グローバリズムとナショナリズムなんて言葉がありますが
どう違うのか?そしてどういう使われ方をしているのか?
世界はグローバリズムで動いてるとかアメリカのトランプ大統領がナショナリズムを前面に押し出してきて
【アメリカ・ファースト】なんて言ってますが
あれっていったいどういう事なのか?
何となく意味は分かるし使っているけどグローバリズムとかグローバルスタンダードとか
けど、きちんと意味を整理しておかないと勘違いしそうなのでここで考察しておきます。
グローバリズムも使い方によっては毒にも薬にもなると思います。
グローバリズムとは
グローバリズムとは地球を一つの共同体として見る考え方
地球主義なんて言われる事もあります。
19世紀から1945年までの帝国主義・植民地主義も一種のグローバリズムだと言われています。
冷戦時代の1970年代には国際決済が一気にオンライン・グローバル化した。
1992年以降にグローバリズムという言葉が使われだした。
グローバリズムというのは地球に共通のルールを作るような活動の事を言うみたいです。
このシステム作りが重要視されるのは地球が狭くなったから必要になった。
昔、それこそ飛行機の無い時代、日本からアメリカ、もしくは南アフリカへ旅行に行くとしたら
相当、長旅をする必要があるし事故で死亡するリスクも有る。
更に言えば帰れないリスクもあった。
飛行機が登場し、誰でも簡単にアメリカとか南アフリカへ気軽に旅ができるようになった時代だからこそ
人類が共有すべき最低限のルールが作られるようになった。
グローバルスタンダードなんかは良い例
この基準に収まるように歩調を各国が合わせていったというのがグローバリズムだと@kesuikemayakuは思う。
ナショナリズムとは?
ナショナリズムとは国家主義、民族主義、国粋主義、国民主義なんて言われます。
つまり、国という共同体を中心においた政治思想や運動をいう
地球共同体よりも自分たちの民族が優先という考え方。
日本であれば日本人が日本の文化や伝統を優先して政治を行う事を言います。
ナショナリズムを調べるとかなり古い言葉でややこしいので
ここでは国を中心としてルールを作るようなものです。
【考察】グローバリズムは基準
グローバリズムというのは学校のテストで言えば赤点を回避できる点数という感じだと思う。
例えば、アフリカとか中東の小国が日本と同じ水準まで経済レベルを上げられるか?
すぐには無理だと思うし日本が彼らの水準に合わせる必要がない。
発展途上国はとりあえずグローバリズムがしいたレベルまで追いつく事が求められる。
追いついた上で自分たちのアイデンティティを育てていく、これがナショナリズムってやつだと思う。
地球を一つの共同体として見るのは正しいけど、全てが同じではない。
経済規模が全く違う国同士が同じルールを共有しても害にしかならない。
ヨーロッパのEUはそういった弊害が出ている。
自国の経済成長をEUという仕組みに阻害されてしまっている。
通貨をユーロに統一したり、政策の方針も統一しないといけないから
独自に発展するのが難しくなっている感じがする。
一応、素人目にはそう見えると書いておこう。
船頭多くて船山に登るというがEUは各国、それぞれにリーダーがいて選挙をしているわけなんだけど
当然、通貨が共通で政策方針も勝手に変えられない。
EUが失敗していると言われる原因は単純で経済規模の違う国、お金持ちと貧乏人を同じテーブルで扱う事にある。
お金持ちはガンガン、仕事してプライベートはがっつり遊びたいわけです。
貧乏人は貧困から抜け出したい
お金持ちの基準で共同体を運営したら貧乏人は破産するし、貧乏人の基準で運営したらお金持ちはイライラするだろうというのは容易に想像できる。
EUの例を考えてもグローバリズムで決められたルールや共同体としての役割は必要最低限が望ましい
工業規格とかね
【考察】グローバリズムを下敷きにナショナリズムを築く
グローバリズムがテストで言うところの赤点回避ラインであるなら
その上に独自のルールを上積みするというかより洗練されたルールを決めていくのが正しいのでは?
グローバリズムは素晴らしいけど、国よって風習も文化もタブーも違うから
それを一緒くたにするのはトラブルしか産まない。
分かりやすい例で言えば工業規格の話です。
これは@kesuikemayakuが工業高校出身だから馴染み深いだけなんですけどね
世界基準はISO規格よりもJIS規格の方が厳しい印象。
他国の部品と一緒に組み立てる場合はISO規格の方がいいかもしれないけど
自国で組むならJIS規格が優先になる。
だってJISの方が精度が高いしという事になる。
グローバルスタンダードとかグローバリズムというのは最低限のルールでしかない。
歴史的背景について
グローバリズムの歴史的背景
グローバリズムの起源は、18世紀から19世紀にかけての大航海時代や植民地主義にさかのぼります。
西欧諸国が新たな市場や資源を求めて世界各地に進出したことで、国際的な経済のつながりが強化されました。
その後、20世紀半ばの冷戦期には、通信や金融のグローバル化が進展し、1990年代に入るとインターネットの普及により、世界的な相互依存が加速しました。
ナショナリズムの歴史的背景
ナショナリズムは、18世紀末のフランス革命を契機に広まった概念で、特定の民族や国家が独自のアイデンティティを強調し、他国からの干渉を排除する動きが始まりました。
その後、19世紀にはイタリアやドイツなどで国家統一運動が展開され、ナショナリズムは国家形成の重要な原動力となりました。
第一次世界大戦後には、民族自決が強調され、ナショナリズムはさらに広がりました。
グローバリズムとナショナリズムの進化
20世紀後半から21世紀にかけて、グローバリズムは経済的側面で特に強調され、自由貿易や国際機関(例:世界貿易機関、国際通貨基金)の設立を通じて推進されました。
一方で、グローバリズムの進展が進むにつれ、地域や国のアイデンティティを守るためにナショナリズムが再び台頭しました。
近年では、経済的不平等や移民問題を背景に、アメリカや欧州などでナショナリズムの動きが強まっています。
これにより、両者は歴史的に交錯しながらも異なる側面で発展し、現在も対立と共存の可能性を模索しています。
まとめ
グローバリズムとナショナリズムの違い
- グローバリズム・・・地球主義
- ナショナリズム・・・国家主義
簡単に言えばこんな感じ
グローバリズムの人類みな兄弟的な考え方も必要ではあるんだけど
結局はテストで言う赤点のラインにしかならないと思います。
世界基準が優れている国もあれば自国の基準が優れている国もあるわけで
行き過ぎれば綺麗事で徒競走を手をつないでゴールするような事になりかねない。
ナショナリズムは国によってグローバリズムよりも優れていたり、劣っていたりするかもしれない
あくまでも赤点回避ラインだと思っています。
ではでは(^ω^)ノシ
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