白菜に黒い点々が出来ていて食べるのを躊躇してしまった事ってありますか?
鍋を食べる季節は白菜が欠かせません。
どうも〜鍋はチゲ鍋が好き@kesuikemayakuです。
結論から先に言ってしまえば黒い点々ができた白菜は食べても大丈夫!
多少、味が落ちるかもしれませんが食べて食中毒になったり、病気になったりはしません。
見た目が汚いから黒い点々を包丁で切り取ったりしている人は結構いるんじゃないでしょうか?
大丈夫です、健康に悪影響を及ぼす事はありません。
「ひぃいいいいいいいいい!気持ち悪い!!!」と叫んでしまう料理初心者の方もいると思いますが
安心してください!食べれます!
黒い点々の正体!
黒い点々はポリフェノールです。
ポリフェノールと言えばワインに含まれていて抗酸化作用があると話題の栄養素!
白菜の黒い点々は決してカビや虫じゃないので安心してほしい。
もちろん虫がついてる事もありえるけど、虫がつくような不出来な白菜は農家さんがはじくので心配する必要はない。
見た目は悪いけど食べても体に悪影響はない。
ポリフェノール
ポリフェノールの抗酸化作用は、血中に過酸化脂質ができるのを抑制する効果があります。
過酸化脂質とは、血中のコレステロール・中性脂肪が活性酸素により酸化したもので、動脈硬化の原因になります。
ポリフェノールは5000種類以上もあるとされていますが、
- ブルーベリー・ブドウの皮の「アントシアニン」
- ワインやお茶の「カテキン」
- 大豆製品の「イソフラボン」
などが代表的なもので、これらを総称してポリフェノールと呼びます。
何故、黒い点々ができるのか?
黒い点々が出来るのは白菜の生理障害でゴマ症と呼ばれています。病気みたいな名前ですが病気ではありません。
生理障害とは病虫害など外的被害ではなく、”植物自体の習性”による障害のことです。
白菜にストレスがかかると白い部分に黒い点々が出来てしまう。
主な理由としては
- 化学肥料(窒素)が過剰に入ってる。
- 適切な温度管理ができていなかった!高温、低温状態で育てられた。
- 収穫時期の遅れによる過結球(結球→葉が重なり合い球のようになる事)
- 高密度で畑に植えられてしまった
- 殺菌剤(銅を含む)の多用
- 収穫後の低温での長期保存
低温での長期保存というとスーパーで売れ残った白菜であったり冷蔵庫に入れっぱなしにした白菜ですね。
それ以外の理由は農家さんの育て方が悪いというわけです。
白菜に黒い点々がついていても食べられる。
白菜の黒い点々は鮮度が悪い証拠?
スーパーで出回っている白菜に黒い点々があったら冷蔵庫で長期保存していた白菜だと思っていいと思います。
実際のところ市場に出回ってる白菜は収穫時に多量の黒い点々がついてたら取り除くと思う。
ここら辺は憶測だけどそんなに間違いないと思います。
畑に密集して植わっていたとか化学肥料のやり過ぎとか殺菌剤の使いすぎ、収穫が遅れた白菜だったりするわけで
基本的に収穫時の白菜に多量の黒い点々があったら失格なのです。
化学肥料の上げすぎは白菜にどんな影響が?
化学肥料を与えすぎると味が悪くなる傾向があり過剰に与える野菜をダメにしてしまう。
肥料を上げすぎると栄養が多すぎて水分一緒に栄養を逃がそうとするため水分がなくなって根がしなびて枯れてしまう。
スーパーや八百屋でゴマ症の白菜を見かけたら、売れ残っている白菜なので買わないようにしましょう。
化学肥料の使いすぎは味が悪くなるなんて話もあるので最近では堆肥を研究している農家もあったりするのでゴマ症になる事は少ないんじゃなかろうか?
白菜のゴマ症はちょっと肥料を上げすぎた程度の話なので問題ないという事ですね。
もしくは冷蔵庫に長期保存をすると起こる事なので気にしなくても大丈夫。
冬の白菜はまるごとなら3~4週間も持ちますがカットされた白菜は冷蔵庫に入れても1週間程度傷み始めるので要注意です。
美味しい白菜の見分け方
- 外側の葉っぱが緑でいきいきしているもの。
- 重量感、もった時にずっしりしているもの。
- 断面がみずみずしい(カットした白菜の場合)
- 株の切り口の芯の部分が白いものを選ぶ(茶色くなってきているのは鮮度が悪い)
- 黒い斑点は問題ない
白菜につく虫
農家さんが美味しい野菜を育てる時に必ず問題になるのは虫です。
白菜にも虫がついてしまう事があります。
白菜につく虫はこんな感じ
ダイコンハムシ
出典: http://www.takii.co.jp/tsk/bugs/aha/bug/daikonnhamusi/index.html
ダイコンハムシは、葉にくっついている2~5mmの穴を沢山空けます。
ハクザイダニ
出典: http://www.takii.co.jp/tsk/bugs/aha/bug/daikonnhamusi/index.html
ハクサイダニも葉の裏や表にくっついていて、葉の汁を吸います。最後には、葉を枯らすだけではなく株全体も枯らします。
ネットで調べたけど、こういう虫を放置しているとひと晩で白菜が全滅してしまうなんて事もあり得るので農家の人はかなり神経質になっているんじゃないかな?
虫がついていても食べる前に白菜を水で洗えば問題なしです。
ちょっと気持ち悪いなと思ったら加熱すれば安心ですよ。
なんで虫がつくかと言うと肥料を多く使った場合や弱い個体に虫がつきやすい。
必要以上に窒素を吸収すると、「アミノ酸」や「アミノ酸アミド」というのが野菜の体内で作られます。
これらは害虫に好まれるため、彼らを寄せ付ける原因になります。
アミノ酸を作る過程で、細胞壁を作るための糖類が使われて薄くなって免疫力も落ちるため、害虫はもちろん、病気にもかかりやすくなります。
弱い個体になると虫を跳ね返す免疫力がないため食べられてしまう。
白菜は完全に虫を取るのは不可能なためそのままスーパーに陳列されるそうです。
たまに虫などが入っている事もありますが水道水で洗ってしまえば特に問題ないので安心してください。
うっかり食べてしまっても寄生虫ではないので体に害はありません。
白菜がカビている場合
白菜がカビている場合はゴマ症と似ていますが
カビ臭くてその黒い部分の周辺がぐちゃっとなっていたらカビの可能性もあり
白菜が食べられない状態の見極め方として
- カビが生えている
- 異臭がする場合
- 茶色に変色して汁がでてきている
カビが生えていれば臭くなるのですぐに分かります。
臭いもなく黒い点々があればゴマ症という事です。
ゴマ症と黒班病(こくはんびょう)は違う
白菜の葉っぱが黒くなる病気で黒斑病があります。
キャベツ、大根など含む、多くのアブラナ科作物の「葉」にでる代表的な病気で、
これは土壌に含まれる病原菌によるものです。
黒班病にかかった野菜は、
黒というよりも淡褐色の小斑点をつくり、それがだんだん大きくなります。
10mmの程の円形または不正形で中央が灰白色、周辺は緑灰色の病斑をつくります。
病斑の中央部分は薄く破れやすくなり、最悪枯れてしまうそうです。
もちろん、こういう白菜は市場には出回らないので安心してください。
まとめ
白菜についた黒い点々は生理障害でポリフェノールが集まったもの
殆どの原因が冷蔵庫による長期保存によってできるんじゃないだろうか?
というわけで安心して食べてください。
白菜と言えば冬!水炊きだったりミルフィーユ鍋なんかにも使う。
冬の万能選手、我が家ではお正月に向けて白菜とにんにくをたっぷり使った漬物を作ったりします。
かなり美味いので毎年楽しみですね。
白菜に黒い点々がつくというのはtwitterで話題になるまで知りませんでした。
基本的に買ってきたのをすぐに料理してしまうので黒い点々が出来る前に食べていたんですね。
ではでは(^ω^)ノシ
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