脳洗浄などという美容マッサージがあるようです。
サロンの主張によると脳脊髄液にアプローチして頭蓋骨を小さくするみたいな事を言っていますが結論を先に言ってしまえば
脳脊髄液をマッサージでどうこう出来るわけがなく。
単純にヘッドマッサージをしているに過ぎない。
というのも皮膚の下にあるリンパ腺ならマッサージでどうこうも納得できるが頭蓋骨の中にある脳にアプローチは出来ない。
頑丈な頭蓋骨で守られているし脳に栄養を送るにしても不要な老廃物を捨てるにしても厳しいチェックがある。
脳脊髄液とは?
そもそも脳脊髄液とはなんぞやと言うと
脳の腔所(脳室)と脊髄の腔所(中心管)はつながっており、そこに脳脊髄液が満たされている。
脳室は脳の内部にあるスキマの事、脳室から下に行くと脊髄中心菅
脳脊髄液の役割は脳を守る事
素人がざっくり調べたらそんな感じでした。
つまり、脳が頭蓋骨にぶつかったりしないように調節する役割もある。
脳脊髄液の役割
- 衝撃から脳を守る
- 脳を浮かせて軽くする。
- 血管や神経が潰れるのを防ぐ
- 脳のリンパとして働く
- 電解質や化学物質の濃度を正常範囲内に保つ
脳室とくも膜下腔にあ る髄液の量は成人では約140mlであ り、1日の生産量は約500ml
脳脊髄液は定期的に入れ替わる
という事なのだがその仕組みにトラブルが発生すると大問題だ。
多すぎても少な過ぎてもいけない
CHATGPTによる解説
脳脊髄液(のうせきついえき、英: cerebrospinal fluid、略称: CSF)は、中枢神経系(脳および脊髄)を保護し、正常な機能を維持するために重要な生体液です。
脳脊髄液は、脳室系と脊髄管内に存在し、特定の機能を果たしています。
以下は、脳脊髄液の主な役割と特性です:
- 保護: 脳脊髄液は脳と脊髄を外部の衝撃や損傷から保護します。脳と脊髄は硬膜と呼ばれる膜で覆われており、その間に脳脊髄液が存在することで、外部の力が緩和され、脳や脊髄が傷つきにくくなります。
- 栄養供給: 脳脊髄液は脳に酸素や栄養素を供給し、同時に代謝産物を排泄します。これにより、脳の正常な機能を維持し、不要な物質を除去します。
- 圧力調節: 脳脊髄液は、脳内の圧力を調節する役割を果たします。脳脊髄液の産生と吸収がバランスを保つことで、正常な圧力を維持します。
- 脳室系と脊髄管内に存在: 脳脊髄液は、脳室と呼ばれる特定の空間と脊髄管内に存在します。これらの空間で脳脊髄液が生成され、循環し、脳と脊髄をサポートします。
- 診断に利用: 脳脊髄液は、神経学的疾患や感染症の診断にも利用されます。脳脊髄液を採取し、その組成を分析することで、さまざまな病状を評価することができます。
脳脊髄液は、体内で常に産生され、循環し、吸収されるサイクルを持っており、正常な神経系の機能に欠かせない要素です。
異常な脳脊髄液の圧力や組成は、神経学的な問題を引き起こす可能性があります。
脳脊髄液が過剰に溜まると水頭症になる。
脳脊髄液が過剰に溜まると水頭症になる。
頭痛や悪心、嘔吐などの症状が起きる
水頭症は手術で治療します。
薬では治せず手術で治します。
具体的には脳脊髄液を別の部位に吸収させるシャント術
髄液の経路を作る神経内視鏡を用いた 第三脳室底開窓術
マッサージで何とかなるもの?
マッサージではどうにもならない。
増えたり減ったりするにしても長期的な体質改善が必要なものではなかろうか?
1時間、2時間のマッサージでどうにかなるかと言われたら
分厚い頭蓋骨を通過して脳脊髄液を流すというのは無理がある。
施術の動画を見るに全身のリンパマッサージと頭皮のリンパマッサージが基本みたいです。
リンパマッサージなので危険性はない
脳洗浄が怪しい理由
脳洗浄というのは非常にネーミングセンスが良いが具体的な効果についてはエビデンスが足りない
マッサージで脳脊髄液から老廃物が取れるというならノーベル賞ものの発見と言える。
論文もないし、結論から言ってしまえば名前と効果を語って客を呼び込みたいだけ
特殊なグッズの販売が目的ではなかろうか?
結局はセミナーを開いて講師を作りその受講料も大きな稼ぎになっている。
まとめ
脳脊髄液の流れを良くするという脳洗浄ですが
現状、詐欺っぽいというか普通にヘッドマッサージをしている感じなんですよね。
脳脊髄液にアプローチできるのなんて血液循環やリンパの循環が良くなってからだと素人の筆者は思うわけです。
脳とか脊髄につながっているものがマッサージの影響で良くなるならちょっとした事で変わってしまうだろうしトラブルの方が多そうです。
内容をYou Tubeの動画で見る限り、普通のリンパマッサージという感じがします。
そう考えるとヘッドマッサージでいいのではないでしょうか?
ではでは(^ω^)ノシ