくて間違っています。
詳しくはのちほど。
お金の本質
お金とは何か?突き詰めて言えば
物々交換をするためのものです。
物品というのは嵩張るし価値が決めづらいなのでお金が生みだされた。
物々交換券をたくさん持っているというのは決して悪ではない。
お金を稼ぎお金を使う事で経済が回ります。
それを否定するの経済の発展を阻害する反社会的行為だと僕は思います。
お金はある程度、貯金して後は経済を回すために使うという考えがデフレ脱却の鍵になると思うんですがね。
お金を持つと堕落する?という質問の答え
僕はお金稼ぐ事が悪い事と考える人にそんな事はないとわかりやすく説明するすべが無かったのですが
ある時、ネット小説を読んでいてこれだ!という例えがあったので紹介します。
ある所に狩人の一族がいました。
狩人の一族は町の王様に言われて大きな猪を狩るように言われました。
そして王様は狩人の族長にお金を渡してこのお金を使って一族を繁栄させて猪を狩ってほしいと言います。
お金は毎月支払われました。
狩人みんなで使うお金を族長は自分の家だけでお金を使ってしまいます。
他の狩人は猪を一生懸命狩って毛皮や牙を売って生活していました。
その暮らしは貧しいものでした。
一方、狩人の族長は毎月、お金がもらえるものだから猪を狩るをサボってしまいました。
猪を狩らずにダラダラと過ごして族長の家は猪の狩り方を忘れぶくぶく太った体になってしまいました。
それを見ていた他の狩人たちは「富みを溜め込むと堕落してしまう」とお金に対して警戒するのでした。
しかし、状況が一変します。
ある狩人の家族が猪の肉を料理して町で売り始めたのです。
貧しかった狩人たちは狩った猪の肉を町で売るのは正しいのか悩みました。
何故なら、「お金を溜め込んで堕落してしまった」狩人の族長をしっているからです。
ある狩人が言います。
「君はお金をたくさん稼いだらお金がなくなるまで猪を狩らないのか?」
狩人たちはその狩人に怒ります。
「俺をバカにするな!」
猪を売ってお金持ちになった狩人たちは猪を狩るのを止めませんでした。
と長い例えでしたが族長の狩人とその他狩人の違いがわかるでしょうか?
族長の狩人は町の王様から毎月もらうお金を独り占めしてお金持ちになりました。
他の狩人は狩ってきた猪の肉や毛皮、牙を売ってお金持ちになった。
族長は何もせずにお金持ちになったのに対して
他の狩人は仕事をしてお金持ちになりました。
ネット小説ではこの族長の家は取り潰しになります。
まさに、お金持ち=悪を体現したような顛末でしたが
何が言いたいかと言うと
違法な手段で得た大金や仕事をせずに得たお金でお金持ちになるのは悪い事です。
逆に仕事をして大金を得るのは良い事なんです。
何故、自分がお金持ちなのか?どうしてお金持ちなのかがわからないと
中世ヨーロッパの貴族並みに悪行をしたりします。
大事なのは清貧の思想
清貧と効くと清く貧しいという【お金=悪】を加速させるような印象がありますが
清貧とは結局のところ悪い事をしてお金を稼がないという事です。
なぜ悪い事をしてはいけないのか?
当たり前ですが恨みを買ったり、長く稼げなかったりするからです。
海外の大物アーティストがボランティアに参加したり寄付をするのは清貧の思想を持っているからですね。
清く正しい行いの結果、貧しい生活になってもいいという気構えになります。
お金を稼ぐ事が悪いみたいな風潮はこの【清貧】が間違って伝わった結果だと思っています。
まとめ
お金を得るのは悪い事ではないし
お金自体に善悪はない
でも、お金をどうやって得るかには善悪があるという事ですね。
一番、わかりやすいのが悪銭身につかずと言った所でしょうか?
博打や違法行為で稼いだお金は身に付かないばかりか自分をダメにしてしまうものです。
お金を稼ぐ事は悪い事ではなく悪い事をして稼いでいる人がいるという事です。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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追記
読んでたネット小説はこれです。
異世界料理道1【電子書籍】[ EDA ]
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料理をテーマにした異世界転移ものなので良かったら読んでください。
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