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武士が盾を持たない理由とは?剣道経験者が 外国の剣術動画を比較検証してみた

武士は日本刀や槍、短刀に鎖鎌などなど

いろいろな武器を使いました。

しかし、盾に関しては地面に置いて壁みたいにする置き盾は戦国時代でも使われていますが

 

持ち盾、つまり手に装備して使う盾というのは廃れています。

 

様々な説があります。

 

  • 鎧の発達によって盾が廃れた
  • 弓を使うから盾を使わない

 

 

いろいろな説があるけどあくまでも合戦を想定した意見であり

例えば城攻めや街中での決闘ではどうでしょうか?

 

 

盾の需要がないとは言えません。

日本刀を片手で扱う技も流派によってはあります。

しかし、日本刀と盾を使う流派はない、もしくは残らなかったと言えます。

 

 

 

 

盾とは?

盾というのはお手軽な防具であり、ぶっちゃけ板と持ち手があれば何でも盾として使えます。

お鍋のフタですら盾として使えると言えます。

 

つまり持ち運びにちょうどよく防御力に優れた盾というのもあります。

You Tubeを探せば小さな盾と片手剣を使う動画などもあります。

 

矢を防ぎ、剣や槍を防ぐお手軽な防具が盾

 

 

盾は鎧が発達すると戦場ではお役御免になってしまう事もあるが日本の場合

それが早すぎる。

 

 

合戦で盾が廃れる理由

日本では弥生時代(紀元前3世紀頃)から3世紀頃まで戦場で盾が使われてきた。

それから鎧が発達して使われなくなったというのですが

 

日本書紀用明天皇(ようめいてんのう)紀に、「大伴毘羅夫連」(おおとものひらぶのむらじ)が「皮楯」(かわたて)を使ったと記されています。

しかし、武士が台頭してくると廃れていきます。

 

何故なら武士は基本的に重装弓騎兵であり馬に乗り弓を撃ってくる鎧を着て近接では太刀や薙刀を振り回すというスタイル

 

そんなわけで廃れていったというか竹を束ねたものを盾として使ったりはしても手に持って積極的に槍や刀を防ぐために持楯が使われる事は無くなっていく

 

 

 

日本だけ剣術の動きが違う

なぜ武士は持楯を使わないのか?外国の剣術と比較してみれば何か分かるはず

 

最近は便利な世の中になったせいか様々な剣術の演舞を動画で見る事ができる

インドのカラリパヤットとかアフリカの剣術なんかも見れるしヨーロッパのロングソードを扱う剣術の動画もある。

 

それらを確認すると明らかに日本の剣術とは型が違う

当たり前だろうと思われるが根本的な動きが違う。

 

明らかに日本の剣術、武術だけが異質な感じがします。

 

まず気づいたのが日本以外の剣術は

 

  • 手首を回して攻撃する
  • 足はあまり動かない
  • 剣を上から下に振り下ろさない

 

では外国の剣術動画をみてほしい

 


独自の技術はあるかもしれないけど、どれも手首を回してから攻撃するモーションがある。

これが日本の剣術にはない

 

 

こうやって見比べると何となくだけど見えてくるのは外国の剣術は手首を回して攻撃するパターンが非常に多いのに対して

日本の剣術では手首を回さない

 

後、鍔迫り合いのような距離にはならない事がわかります。

 

海外の剣術は手首を回して攻撃する

手首を回して攻撃するのは外国の剣術は剣の握り方が違う

 

親指、人差し指、中指、薬指、小指を使って真四角に握っている

日本の剣術は小指で握るという風に教わり

親指と人差し指が上になるようしながら小指から握っていく感じ

剣を斜めに握る感じになります。

 

 

 

そうすると手首を回せなくなる。

外国の剣術は日本の剣術では【クソ握り】なんて言われれるだめな握り方をしています。

もちろん、日本の剣術でもクソ握りの流派はあったりしますが

 

 

そういう流派でも手首は回さず体ごと叩きつけるような動きをします。

手首を回すという動きは剣を加速させて威力を出すために行います。

クソ握りで手首を回す動きよりも日本の小指から握って手の内を効かせる打ち方の方が早くて強い

 

 

 

 

海外の剣術、足はあまり動かない

外国の剣術はあまり足が動いていない

もちろん間合いをつめたりする時は足を動かすけど

足の動きと剣の動きが連動していたりはしていない

 

 

日本の剣術は足を動かすため鍔迫り合いが発生する。

日本刀はよく切れるから肌に当てて刃を滑らせるだけいいわけで

足を動かせば刀も動くからこういう動きになる。

 

もちろん足を動かした方が威力も出る。

 

 

海外の剣術、剣を上から下に振り下ろさない

意外かもしれないけど剣を上から下に振り下ろす

いわゆる剣道の素振りみたいな動作はない

 

 

理由は簡単でクソ握りの状態で剣を上から下に振り下ろすと体がついてくる。

腕と一緒に体も前のめりになってしまう。

そうなると足を動かしながら素早く攻撃するという動きは出来ない

 

 

剣の握り方については手頃な棒があれば試してほしい

剣道経験者ならどんなに頑張っても振りが遅いし体も持ってかれるからイライラする事、間違いなしです。

 

考察、武士が楯を使わない理由

いろいろ日本の剣術と外国の剣術を比較してみたが

カラリパヤットの動画にあるような持楯を使わないのは

 

 

楯があまり役に立たないからではないだろうか。

弓で攻撃されるのは基本的に戦争の時だけ

 

突発的に起こる戦闘では棒や日本刀になる

楯術の動画も拝見したが、基本的に日本刀の使い方と同じだ。

前に出ながら相手の攻撃を潰して攻撃する。

 

 

  • 日本刀の攻撃に楯が間に合わない
  • 楯で受け止められない

 

日本刀の攻撃に楯が間に合わないのは剣の握り方が違うため

日本の剣術は異様にコンパクト

 

手首を回したり体を回したりしない。

スターウォーズでライトセイバーを使って戦うシーンがあるけど

あれくらい予備動作があれば楯で防御する事もできる。

 

 

しかし、日本の剣術はとにかく早い

そして楯で受け止めたとしても体当たりが待っている

 

もしくは素早く二の太刀、三の太刀と切りかかってくるわけです。

明らかに攻撃速度が違う。

 

日本刀に限らず薙刀や槍でも同じ、日本の武道はとんでもなく早い

それは武器の握り方から違うからです。

 

 

更に楯で受け止めても鍔迫り合いが発生する。

鍔迫り合いからの体当たりに対して片手では対処できない

 

 

楯術の動画を見る限り、使い方によってはあっさりひっくり返される事もあるみたいです。

まとめ

武士が持楯を使わない理由について外国の剣術と比較して考察してみましたが

 

  1. 日本の剣術はコンパクトで素早い動きが出来るため楯が追いつかない
  2. 振りが早く力も強いし間合いをつめて体当たりなどの技があり片手では防げない

 

比べてみると日本の剣術だけ異様にコンパクトで早いですね

海外の剣術は見た目は早いけど予備動作が大きい場合があり

分かりやすい。

 

西洋の剣術は叩きつける剣術だと言われ日本の剣術は斬るための剣術と言われますが

基本の段階で違うから面白い、小指から握るというのが非常に大事だと分かる。

 

 

ではでは(^ω^)ノシ

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