麺をすする音は海外ではヌードルハラスメントなんて言われますが実は麺をすする文化があるのは日本だけです。
中国なんかは麺をすするんじゃないだろうかと思われがちだけど
中国人はレンゲに麺とスープを入れて食べるそうです。
イタリアのパスタなんかもフォークに絡ませて食べています。
日本のように音を出す食べ方というのは珍しい
日本はお箸をメインに食事をしてきた国だけどレンゲというかスプーンがなかったわけじゃない
麺をすするという事に意味を見出したから続けてきた。
うどんやそば、ラーメンなどいろいろな麺料理があるけどすするというのは共通項
麺をすする効果とは?
麺をすする時に一緒に空気も吸い込むため香りや風味がより楽しめる。
鼻から空気が抜けてより香りが楽しめる。
音を立ててすする事で火傷防止にもなっているそうです。
麺に汁がよく絡む
勢いよく麺をすする事でいっしょにスープも口の中に入ってくる。
麺をすする事で熱々の麺とスープを同時に楽しめる。
香りが楽しめる
空気を一緒に吸い込む事で麺の香りが鼻に広がり
そばの香りやラーメンの風味が楽しめるという事です。
火傷防止
空気を一緒に吸い込む事で適度に麵とスープが冷えて適温で楽しめるという事らしい。
日本人が麺をすする理由
いつ頃から日本人は麺をすするようになったのか?
その記録は残っていない、ただ江戸時代くらいにはあっただろうと言われている
何故なら落語の時そばでは扇子を箸に見立ててズルズルと麺をすする演技をするからだ。
蕎麦は江戸時代に広まった料理であり、当時の江戸っ子が粋な食べ方として
つるりと食べられる蕎麦をすすって食べたのが始まりとされる説もあるそうです。
当時の粋な食べ方として蕎麦を半分、つゆにつけて思い切りすする
こうする事で蕎麦の香りとつゆの味を十二分に楽しめる食べ方でこれが粋だと言われていました。
ワインのテイスティングはすする?
ソムリエがワインをテイスティングする時は「ズズ~」口に空気を含ませながらテイスティングします。
こうする事でより香りを感じられるようになるとの事
ただ、ワインを音を立てて飲むのはマナー違反だとされています。
この辺りが日本の麺料理とは違うところ
日本の緑茶なんかもすすって飲む人もいますがお茶の作法でもOKなのだそうです。
少量を少しだけ素早くすする
美味しく麺料理を食べるならなるべく
すする音は【ズルズル】ではなく【ズズっ】と勢いよく食べるのが美しく周囲を不快にさせないコツです。
日本人は麺をすする音なんて何とも思わない人が大半だけど
基本的に一口で納まる量の麺を勢いよくすするのが見た目的にも美しい
たくさん箸でつまんで食べるのは一息ですすりきれないから美しくない
なるべく、麺が口から垂れ下がっているような絵面にならないようにするのが上手い食べ方ではなかろうか?
別にテーブルマナーとかではないけれど、素早くすするのが粋な食べ方だと思います。
まとめ
日本人が麺をすする理由は
- 空気と一緒に吸い込んで麺の香り、風味を楽しむため
- スープと麺を一緒に口に運ぶため
- 火傷防止のため
海外の麺料理、パスタなんかは麺の形がより、スープやソースに絡みやすいように作られているのに対して
日本の麺はすする事が前提なのでいろいろな形というのは生れなかった。
海外でもワインのテイスティングでは口に空気を含ませるため理にかなった食べ方と言えますね。
ヌーハラなんて言われたりもしますが日本の麺料理はすすって食べましょう。
イタリアのパスタはフォークを使って食べる
郷に入っては郷に従えというやつですね。
ではでは(^ω^)ノシ
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