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アラビア数字の起源って実はインド?

アラビア数字と聞けば誰しもがアラビア半島で生まれた概念であると思います

数字という発明はかなり偉大なものだから

手柄を横取りされるような事はないと思いがちです

 

1,2,3,4,5,6,7,8,9そして0という10個の文字を使いこなす事で

今の数学は成り立っています。

 

アラビア数字は世界的に使われている数字ですがその起源はどこにあるのでしょうか?

細かい時系列は省略して紹介します。

 

 

 

 

アラビア数字の起源はインド

アラビア数字はインドで誕生したと言われています。

インド数字やアラビア・インド数字を基にして発展したと言われています

 

 

アラビア数字の原型が生まれたのは、今から約2300年前、現在のインドでのことです。

そして0を発見したのが7世紀のインドの数学者・ブラーマグプタという人物。

 

 

 

著書『ブラーマ・スプタ・シッダーンタ』では数としての0(ゼロ)の概念を記しています。

0の概念は仏教にある【空】の概念から着想を得たのではないかという説もあるから面白い

 

実のところ0を表す記号は古代バビロニアから存在したそうです

 

ですが記号であり数字ではないので使いづらかったようです。

 

 

なぜ、アラビア数字が生まれたかと言えばそれは当時の歴史を紐解くと分かりやすい

 

ローマ数字を計算するアバカス

昔の計算機で古代ギリシャ人や古代ローマ人はアバカスという計算機を使っていた

ローマ数字で1478と書くと

 

MCDLXXVIII

漢字で書くと

千四百七十八

となる

 

となるローマ数字は計算するには不便な数字でした

 

そこで登場するのがアバカスという計算機

 

各位の数字が彫ってあり玉を動かして記録する

エクセルで表現するとこんな感じ

 

1478の場合

 M(1000)D(500)C(100)L(50)X(10)V(5)I(1)
  
     
      
       

数を記録アバカスを使って古代ローマ人、古代ギリシア人は数字を扱っていました

この時代、古代中国とシルクロードで交易があり、古代中国の人々は算木と呼ばれる木の計算盤を使っていました

アバカスは石で出来ていて重いため中国の算木を参考に良いところを混ぜて作ったのが算盤の原型です。

 

 

しかし、そんな算盤が出来ても大きな数字を計算するのは難しい

 

アラビア数字は特別

アラビア数字は6世紀頃に0という概念をみつけた事で特別な数字になった

それまで位が上がる毎に新しい数字が必要になった

 

漢字でいえば

などなど

アラビア数字であれば0を増やすだけでいい

これが画期的だった。

 

 

 


 

 

なぜアラビア数字と呼ばれるのか?

こういう名前はヨーロッパが基準である事が多い

アラビア数字もアラビア半島からヨーロッパに伝わったからアラビア数字と言われています

 

 

ヨーロッパにアラビア数字が普及したのは中世後期頃

それまではローマ数字が使われていました

 

 

 

アラビア数字は後ウマイヤ朝(756年 - 1031年)の頃に使われ始める

ヨーロッパ初のアラビア数字(インド数字) 976年、ヒスパニアで編纂された写本コデクス・ウィギラヌス(Codex Vigilanus)に記されたアラビア数字。

 

 

 

本格的に広まったのは1202年レオナルド・フィボナッチが書いた「算盤の書」からです、16世紀にはローマ数字からの置き換えが完了した。

 

 

インドで発明されたアラビア数字ですがいろいろな人々が使うようになり

その中にイスラム教の開祖であり商人だったムハンマドもいた。

 

ムハンマドがアラビア数字を使っていた事からイスラム教ではアラビア数字が使われている

そのためイスラム教という大きな組織がアラビア数字を使う人達になった。

イスラム教の人たちがアラビア半島を統一するまで勢力を拡大した時期もある。

 

 

 

大都市になったアラビアでは数学者も生まれ数学も発展した

アラビア半島はヨーロッパとインドや中国の知識が混じり合う場所であり

 

 

ギリシアの幾何学、インド代数学を取り入れて発展していった

9世紀前半に活躍した数学者アル・フワーリズミーという人物が【方程式】という本を出版する

 

 

アル・フワーリズミーが書いた本がイタリアの数学者、レオナルド・フィボナッチの手に渡る

フィボナッチ数列で有名なレオナルド・フィボナッチ

 

 

レオナルドの親は商人でアラビアに移住していた

そんなわけでアラビア数字の便利さを知っていた

レオナルドはアラビア数字を学ぶために旅へ出る

 

 

学んだ事を1202年「算盤の書」としてまとめヨーロッパで発表する

ヨーロッパでアラビア数字が使われ始めた頃、活版印刷によって大量に書物や新聞が発行され

アラビア数字の便利さが広まった。

 

まとめ

アラビア数字は実はインドで生まれた

古代ローマと中国を結ぶシルクロードによって交易が行われるなかで

古代ローマの計算機アバカスや中国の算木が発展し算盤が生まれ

計算に便利なアラビア数字が生まれる

 

アラビア数字はインドで約2300年前には生まれていた。

アラビア数字は0の概念を7世紀のインドの数学者・ブラーマグプタが発見し広まる

7世紀頃、イスラム教の開祖であるムハンマドがアラビア数字を使う事でイスラム教でアラビア数字が使われる

 

 

イスラム教徒がアラビア半島を統一する時代になりアラビア半島でアラビア数字が使われるようになる

アラビア半島ではギリシャの幾何学やインドの代数学が混ざり発展

イタリアの数学者でフィボナッチ数列を発明したレオナルド・フィボナッチも学びに来た

レオナルド・フィボナッチがアラビア数字の事をまとめた算盤の書をヨーロッパで発表した事でアラビア数字がヨーロッパで使われる

 

 

活版印刷の影響で急速に広まった。

日本に0の概念があるアラビア数字が広まったのは明治時代からです。

 

ちなみにアラビア半島ではアラビア数字ではなくインド数字と呼ばれているそうです。

インド数字は別にあるみたいですが

 

 

ではでは(^ω^)ノシ

 

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