うなぎとあなごって調理されたものを見ると区別がつかないし
どちらも甘辛いタレがついてるから見分けがつかない人が多いと思う
筆者もそうだし
うなぎとあなごの違いについて分かりやすく解説しよう
うなぎとあなご見た目の違い
左の画像はあなご、右の画像がうなぎです。
見た目の違いを整理すると
うなぎ
- 見た目:黒に近い灰色
- 模様 :腹部は黄色に近い白
- 尾びれ: 丸みがある
- あご: 下あごが出ている
あなご
- 見た目:薄茶色
- 模様 :全体的に白い斑点
- 尾びれ: 尖っている
- あご: 上あごが出ている
うなぎは黒いに近い灰色をしていて腹部は黄色っぽい白です。
尾びれに丸みがあって下あごが出ている。
あなごは薄茶色で全体的に白い斑点があり、尾びれは尖っているし上あごが出ている
こうやって比較すると細長い体以外は全くの別物ですね。
うなぎとは?
うなぎはウナギ科 (Anguillidae) ウナギ属 (Anguilla) に属する魚類の総称です。
日本ではうなぎの蒲焼が有名ですが、生態も面白い
うなぎの生態
うなぎは川や湖で成長し海で産卵する降河回遊魚と呼ばれる魚です。
卵は1.6mmと小さく卵が孵化すると「レプトセファルス」という柳の葉っぱみたいな見た目で1~6cmの幼生になります。
レプトセファルスは自力で泳ぐ事ができず、海の中で浮遊しながら育ちます。
川の河口にたどり着くとシラスウナギに変態します。
体は細長くなり大きさ約5~6cm、重さは約0.2gくらいになります。
川を遡上する頃にはクロコと呼ばれる姿になる
文字通り、体が黒くなるこれで天敵に狙われにくくなる。
川や湖で小魚、昆虫、貝類、エビ、カニなどを食べて大きくなります。
大きくなるにつれて背がオリーブ色、腹が黄色がかった白色の「黄ウナギ」になり川や湖で数年暮らします。
産卵の時期になると川を降って海に向かい最後の成長段階である「銀ウナギ」となって一生を終える。
銀うなぎは体色がいぶし銀色に光り、胸鰭が黒いなどの特徴がある。
私たちが食べているのは黃うなぎですね。
うなぎの養殖について
うなぎの養殖はシラスウナギを捕獲して育てるのが主流
うなぎの完全養殖は研究中です。
ウナギには毒がありますか?
意外なことにウナギの血には毒があります。
ウナギの新鮮な血液を大量に飲んだ場合、
- 下痢
- 嘔吐
- 皮膚の発疹
- チアノーゼ
- 無気力症
- 不整脈
- 衰弱
- 感覚異常
- 麻痺
- 呼吸困難
が引き起こされる
加熱してしまえば毒は消えてしまうので蒲焼や白焼きにしてしまえば問題はない
致死量はこんな感じ
「体重60 kgの人の致死量はおよそ1,000mlと見積もられる」
血をきれいに洗い流せば刺し身でも食べられる。
あなごとは?
あなごはウナギ目アナゴ科に属する魚類の総称
アナゴ科にはマアナゴ、クロアナゴ、ハナアナゴなど15属27種(世界に32属、約150種)がいる。
煮穴子や蒲焼、天ぷらなどで食べられているし穴子の握りなどもある。
うなぎと同じように血に毒があるが活け締めにして血を完全に抜けば刺し身でも食べられる。
生息地は日本沿岸のほぼ全域、朝鮮半島沿岸、
東シナ海などに広く分布する内湾性の魚
穏やかな砂や泥地に生息しています。
あなごは沿岸から内湾の水深100m以浅に見られ
昼間は砂や泥に身を潜め、夜になると外に出て活動します。
海底付近を泳ぎ餌を探します。
あなごはイワシやイカナゴなどの魚類やエビなどの甲殻類、イカなども食べます。
卵が孵化するとレプトケファルスという柳の葉っぱみたいな姿になり餌を食べながら漂います。
沿岸にたどり着くとそこで餌を食べて大きくなります。
成長は早くて冬から春にやってきたあなごが秋には25cmになり越冬すると30cm前後になる。
アナゴとうなぎどっちが栄養がある?
栄養面はほとんど、変わらないそうです。
強いて言えばうなぎの方が脂身が多い
タンパク質や炭水化物はほとんど変わらないが
脂質についてはうなぎはあなごの倍くらいある。
まとめ
うなぎとあなご、見た目も似て非なるものという感じだし
生態についても海から川へ向かって海に戻るうなぎ
海で一生を終えるあなご
見た目の違い
うなぎ
- 見た目:黒に近い灰色
- 模様 :腹部は黄色に近い白
- 尾びれ: 丸みがある
- あご: 下あごが出ている
あなご
- 見た目:薄茶色
- 模様 :全体的に白い斑点
- 尾びれ: 尖っている
- あご: 上あごが出ている
比較すると似ているけど違う生物なんですね。
ではでは(^ω^)ノシ
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