西洋医学と東洋医学は得意分野が違うだけで東洋医学だからエセという訳ではない。
西洋医学は患部を見てその場所を治療するのに優れており
東洋医学は全体を見てバランスを整える事に向いています。
西洋医学が得意とする外科手術
東洋医学が得意とする鍼灸
アプローチが違うけど健康にするための知識です。
西洋医学
西洋医学は患部を直接的に治すのが特徴
肩凝りがあれば電気で肩を温めたりマッサージしたり。
シップを貼ったりします。
局部注射で筋肉を緩めたりします。
あくまでも肩、僧帽筋にアプローチします。
例えるなら
機械のネジが取れたからネジを締め直すという行為。
体の悪い部分にアプローチしていくのが西洋医学
西洋医学とは
西洋、つまりヨーロッパから伝わった医学。
西洋医学の起源は古代ギリシアのヒポクラテスとされている。
古代ローマのガレノスがアリストテレスの哲学学問の集大成)を踏まえ、それまでの医療知識をまとめ、学問としての医学が確立されたと言われている。
中世ではキリスト教が病気は神の恵みであり医療は冒涜であるという
外科の地位も中世では低かった、理容師(理容外科医)は外科手術やおまじない的な喀血治療を行っていた。
古代ギリシャの医学知識は、イブン・スィーナーやイブン・ルシュドに代表される、イスラム世界において継承された。 (→ユナニ医学、イスラム科学)
ルネサンス期にアラビア語の医学書がパドヴァ大学などで研究され始めた。それにつれて、人体に対し(部分的ではあるが)実証的研究がはじまり(→実証主義)、
それまでの医学上の人体知識が徐々に否定されはじめ、近代科学としての医学が萌芽した。
人体解剖図をレオナルドダヴィンチが書いたりした時代に近代医学として歩みを始めた感じですね。
日本に西洋医学が入ってきたのは1557年にポルトガルのLuis Almeidaが豊後の府内,今の大分県ではじめて西洋式病院を設立し治療を行ったのが最初。
東洋医学
東洋医学は体の悪い部分だけを見るのではなく
全体のバランスを整える事が重要視される。
肩凝りであれば西洋医学だと患部にシップを貼ったりマッサージしたりするだけだが
東洋医学ではコリの原因を探す
例えば骨格歪みが肩こりの原因だから、足の筋肉をほぐすなど
バランスを重視する。
東洋医学では
- 鍼灸
- ツボ
- 手技(整骨・あん摩)
- 漢方
などが特徴的である。
また、何となく体の調子が悪い状態にもアプローチする。
東洋医学では未病という言葉があり、病気ではないが調子が悪い状態も治療しようとアプローチする。
西洋医学よりも予防治療のノウハウがあるのは間違いない。
東洋医学の歴史
東洋医学が体系化されたのが西暦 紀 元 の前 後 各2~3世 紀 の頃 。
この 頃, 『黄 帝 内経 』 『神 農 本 草経 』 『傷 寒 雑 病 論 』 の三 大 古 典 が 相
次 い で著 わ され た 。
この3冊の書物は現代でも実用書の価値を失っていない
日本で東洋医学が伝わったのが6~15世 紀
16~17世紀は, 中 国 の金 ・元 時 代 の医 学 の影 響 が強くなった。
17~19世 紀は 中 国 医 学 の 日本 化 が 強 力 に推 し進 め られ た 時 期
この頃には実証主義的な考えが東洋医学にも出てきた。
明治時代になると漢方薬の近代研究が始まり
漢方薬の効果が化学的に証明される事になります。
まとめ
西洋医学と東洋医学の違いは単純に言ってしまえば
- 西洋医学は病気の患部に注目する
- 東洋医学は全身に注目する
西洋医学では発熱がひどければ解熱剤を出すし肩こりがあればそこを温めたりマッサージしたりする。
東洋医学では肩こりがあれば全身のバランスを整えるようなアプローチをする。
これが大きな違い
西洋医学を機械の修理で例えるなら
ネジが外れていたから締めてがっちり外れないようにする。
東洋医学を機械の修理で例えるなら
ネジが外れていたから締める、その後外れた原因を調べて改善する。
この違いどちらが良いとかはないけど
面白いですね
ではでは(^ω^)ノシ
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