あんかけ焼きそばやかた焼きそば、皿うどんなど、どれも中華麺を使った料理ですが
何が違うのか?意外と説明出来ないと思います。
ざっくり説明すると
- あんかけ焼きそば・・・中華大陸が発祥
- 皿うどん・・・・・・・日本で進化したラーメンの一種、ちゃんぽんの汁なし版
- かた焼きそば・・・・・アメリカで産まれたチャイニーズヌードル
更に詳しく解説していこう。
あんかけ焼きそば
あんかけ焼きそばは中国料理で昔からある料理
炒麺(チャオメン)と呼ばれる料理でした。
焼きそばには二種類あって具材と一緒に炒める
あんかけ風にする
そういう料理です。
麺に焼き目をつけたり油で上げた麺にあんかけをかけるという食べ方をします。
日本では蒸した麺を炒めたものにあんかけをかけた物をあんかけ焼きそばと言います。
あんかけ焼きそばに関しては何時代から食べられているか不明
というか麺料理自体、中国ではかなり古くからあるからいつの時代って明言できないんだろうな
皿うどん
皿うどんはちゃんぽんの汁なし版として産まれた料理
ちゃんぽんは出前とかで運ぶ時にスープがこぼれてしまうから
汁なし版を作り皿うどんになったと言われています。
ちゃんぽんに関しても諸説ありますが
ちゃんぽんは明治時代に長崎人の本吉某が、丸山で支那うどんをちゃんぽんと名付けて売り出したのが始まりと言われたり
明治初年に勝海舟が支那うどんをちゃんぽんを食べて喜んだとか
明治30年代に福建省の人が長崎市内で商売をするようになった頃、陳平順が中国人留学生向けに野菜くずと肉の切れ端を炒めて、中華スープで煮込んだ料理をちゃんぽんと名付けたという説
ちゃんぽんから皿うどんに発展して今日に残る料理となりました。
皿うどんは二種類
皿うどんは茹でた太麺と油で揚げた細麺があり
両方ともちゃんぽんで使われる甘みがあり片栗粉でとろみをつけた餡をかける料理
最初は太麺だけだったのだがいつしか油で揚げた細麺も食べられるようになった。
かた焼きそばは実はアメリカのチャイナタウンで作られた料理
最初は19世紀頃にチャプスイ(chop suey)がアメリカで人気になり
そのアレンジとして揚げた中華麺をトッピングするかた焼きそばが作られた。
広東料理の炒雜碎(チャーウチャプスイ)が基になっており、モツまたは豚肉や鶏肉、タマネギ、シイタケ、モヤシなどを炒めてスープを加え煮た後に
水溶き片栗粉でとろみをつけ、主菜としてそのままあるいは白飯や中華麺に掛けて食す料理
それが日本に伝わってかた焼きそばとして定着したというわけですね。
味付けは広東料理がベースで八宝菜みたいな感じ
皿うどんとかた焼きそばあんかけの違い
調べると皿うどんは福建料理がベースにあり、かた焼きそばは広東料理がベース
福建料理の料理は塩分控えめで砂糖を多く使う他にも紅麹や酒粕、魚醤に黒酢などを使う
広東料理は砂糖・塩・こしょう・醤油。米の蒸留酒などを使う
なのであんかけの味付けはかなり違う
首都圏の人が皿うどんを食べると意外と甘みが強くて面食らう事があるけど慣れると美味しい
皿うどんの具材も豚肉、エビ、もやし、キャベツ、にんじん、かまぼこ
かた焼きそばのあんも似たような具材だけどカマボコは入ってない。
味付けは八宝菜のような味付け
まとめ
あんかけ焼きそばと皿うどん、かた焼きそばの違いまとめると
- あんかけ焼きそば
中国で昔からある料理で炒麺(チャオメン)と呼ばれる料理の一種
ネットで調べても起源は分からなかった。
- 皿うどん
日本に来た支那人(清)の人たちが長崎で作った料理が改良され現在に至る
ちゃんぽんの汁なし版で柔らかい太麺と油で揚げた細麺がある。
あんかけは砂糖を多く使った福建料理のおもかげがある
細麺の皿うどんは後から誕生したもの
- かた焼きそば
アメリカで産まれた料理、チャプスイという料理のアレンジメニューだった
片栗粉やコーンスターチでとろみをつけた餡を揚げた中華麺にかけるスタイル
八宝菜や五目炒めがベースになった餡をかける
こうやって調べると結構、違いがありますね。
かた焼きそばとあんかけ焼きそばの違いというか
あんかけ焼きそばという大きな中華料理のカテゴリにかた焼きそばとか皿うどんがある感じがしますね
町中華で食べるあんかけ焼きそばとか五目焼きそばはかた焼きそばの味付けが多いんだけど
柔らかい焼きそばにあんかけをかけた焼きそばもあんかけ焼きそばだから混乱していたけど
これですっきりした。
ではでは(^ω^)ノシ
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