蒸留酒というのは普通のお酒を蒸留、アルコールと水分を分離させ濃縮させたお酒ですが
世界にはどれだけの蒸留酒があるのでしょうか?
ウイスキーとか焼酎は有名ですね。
他にはどんなお酒があって何を発酵させて作っているのか?
そこが気になるところ。
蒸留酒とは?
穀物や果物を発酵させて作るのが醸造酒、蒸留酒は醸造酒を茹でてアルコールを蒸発。
気体になったアルコールを冷やして集める事で作れる。
ちなみに醸造酒や蒸留酒に果物や種子を入れたもの混成酒と言います。
蒸留酒一覧
蒸留酒には
- 焼酎
- ウイスキー
- ウォッカ
- ブランデー
- テキーラ
- 白酒(ぱいちゅう)
- アラック
焼酎
日本の蒸留酒、お米を醸造して蒸留した米焼酎、芋焼酎や麦焼酎がある。
由来はシャム(現在のタイ)から琉球を伝わってきた南蛮酒が原型。
シャムの南蛮酒は中東のアラクというお酒が起源だそうです。
日本では連続式蒸留焼酎と単式蒸留焼酎がある
連続式は廃糖液や酒粕を原料にした発酵液を蒸留して作る。
低コストだけど風味は落ちるから味や風味をつけてチューハイのベースにしたり
リキュールの材料やカクテルの材料になったりジン・ウォッカの代用品として使われたり
梅酒を作る時に使うホワイトリカーなどになる。
単式蒸留焼酎は昔ながらの製法で作る方法。
米や麦に麹菌をつけてタンクで1次もろみにする2次仕込みの際に水と主原料を入れる
この時に芋が多いと芋焼酎になる。
米・麦・芋・黒糖などで焼酎を作る。
泡盛は麹菌ではなく黒麹菌(アワモリコウジカビ)を使って作る。
日本の焼酎は安酒と高級酒路線で真っ二つって感じ。
ウイスキー
大麦、ライ麦、トウモロコシなどの穀物を麦芽(オオムギの芽を出させたもの。ジアスターゼを多く含む。麦もやし。ビール・水あめの原料。)で糖化し
アルコール発酵させ蒸留したお酒。
殆どビールと同じ作り方ですが【ホップ(アサ科のつる性多年草】を入れない。
ウイスキーの風味になるのが麦芽を乾燥させるために使うビート(泥炭)
泥炭って言うのは湿地植物が枯死した後に炭化した石炭。
水分を多く含む。炭化の程度が最も低く、暗褐色で、燃焼のカロリーが少ない。
五大ウイスキーとして有名なのは
- 日本
- アメリカ
- スコットランド
- カナダ
- アイルランド
酒に関しては日本は異様に強い気がしてならない。
樽で熟成させる、味を均一にするためにいろいろな樽からブレンドしている。
樽から直接、取ったのが原酒、原酒をブレンドして作ったのが商品になる。
ちなみに【〇〇12年】という表示になっている場合、樽で12年熟成したものも使っている。
実際はもっと熟成させた原酒も混ぜているから実質12年以上だったりする。
ウォッカ
大麦・ライ麦・小麦・じゃがいもなどを醸造し蒸留して作るお酒。
他のお酒と違うのは蒸留した後に白樺を炭にしたもので濾過して風味とかを消して
純粋なエタノールに近くしている。
味付けは後付っぽい
アルコール度数は平均40度くらい。極端にアルコール度数が高いのもある。
イメージ的にはとにかくアルコール度数が高い、それはスピリタス、ドーバースピリッツ88、バルカン176などがあるからだろうな。
蒸留したものを濾過している辺り、エタノールに対する渇望が凄まじい
ブランデー
主に果実酒を醸造して作る。ブドウとかリンゴで作ったお酒を蒸留して作る。
主に白ワインとかを醸造して作る。
語源はオランダ語で【焼いたワイン】という意味。
ちなみにウイスキーと同じように原酒をブレンドして商品している。
年数の表記はもっとも若い年代のもを使用する。
- 一つ星・・・3 - 4年熟成
- 二つ星・・・5 - 6年熟成
- 三ツ星・・・7 - 10年熟成
- VO・・・・11 - 15年熟成 very old (とても古いブランデー)
- VSO・・・・16 - 20年熟成 very superior old (とても優れた古いブランデー)
- VSOP・・・20 - 30年熟成 very superior old pale (とても優れた古い澄んだブランデー)
等級にはナポレオンとかXOなんてのもあるんだけど、製造国やコニャック、アルマニャックなどブランデーのブランドで違ったりするので割愛
テキーラ
南米のお酒というイメージのテキーラ
竜舌蘭(リュウゼツラン)と呼ばれる植物から作られる。
実はテキーラは商品名で竜舌蘭を使ったお酒をメスカルと言います。
テキーラの正式名称はメスカル・テキーラ
古代アステカのお酒プルケを侵略者であるスペイン人が蒸留酒にした。
他の蒸留酒とあまりにも材料が違うのは古代アステカの酒が原型にあるから。
よくサボテンが原材料だと勘違いされていますが竜舌蘭はサボテンではない。
白酒(ぱいちゅう)
中国のお酒で日本のひな祭りで出される白酒(しろさけ)とは無関係。
中国と言えば紹興酒なイメージですが実際は白酒の方が主流らしい
モロコシと言われる穀物を使って醸造。
中国ではコーリャン(高粱)と呼ばれる
コーリャン、トウモロコシ、じゃがいも、サツマイモなどの穀物を使って作る。
ちなみに中国では蒸留酒全般を焼酒(シャオチョウ)と呼ぶらしい
思い切り、焼酎と関係があるのは面白い。
アラック
アラック、あるいはアラクと呼ばれる蒸留酒。
主に中近東、イラク・シリアやエジプト、スーダンなどの北アフリカ地域で作られてきた伝統的な蒸留酒。
もともとはナツメヤシやブドウなどで作っていたが
米から作られたアラックやヤシの樹液から作ったヤシ酒を蒸留したアラックもある。
日本の焼酎もこの中の派生系になっている。
まとめ
一口に蒸留酒と言ってもいろいろある。
蒸留酒一つとっても歴史やロマンが感じられるのは面白い。
独自の進化をして美味しいお酒になっていったんですね。
- 焼酎
- ウイスキー
- ウォッカ
- ブランデー
- テキーラ
- 白酒(ぱいちゅう)
- アラック
日本の焼酎とか質と量を追い求めている感がすごい。
ウイスキーは世界的に有名なお酒だからいろいろな土地で作られている。
ブランデーはフランスのコニャックとかが厳しく管理している。
テキーラはまさかの古代アステカ文明由来だし
お酒は文化に直結しているから調べると面白いですね。
ではでは(^ω^)ノシ
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