日本刀を持った事がある人なら分かると思いますが日本刀は剣道の竹刀と比べてかなり短い。
大人が使う竹刀の長さは3尺9寸、全長147.7cm刃長120cmもある。
それに比べて日本刀は江戸時代に刃長2尺3寸(73cm)までと決められていた。
平和な時代だったので無闇に長くするよりもみんなが使いやすい長さを決めた方が量産しやすかったのだろう。
大太刀が3尺以上のものという感じなので思ったより短い。
佐々木小次郎の物干し竿が刃渡り3尺余りと言いますから竹刀よりも短いか同じくらい?
大太刀よりも大人用の竹刀の方が長いというのは少し意外ですね。
歴史的な日本人の平均身長は低い。
日本人は歴史的にもあんまり肉を食べていなかったから平均身長は低い。
- 平安時代初期の身長が男性161cm、女性157cm
- 鎌倉時代男性159cm、女性147cm
- 室町時代男性157cm、女性147cm
- 江戸時代は男性155cm、女性143〜145cm
- 明治時代は男性157cm、女性147cm
ちなみに現代の平均身長は
1970年代の資料では20代〜30代の男性が170cmを超えています。
女性は154cmくらい。
10cm以上、平均身長が伸びてる。
150cmくらいの人が90cmの刀を使うのは何となく普通というかしっくりくる。
170cmの人が90cmの刀を扱うとなると竹刀の感覚だとすごく短いって感じですね。
それにしても小さいなやはり、肉を食わない食生活は身長にもろ、影響しますね。
体重は?
身長もそうだけど平均体重も知らないと日本刀が現代人の感覚で短いのか分からないので調べてみましょう。
明治33年の男性平均体重は50kgくらいです。
体重に関しては調べようがないけど
身長は大きく変わっていないからどの時代でも体重は50kg前後という事になります。
現代では成人男性の平均体重は63kgくらい。
人によっては70kgは普通にいる。
現代人の方が身長も高く体重も重いという事は同じように鍛錬すれば3尺9寸の竹刀並の長さを自在に操れる可能性は高い。
2kg以上の重さになるけど操れるかもしれない。
・・・一般的じゃないな。
体格の良い外国人が1.8kgのロングソードを振り回していた事を考えると難しいか。
西洋のロングソードと比較すると
西洋のロングソードは刃渡り90cmのものが主流で全長100cmを超える感じだと思ってもらえればいい
レイピアなんかも刃渡り1m、全長が1.2mという話なので日本刀はかなり短い
西洋のロングソードやレイピアは日本刀と比べると軽い
長さは違っても重さは大体一緒という事になるから
人間が扱える重さってどの国でも同じなのかもしれませんね。
西洋の剣はかなり刃が薄く作られている。
日本刀は蛤刃なんて言われるくらい厚みがあるから当然重くなる。
まとめ
日本刀が竹刀よりも短く感じるのは当時の日本人が身長低めだったから。
日本人の身長が低いのもあるけど日本刀が西洋のロングソードに比べて重かったのも短くなった要因。
現代の日本人が、がっつり鍛えた場合、大太刀くらいの長さを扱うかもしれませんね。
現実的に言えば刃渡り2尺5寸プラス柄が8寸で99cm+ハバキの分を含めて102cmくらいの長さになる。
小学生が使う32〜34くらいの長さですね。
竹刀と同じ長さで使いたい場合は長巻きにして使う感じです。
西洋のロングソードが全長90cmくらいで全長が102cmなので現代人が扱うとしたらそれくらいになるんじゃないかな〜
長さよりも重さがネックになっている感じですね。
ではでは(^ω^)ノシ
この記事もおすすめ
日本刀の手入れでポンポン(打ち粉)とフワフワしたもので叩くのはなぜ?