シャンパンとスパークリングワインはどちらも炭酸の入った白ワインだけど
名前が違うし何か特別な意味があるのかと言えば
シャンパンはスパークリングワインの一種である。
同じように作っているがフランスのとある地域でしか作られていないため特別な意味を持つ
ぶっちゃけるとブランド名みたいなもの。
スパークリングワインとは?
スパークリングワインは、炭酸ガスが溶け込んでいるワインの一種です。
通常、スパークリングワインは二酸化炭素ガスが発酵中に生成されることによって生じます。
この炭酸ガスがワイン中に閉じ込められ、ワインを泡立てる効果を持たせています。
作り方は
- シャンパーニュ方式・・・・瓶詰めした白ワインに酵母と糖分を加えて再発酵させたもの
- シャルマー方式・・・・・・タンクの中で二次発酵させたもの
- トランスファー方式・・・・瓶内で二次発酵させた後に加圧したタンクで濾過後に新しい瓶に詰める製法
世界各国でいろいろなスパークリングワインが販売されている。
スパークリングワインの甘口 辛口の呼び方
シャンパンの甘辛度は、ラベルに表示される用語で示されます。以下は、一般的なシャンパンの甘辛度の分類です。これらは、シャンパンの甘さの度合いを示すために使用されます。
- ブリュット・ナチュール(Brut Nature):残糖量3g未満/L ブリュット・ナチュールは、糖分が全く添加されていない極めて辛口のスタイルです。このスタイルのシャンパンは、自然な発酵プロセスのみに依存しています。甘味料を添加しないため、ぶどうの自然な甘さや風味が際立ちます。
- エクストラ・ブリュット(Extra Brut): 残糖量0〜6g/L エクストラ・ブリュットは、ブリュットよりもさらに辛口のスタイルです。糖分が非常に少なく、非常に乾燥しています。このスタイルのシャンパンは、シャルドネやピノ・ノワールの特定のぶどう園から作られ、ワイン愛好家向けに提供されることがあります。
- ブリュット(Brut): 残糖量12g未満/L ブリュットは最も一般的なシャンパンのスタイルで、辛口です。通常、糖分が非常に少ないか、ほとんど含まれていないため、ドライでクリーンな味わいが特徴です。多くのシャンパンブランドでこのスタイルが提供されています。
- Extra Dry(エクストラ・ドライ):残糖量12〜17g/L 名前からすごく辛口そうですが、実際はブリュットよりも甘口、イタリアのスパークリングワイン「プロセッコ」でよく見られる。
- セック(Sec): 残糖量17〜32g/L セックは、半甘口から甘口のスタイルのシャンパンです。甘さを感じることができ、デザートワインのような風味があります。セックは、前菜やデザートとのペアリングに適しています。
- デミ・セック(Demi-Sec): 糖分32〜50g/L デミ・セックは、さらに甘いスタイルのシャンパンで、デザートとの相性が良いです。甘さが感じられ、味わいにはフルーティーさと甘みがあります。
- ドゥーズ(Doux): 糖分50g以上/L ドゥーズは最も甘いスタイルのシャンパンで、非常に高い糖分を持っています。これは通常、デザートワインとして提供され、非常に甘い味わいが楽しめます。
これらのスタイルは、スパークリングワインの甘辛度を示す一般的な分類です。
選択肢は多岐にわたり、好みに合わせて選ぶことができます。
ラベルに表示されている甘辛度の情報を確認することで、自分の好みに合ったシャンパンを見つけるのに役立ちます。
スパークリングワインの種類
スパークリングワインは、さまざまなスタイルと味わいがあります。
最も有名なスパークリングワインのスタイルには以下のものがあります:
- シャンパン:フランスのシャンパーニュ地域で生産されるスパークリングワインで、シャンパンブランドのものが最も有名です。シャンパンはシャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエのぶどう品種を使用して作られ、高品質なスパークリングワインとして評価されています。
- クレマン:フランス国内のシャンパーニュ地域以外で生産されるスパークリングワインは「クレマン」として知られています。たとえば、クレマン・ダルザスはロワール地域で生産され、クレマン・ド・ブルゴーニュはブルゴーニュ地域で作られます。
- プロセッコ:イタリアのヴェネト地域で生産されるプロセッコは、ガス圧が低めで果実味が強調されたスパークリングワインです。ガス圧が低いため、泡立ちがクリーミーで柔らかい特徴があります。
- カヴァ:スペインのカヴァは、シャンパンと同じ伝統的な方法で生産されるスパークリングワインで、クリーミーな泡立ちとリンゴや柑橘類の風味が特徴です。
- ゼクト:ドイツのゼクトは、甘口から辛口までさまざまなスタイルがあり、モスカート(マスカット)やリースリングのぶどう品種を使用しています。
スパークリングワインは、特別な機会やお祝い事に人気がありますが、日常的にも楽しまれることがあります。
さまざまな価格帯で入手可能で、味わいやスタイルの違いを楽しむことができます。
スパークリングワインの起源
スパークリングワインが生まれたのが1660年頃、ガラスの瓶とコルク栓が開発された後になります。
スパークリングワインの起源はシャンパーニュの白ワインから始まりました。
シャンパーニュという地域は元々、ワイン造りには不向きな寒い地域
そんなシャンパーニュの白ワインをイギリス人が樽で購入して
本国に持ち帰りました。
2月~3月の寒い時期に購入した白ワインは春になると寒くて眠っていた酵母が目覚め発酵が進んでスパークリングワインになった。
これを面白がってガラスの瓶に入れてコルク栓で蓋をしたのが最初のスパークリングワイン
商品としてスパークリングワインはドンペリでおなじみのドン・ピエール・ペリニヨン氏が作りました。
同じ時期にベネディクト会の修道士「ドン・ピエール・ペリニヨン」氏が逆転の発想で開発したのがスパークリングワイン
当時のワインはいかに「泡を出さない」ように作るかにこだわっていた
しかし、発想を変えていっぱい泡が出るようにと開発したのがスパークリングワインです。
シャンパンとは?
フランスのシャンパーニュ地方で作られたスパークリングワインの事
シャンパンは、フランスのシャンパーニュ地域(Champagne region)で生産される高級なスパークリングワインのことを指します。
フランスのシャンパーニュ地方で醸造され、フランスのワインの法律(AOC法:原産地呼称管理法)で定められた条件をすべて満たしたスパークリングワインのみをシャンパンと呼ぶことができます。
シャンパンの条件は
- シャンパーニュで造られる
- 使える葡萄の品種は7品種。主要3品種は、白ぶどうのシャルドネ、黒ぶどうのピノ・ノワールとピノ・ムニエです。
- 作り方はシャンパーニュ方式(シャンパン方式)白ワインを瓶詰めし糖分と酵母で約2ヵ月間かけてゆっくり発酵させる。
- スパークリングワインとの違い、コストがかかるため高価、味はクリーミーできめ細やかな泡が特徴
シャンパンに使われる葡萄は
- シャルドネ、
- ピノ・ノワール、
- ムニエ、
- アルバンヌ、
- プチ・メリエ、
- ピノ・ブラン、
- ピノ・グリ
シャンパンは世界中で非常に評価され、特別な機会やお祝い事に広く使用される贅沢なワインです。以下はシャンパンに関する重要な特徴と情報です:
- 地理的な起源: シャンパンはフランス北東部のシャンパーニュ地域で生産されます。この地域の気候条件と土壌が、シャンパンぶどう(シャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ)の栽培に適しており、高品質なワインの生産に貢献しています。
- 伝統的な製法: シャンパンは「伝統的な製法」(Méthode ChampenoiseまたはMéthode Traditionnelleとも呼ばれる)で生産されます。この製法では、ワインが瓶内で2次発酵を行い、炭酸ガスが生成され、ワインを泡立てます。後に、ワインが瓶内で熟成し、酵母がワインに複雑な風味を与えます。
- スタイル: シャンパンにはさまざまなスタイルがあります。ブリュット(Brut)は最も一般的な、辛口のバージョンですが、セミセク(Sec)、デミ・セク(Demi-Sec)、ブリュット・ナチュール(Brut Nature)、ロゼ(Rosé)など、さまざまな甘さや風味のバリエーションが存在します。
- ブランド: シャンパンは多くの有名なブランドで提供されており、その中にはモエ・エ・シャンドン(Moët & Chandon)、ヴーヴ・クリコ(Veuve Clicquot)、ドン・ペリニヨン(Dom Pérignon)、クリスタル(Cristal)などが含まれます。これらのブランドは高品質なシャンパンで知られており、世界中のワイン愛好家に支持されています。
- 使用されるぶどう品種: シャンパンは一般的に3つのぶどう品種から作られます。シャルドネは白ぶどうで、ピノ・ノワールとピノ・ムニエは赤ぶどうです。これらの品種は、異なるスタイルや風味のシャンパンを生産するために組み合わせられます。
シャンパンは高品質なスパークリングワインであり、その製法と味わいの独自性から、特別なイベントや祝賀の際に人気があります。
まとめ
スパークリングワインは白ワインを二次発酵させて炭酸ガスを発生させたお酒。
シャンパンはフランスのシャンパーニュ地方で造られた伝統的なスパークリングワインの事
スパークリングワインの銘柄はいろいろあってイタリアのプロセッコやクレマンなど
日本だとホストクラブとかで話題になるドンペリもスパークリングワインでベネディクト会の修道士「ドン・ピエール・ペリニヨン」が名前の由来になる
ではでは(^ω^)ノシ
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