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狼と香辛料、銀貨取引の仕組みとは?

2024年狼と香辛料のアニメがリメイクという事でこの話題をやっていきます。

ロレンスとホロは木賃宿で新米商人のゼーレンにとある儲け話を持ちかけられます。

 

近々、「銀貨の質が上がるらしい」という儲け話

 

 

なら、徐々にではあるが銀貨の質は上がっているはずだ。

銀貨の質を調べるために両替商の基へおもむきます

しかし、商売のかたわら銀貨を調べているとホロが銀貨同士をぶつけた時の音が鈍くなっている事に気が付きます

 

 

 

ゼーレンは嘘をついていた、もしくは騙されている事になるが真相はいかに

 

そして、ロレンスが質が悪くなるであろう銀貨を集めて儲かる仕組みに気がついたのだ

 

 

 

紙幣になるまえのお金の価値とは?

現在の紙幣、お金は国の信用で成り立っています。

だから偽造防止の仕掛けがたくさん入っています。

 

 

高度な技術が発展する前はどうだったかと言えば

 

 

銀貨や金貨のデザインに価値があるのではなく銀や金という貴金属自体の価値で取引をしていました。

だから鎖国していた日本でも問題なく銀や小判で取引ができた。

同じ銀貨であっても銀の含有量が減れば価値が下がるというわけです。

 

 

 

ゼーレンが言ってた儲かる仕組み

ゼーレンが主張した儲け話というのは

 

トレニー銀貨の質が上がる

 

古いトレニー銀貨と新しいトレニー銀貨は同じよう両替できる

同じデザインなら同じ銀貨で同じ価値と信用されているからですね

 

ですが、他の銀貨や金貨と交換する場合、銀の含有量で銀貨の価値は決まるから

質の高い銀貨であればより多くの金貨や銀貨と交換できるというわけです。

 

 

FXとか為替と呼ばれる仕組みですね

 

円が100円、ドルが1ドル

 

このような状態の時にドルをたくさん買っておき

円が150円、ドルが1ドルという状態になったら

 

円を買うと差額で儲かるという単純な話です。

 

 

ロレンスが思いついたのは空売りではない

空売りというのは株であれば借りた株を売って一定期間後に同じ株を購入し株を返す

この時に売った時よりも株価が下がっていれば安く株が購入でき差額で儲かる事になる。

もちろん金利などは発生する

 

銀貨のケースに当てはめれば

 

トレニー銀貨を集め、金貨に両替をしておくそして半年後くらいに金貨をトレニー銀貨に両替すればより多いトレニー銀貨を得る事ができる

 

ただ、時間がかかる上にトレニー銀貨の信用度が完全に落ちている時期だから商売で使うなら別の銀貨か金貨を使った方がいい

そう考えるとあまり旨味はない

 

 

 

 

 

 

国が銀貨を増やすために悪鋳あくちゅうをするとしたら?

悪鋳とは銀貨や金貨の質を落としてコインを鋳造する行為です。

経済が発展するとお金が足りなくなるという現象が起きる

今のように紙のような低コストの物品でお金を作る事はできないため

 

 

お金を大量に生産するには銀山や金山から貴金属を掘り出すか

今、ある銀貨や金貨を鋳潰いつぶして混ぜものをして質の低い銀貨を生産する方法がある。

 

 

狼と香辛料で、ロレンスたちが滞在している国は銀貨を集めたがっている状態

銀の総量は有限で多いかと言われたら少ない部類

だから銀貨を大量に集めて国に売れば銀が必要な国は高値で買い取ってくれるというわけです。

 

 

トレニー銀貨を大量に集め銀が欲しい国と取引をすれば大儲けできるというわけです。

ゼーレンはメディオ商会という商会で銀貨を回収し国に対して取引を持ちかける事ができるようになる

メディオ商会は麦の関税設定権などの特権を狙っていました。

 

 

ロレンスとミローネ商会が手を組んで銀貨を集めメディオ商会に高値で売りつけたというわけです。

 

 

 

 

お話を整理すると

 

  • 国・・・・・・・・銀貨を鋳潰して質の低い銀貨を作りたい
  • メディオ商会・・・銀貨を集めて国と取引!狙うは麦の関税設定権
  • ゼーレン・・・・・商人と接触し銀貨を集めるようにそそのかす役
  • 騙された商人・・・銀貨を集めるも価値は下がるのでメディオ商会に安く回収される
  • ロレンス・・・・・仕組みを見破りミローネ商会と取引、トレニー銀貨を集めてもらう
  • ミローネ商会・・・銀貨を集めてメディオ商会と取引する

 

 

実際にあった大悪改鋳

イングランドの経済政策で1540年代の対フランス戦争が直接の契機で行われた

戦費を捻出するために16パーセントの高金利の借金や国内の鉛の輸出を行なった。

更に教会や修道院の財産を没収

 

とにかく戦争のためにお金が必要だったから銀貨の純度を下げた。

 

 

1526年に改鋳では銀貨の純度を2分の1

1544~1546年には銀貨の純度を3分の1に引き下げた

 

 

結果として通貨の信用度が低くなり為替が変動しインフレ状態になった。

日本でも江戸時代に改鋳が行われており小判の純度を上げたり下げたりしていました。

 

 

 

 

 

まとめ

狼と香辛料でロレンスに銀貨の質が高くなると嘘をついた背景には

国が銀貨を大量に集めて鋳潰して銀の含有量が低い銀貨を生産するために

銀の地金を欲しがったから

 

 

それを知ったメディオ商会が銀貨を集めて王と取引をしようと企んだという背景があります。

ロレンスはミローネ商会と手を組んで銀貨を集めメディオ商会と取引をして利益を得たというわけです。

 

 

結構、話が複雑なので分かりやすく整理するとこんな感じになります。

 

ではでは(^ω^)ノシ

 

 

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