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薬屋のひとりごと、羅漢の患っている失顔症とは

薬屋のひとりごとに登場する羅漢という人物

彼は生まれながらにして人の顔が判別できないという病気を持っている

これは失顔症と言って人の顔が判別できない病気である。

 

 

羅漢の場合は完全に人の顔が碁石や将棋の駒みたいに見えているため

かなり重度な障害と言えます。

 

 

失顔症は現実に存在する病気です。

人の顔を覚えるのが苦手という人はいますが完全に覚えられない人間というのは普通の人にはいません。

 

 

人間は人の顔を見極める能力が非常に高いからです。

お札に肖像画が描かれるのは少しの違和感でも人の顔であれば気がつけるからです。

 

 

 

失顔症の割合

失顔症、相貌失認とも呼ばれる病気で「100人に1人」の割合でいると言われています。

側頭部や後頭部に存在する顔領域と言われる部分に障害があるから起こる病気

 

  • 先天性相貌失認
  • 後天性相貌失認

 

先天性の場合、胎児の時になんらかの原因で人の顔をすばやく認識する機能が低下した状態で生まれてしまう

後天性の場合は事故や怪我、また動脈硬化・脳梗塞・脳出血・脳腫瘍・加齢などが原因になる。

 

 

羅漢の場合は先天性でかなり重度であると言えます。

 

 

 

 

 

軽度の症状

軽度だと親しい人、家族や恋人、友人の顔は見分けがつくけど

他人や新しく知り合った人の顔は判別できない

 

 

つまり、友人として仲良くなった人は見分けがつくけれど

街を歩いている人、すれ違った人の顔は全部おなじに見えるという事でしょう。

 

失顔症の主な症状は

  • 親しい人や有名人の顔を見分けられない
  • 顔以外の特徴で人を判別している
  • 顔の表情、感情を読み取れない
  • 男女や年齢を区別できない
  • 同じカテゴリーのものを判別できない(車や動物など)

 

重度になると生活に致命的な欠陥が出そう

 

 

 

羅漢の場合

羅漢の場合、他人の顔が碁石や将棋の駒に見える

作中で顔が識別できる人物が妓女で猫猫の母親である鳳仙と

娘の猫猫だけである

 

 

羅漢が壬氏の正体に気がついているのは

顔以外で人を識別しているからではなかろうか?

 

壬氏は皇帝の弟であるが病弱で政治には関わらないという事になっている

顔は行事などでは明かさないようにしている

しかし、羅漢は顔ではなく声や体格などいろいろな要素で人物を判別している可能性がある。

 

 

壬氏の事も将棋の駒である「仕」に見えています。

中国の将棋では二番目に強い駒です。

 

 

特殊な判別方法で正体を見破ったという事でしょう

むしろ羅漢の場合、顔を碁石や将棋の駒に変換する事である程度の判別をしているという感じです。

 

 

一般人の場合

一般人の場合、人の判別がつかない

 

例えば同僚2人が同じ眼鏡をつけていれば同一人物に見えてしまう。

羅漢のように将棋の駒とか碁石のように見えて能力を見極めるなんて事はできない

だから、自分の旦那さんと他人を間違えたりする。

 

 

車などの判別もできないからクラクションなどで合図をもらわないと判別できない

などいろいろな不便があるようです。

 

 

 

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