そうめんとひやむぎの違いってわかりますか?
うどんとそうめんなら違いは一目瞭然だけど、ひやむぎとそうめんは何が違うのか?
はっきり言ってそうめんとひやむぎを並べても見分けがつかないwww
そんなそうめんとひやむぎですがはっきりとした違いはあるのでしょうか?
味に違いは?うどんと細い麺類の境界線は?
などなどいろいろ調べてきました。
麺類の太さ定義(JAS規格)
- そうめん 手延べ直径1.7mm未満 機械製麺1.3mm未満
- ひやむぎ 手延べ直径1.7mm未満 機械製麺直径1.3~1.7mm未満
- うどん 直径1.7mm以上
きちんと規格が決まっているんです。
ひやむぎの方が若干、太い感じですね。
もっと大雑把な分け方をしているかと思いきや厳格な違いがありそう。
そうめんの製法
簡単に説明するとそうめんは小麦粉、食塩、水を混ぜて生地を作ります。
そこから幅およそ10cm厚さおよそ5cmの麺帯(めんたい)にし、 "採桶(さいとう) "と呼ばれる桶に巻き込んでいきます。
麺帯を数本合わせて、ロールに通し1本にします。その1本になったものを、さらに数本あわせて1本にと、繰り返していきます。
そこから油を塗り熟成させます。
何回か熟成させてから2本の棒に絡ませて引っ張る事で麺を細く伸ばします。
いわゆる手延べそうめんというのはここから来ています。
伸ばした麺を乾燥させてパッケージングして完成です。
かなり雑な説明ですがまとめると
- 小麦粉、水、食塩で生地を作る
- 幅10cm、厚さ5cmの太さにしてロールに通して1本にする
- 油を塗り、熟成させる(複数回)
- 2本の棒に絡ませて引っ張る事で細くする
- 乾燥させる
- パッケージングして完成
そうめんに油を塗るのはなぜ?
そうめんを作る過程で油を塗ります。
そうめんは数十回熟成させる必要があります。
しかし、熟成させるときに麺が乾いて細く伸ばせない。
乾燥を防ぐために植物油を塗るようになったというわけです。
そうめんに使われる油は棉実油(めんじつゆ)綿の実から絞った油を塗ります。
産地によってはゴマ油を塗るそうです。
油を塗る事で長い時間空気に触れずゆっくり熟成させる事ができ
これが滑らかな喉越しになっています。
ひやむぎの製法
ひやむぎは小麦粉、食塩、水で生地をこねた後、うどんのように切って細い麺にした物がひやむぎとされています。
他にも油を使わず作っているのが特徴。
職人さんでも見分けがつかないため昔はひやむぎに着色をして見分けていた。
油をつかって伸ばす「手延べひやむぎ」も存在します。
油を使わないのがそうめんとの大きな違い。
うどんの製法
うどんは小麦粉、水、食塩でこねてある程度固まったら
足で踏んで生地にコシを出す。
何回か熟成させてから生地を麺棒で伸ばして若干、太めに切って麺にします。
基本的に水と小麦粉と食塩で作った麺で1.7mm以上の麺はうどんに分類されます。
うどんとそうめん、どちらが先?いつから食べていた?
うどんは諸説あって
- 奈良時代に遣唐使が持ち帰った中国の団子のお菓子、混沌(こんとん)がうどんになった
- 平安時代に唐から帰った空海が四国に広めた説。
- 平安時代の989年、一条天皇が春日大社へ詣でた際に「はくたく」を食べたという『小右記』の記述から、発祥は奈良とする説
- 仁治2年(1241年)に宋から帰国した円爾(聖一国師)が製粉の技術を持ち帰り、饂飩、蕎麦、饅頭などの粉物食文化を広めたとする説。承天寺(福岡市、円爾建立)境内には「饂飩蕎麦発祥之地」と記された石碑が建っている
- 中国から伝わった切り麦(ひやむぎ)がうどんになった説
もっといろいろありますがわかりやすいのはこんなところ。
そうめんは古代中国の後漢の『釈名』や唐の文献に度々出てくる「索餅」が由来じゃないかと言われている。
中国では北宋の時代から「索餅」という表記が出てくる。
そうめんの方が古くからあり、そうめんが日本に渡って変化してうどんになったというのが変わらない説。
奈良時代から平安時代にそうめん、ひやむぎが入ってきてうどんに変化したっていうのが大筋なんじゃないかと思います。
うどんもそうめんも日本で盛んに出回るのは江戸時代になってからみたいですね。
まとめ
油を塗りながら熟成させた生地を細く伸ばして麺にするのがそうめん
生地を細く切って麺にするのがひやむぎ
生地を太めに切って麺にするのがうどん
という分け方で基本的にいいと思います。
ただ機械で作るそうめんとひやむぎに大きな違いがなくなってきてるなんて話もあります。
そうめんとひやむぎの違いは油を塗っているか塗っていないか?
調べてみると結構、面白いですねwww
ではでは(^ω^)ノシ
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