お味噌汁の具として有名な【あさり】と【しじみ】
何となく似ているけど全然、違う貝です。
今回の記事ではあさりとしじみの違いについて書いていこうと思います。
5つの違い
あさりとしじみには大きくわけて5つの違いがある。
- 大きさが違う
- 色や模様が違う
- 味が違う
- 生息地が違う
- オルニチンの量
大きさ
あさりは直径3~4cmでしじみは2cm程度が一般的です。
見の方は当然だけどあさりの方が大きい。
プリプリで食べごたえのある身は噛むたびに貝の味が広がってとても美味
しじみは身が小さくて食べるのが少し面倒なときもある。
色や模様が違う
2つ目の特徴は色や模様が違う事です。
あさりは表面に細かい筋があってさわり心地はザラザラしている。
あさりにも様々な模様や色があるんだけど基本的には筋模様が入っている事とさわり心地が見分けるポイント。
しじみは黒っぽい表面に細かい筋模様が入っていることもあるけど
ほとんど模様が入っていない事が多い
さわり心地もどちらかと言えばツルツルしている。
味が違う
3つ目の違いはやはり味が違うという事です。
あさりとしじみは似ているけど別種の貝だから当然、味は違う。
あさりは淡白な味わいで噛めば噛むほど貝の旨味が感じられるのが特徴。
しじみはちょっとクセがあり濃厚な味わいが特徴。
とても味が濃くてお味噌汁に入れるとその味わいがよく分かる。
生息地が違う
4つ目は生息地が違う。
あさりは海に生息している。
塩分濃度3%以上の水を好む。
一方、しじみは湖や川、河口などの淡水やもうすぐ海っていう
川と海の境目、淡水と海水が混ざる汽水域と呼ばれる場所にも生息している。
あさりと違って塩分濃度0.3~1%くらいの水を好む。
この違いから塩抜きも
あさりは塩水でしじみは真水かあさりよりも低い塩分濃度の塩水で行います。
オルニチンの量
あさりもしじみも栄養価が高い食材として有名。
どちらも健康効果、美容効果が期待できるんだけど
その中でもオルチニンと呼ばれる成分が特に多く含まれているのがしじみ
あさりとしじみにはビタミンB12や鉄分など共通の栄養素が含まれている。
その中でも大きく違うのがオルチニンの量。
しじみには多くのオルチニンが含まれているだけど
あさりには殆ど含まれていない。
オルチニンは肝臓の働きを助けてくれるから「二日酔いにはしじみの味噌汁が良い」とよく言われている。
迷信とかではなく科学的根拠があったわけですね。
あさりとしじみの違いについて書いてきましたがここで栄養と効能についても解説します。
あさりの栄養と効能
あさりを食べる事で得られる効能
1つ目は貝類トップクラスのビタミンB12実はビタミン類は殆どが人体で合成する事ができず。
合成できても十分な量ではないという事を知っていますか?
だからこそ、食べ物から摂取する必要がある。
あさりに含まれるビタミンB12には赤血球の生成を促したり貧血改善の効果が期待できる。
貝類トップクラスのビタミンB12と鉄分も含まれているから貧血に悩んでいる人にピッタリな食材。
2つ目はカリウム、あさりにはカリウムもたっぷり含まれている。
カリウムにはナトリウムの排出を促す作用がある。
塩分の多い食べ物を食べすぎると次の日に顔や体がパンパンにむくんでしまう事ってない?
塩分の多い食べ物は美味しいからついつい食べすぎてしまうけどむくみや高血圧の原因になる。
摂りすぎた塩分を体から排出するにはカリウムが助けになってくれる。
3つ目は鉄分、あさりには鉄分も豊富に含まれている。
鉄分はサプリで摂取している人も多いけどサプリの場合は便秘を引き起こす可能性があるんだって。
ちなみに鉄分は運動機能にも関わる成分なんだって鉄分が不足すると動悸や息切れが止まらなくなるし疲労回復にも時間がかかるようになる。
鉄分は人間の体にとって重要な栄養素。
4つ目はタウリン
タウリンはアミノ酸の一種、タウリンは旨味成分でもあるんだ。
あさりの出汁が美味しいのはタウリンのおかげ。
しかもタウリンは胆汁酸と結びつく事でコレステロールの減少や心肺機能、肝機能を高める効果が期待できる。
コレステロール値が高くなると動脈硬化を引き起こしやすくなるからその予防にもつながる。
5つ目は亜鉛
亜鉛は免疫力の向上や皮膚や粘膜を健康に保つ作用、細胞分裂や新陳代謝の向上に味覚を正常に保つ作用など
たくさんの効果が期待できる万能な栄養素(言い過ぎか?)
あさりには亜鉛が豊富に含まれているので美容や健康効果が高く期待できるんだって。
あさりには多く栄養成分が含まれていて非常に優秀だけど
食べすぎには注意が必要。
特に鉄分は摂取しすぎると肝臓が処理しきれなくなる。
便秘にもなりやすいし体にとって逆効果になりやすい。
鉄分を摂取しすぎると胃腸障害や血色素商(けっしきそしょう)などの症状を引き起こす可能性がある。
胃腸障害は吐き気や嘔吐、下痢、胃腸の損傷などが見られる。
血色素症は皮膚の色素沈着を引き起こし血管・脳・膵臓・肝臓などいろんな臓器にダメージを与えてしまう。
生活習慣病や肝硬変など命にかかわる病気を引き起こしてしまう可能性があるんだ。
何事も食べすぎは避けよう。
あさりの一日の摂取量は成人男性が200g 成人女性で270g程度が上限
女性の方がたくさん食べられるんですね。
女性の方が多い理由は生理などで鉄分を失いやすいからですね。
女性の方が鉄分不足になりやすいという事を考えれば納得です。
貝殻を含めない量なのであさりを200g食べるという人はなかなかいないと思うけど。
サプリメントを飲んでいる人は注意したいところ。
しじみの栄養と効能
しじみの栄養と効能を見ていこう。
1つ目はカルシウム
しじみにはカルシウムがたっぷり含まれている。
その量はあさりの約6倍と言われています。
カルシウムは歯や骨を丈夫にしてくれる成分。
骨粗鬆症の予防にもなる。
2つ目はオルチニン
さっきも書きましたがオルチニンはしじみに多く含まれている。
しじみの味噌汁が二日酔いに効くというのは話の由来はオルチニンが豊富に含まれているからなんだ。
オルチニンはアミノ酸の一種で肝臓の働きを助ける効果が期待できる。
アルコールを分解する力をサポートしてくれるから二日酔いに良い言われているんだね。
オルニチンは疲労回復や風邪の予防にも効果が期待できる。
3つ目はビタミン類
しじみにはビタミンB12・ビタミンB2・ビタミンEがたっぷり含まれている。
ビタミンB12はあさりにも含まれている成分で鉄分の吸収を促す作用や神経維持の効果が期待できる。
ビタミンB2には口内炎や肌荒れ予防の効果が期待できる。
ビタミンB2は熱に弱いんだけど、しじみの場合、日本ではお味噌汁にする事が多いから
汁にビタミンB2が溶け込んでいるため逃さず摂取できる。
ビタミンEにはアンチエイジングの効果が期待できるんだ。
活性酸素の働きを抑えてくれるから体内の酸化を防いで老化の予防につながると考えられている。
さらに血行を良くする効果も期待できるから冷え性で悩んでいる人にもピッタリ、
4つ目は鉄分
しじみにも鉄分が豊富に含まれている。
鉄分は赤血球を生成するためにも必要な栄養素なんだ。
赤血球は体に酸素を運んだり鉄をたくわえたりする。
しじみで鉄分を摂取する事で貧血予防や疲労回復効果が期待できる。
5つ目はコハク酸
聞き慣れない言葉だけど、コハク酸は旨味成分の一種なんだ。
しじみにはコハク酸があさりよりも多く含まれている。
コハク酸にはコレステロールの上昇を抑える働きがあるから肥満の予防にもつながる。
旨味成分がたっぷり含まれているからしじみはあんなにも濃厚な味わいになる。
ちなみにしじみは冷凍保存しておくとコハク酸が約3倍にも膨れ上がるんだって。
そんなしじみだけど食べ過ぎはダメ
しじみは小さいけど鉄分が豊富に含まれている。
しじみには100g辺り5.3mgの鉄分が含まれている。
5.3gは1日の摂取目安量、約半分くらいの量になる。
摂取しすぎるとあさりと同じように肝臓に負担をかけてしまう。
どんなに健康効果、美容効果が高くても食べすぎには要注意です。
とは言えしじみの場合1つぶのしじみで1gもにも満たない。
だからめちゃくちゃな量を食べないかぎり心配する必要はない。
サプリメントを飲んでいる人は気をつけた方がいいかもしれませんね
まとめ
あさりとしじみの違いについて知ることができたでしょうか?
あさりやしじみはお味噌汁にすると美味しい出汁が出るだけじゃなくて栄養もたっぷりだから
積極的に食べていきたいですね。
食べる量には気をつけながらあさりとしじみを上手く食生活に取り入れて健康な生活が送れると良いですね
今回はここまです
ではでは(^ω^)ノシ
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