ナンバ走りというのは非常に誤解がある。
右手と右足を揃えて前に出すという紹介がされているが全く別物。
最初にナンバ歩きを紹介したテレビ番組のスタッフが説明を聞いてなかったのか
それとも素人が見たままに報道してしまったから誤解が産まれた。
ナンバ走りとは
ナンバ走りのコツは肩と骨盤を平行に使う。
肩を下げると同時に骨盤も下げる。
肩で脚を持ち上げる、肩で脚を下げる。
こういう感覚で走る。
誤解されたナンバではそもそも走れない。
体が振り回されてしまうし非効率です。
肩で骨盤をコントロールするというのは走るだけじゃなくて他のスポーツでも応用できる。
体幹がブレてはいけない。
体幹は真っ直ぐをキープして頭がフラフラするのを防ぐ。
体幹は腹筋を張って固定する。
体幹が安定して呼吸もしやすくなる。
ナンバ走りが誤解される理由?
右手右足を同時、左手左足を同時という誤解が産まれた理由について解説しよう。
ナンバ走りはナンバ歩きで走り出した状態。
ナンバ歩きというのは肩と骨盤を平行に動かす歩き方。
骨盤と肩甲骨が連動するとより強い力で地面を踏む事ができます。
なので右足が着地する時に右肩を下げて左足が着地する時に左肩を下げる。
普通に歩く時は当然、肩も骨盤も動きが小さいから分からない。
それに肩というか肩甲骨と骨盤の動きを連動させるといっても
練習しないとタイミング良く肩を下げる事はできないから
腕で肩の動きをコントロールするつまり肘から先を動かして肩を下げる補助として腕を使った。
これを見たテレビ番組のスタッフが勘違いをしたというのがナンバ歩きが誤解された原因。
ウサイン・ボルト選手の走り方
ウサイン・ボルト選手は体幹が強く
肩と骨盤が連動しているが背骨は真っ直ぐ
YouTubeの動画で真正面のアングルを見てもらえれば分かるけど肩と骨盤が動いてるからグニャグニャした印象になるけど
頭の位置は殆ど変わらない。
体を鍛えてない人がウサイン・ボルト選手の真似をしても体が横にメトロノームみたいに振れてしまう可能性が高い。
背筋を伸ばし肩と骨盤を平行に揃えて使う
ウサイン・ボルト選手の勝った時に見せる弓矢ポーズですらも肩と骨盤が平行になっている。
輪郭だけを描くと
さらに分かりやすいように線を引く
これはボルト選手の体幹がめちゃくちゃ強いからできる。
体幹がしっかりしているからブレない。
ナンバ走りで早く走るには強い体幹が必要という事ですね。
他のスポーツでも応用できる。
ナンバ走りは短距離走だけじゃなくてサッカーや野球、格闘技からバレーボールなどなど
応用は可能、普通に走ってるのと見た目では分からない。
肩というか肩甲骨と骨盤の連動だから
相手に動きを察知されにくい。
なのでステップに入れると有効。
素早く動く時に地面をより強く踏む事ができるのは強い。
仮に片足立ちであっても肩を使えば地面を蹴らずに前へ移動する事ができる。
かなり有効な身体操作なのだが傍目から見ると察知されにくい。
だから、練習して動きに取り入れてもいいと思います。
最大の利点は上半身で脚をコントロールできるという点にあります。
単純に大きな筋肉に力を込めると相手に気づかれやすい。
一部の筋肉だけを使うのではなく上半身と下半身が同時に動く事で小さい力でも素早く動ける。
まとめ
ウサイン・ボルト選手の走り方は肩と骨盤が連動するナンバ走りでした。
手の振りは関係なくてポイントは肩甲骨と骨盤が連動して平行四辺形のようになる事でした。
昔の日本にはこういう技術があったのに失伝してしまっているのが本当に惜しい。
こういう日本古来の動きがひょんな事で優れたものだったと証明されるのは面白いですね。
ではでは(^ω^)ノシ
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