秋になると紅葉が鮮やかで美しい風景が楽しめます
そんな紅葉ですが紅葉と楓の違いは説明できますか?
日本で古来から愛されてきた風景ですがなんとなく愛でているのと知識があるのでは大違い
紅葉狩りを楽しむ時に知っているとドヤっとできるのでぜひ、知ってほしい
紅葉とモミジの違い
紅葉(こうよう)は秋になり木の葉っぱが赤や黄色に色づく現象を言います。
モミジはその中の一つでカエデの仲間です。
コウヨウと言ったらイチョウの黄色い葉っぱも含まれるしモミジやカエデも含まれる。
違いはあるの?モミジとカエデ
モミジの事をカエデと言ったりカエデの事をモミジと言ってしまったりするが違いはあるのだろうか?
モミジの種類には
イロハモミジ(いろはもみじ):日本の代表的な紅葉の木で、五十音順の「いろは」の歌にも登場します。赤やオレンジの葉が特徴です。
カエデ(かえで):カエデは、日本の紅葉の代表的な種類の一つで、特に秋に美しい色合いになります。、ハウチワカエデ、トウカエデなど、さまざまな種類があります。
日本には20種類以上のモミジやカエデが存在する江戸時代に品種改良で生まれたものらしい
植物学的には「ムクロジ科カエデ属」という種類の広葉樹です。
モミジという品種は存在せず、全て楓の仲間。
一部をモミジと呼ぶ。
モミジとカエデで見た目に違いがあります。
モミジはこんな感じ
カエデはこんな感じ
モミジの方が葉っぱに5つ以上の深い切れ込みがある、カエデの葉っぱは切れ込みが浅い
まとめると
- モミジ・・・・葉っぱに深い切れ込みがある
- カエデ・・・・葉っぱの切れ込みが浅い
- 植物学的には「ムクロジ科カエデ属」
ちなみに英語でメープルと表現されますが日本のように複数の呼び方があるわけじゃないみたいです。
モミジの由来
モミジの由来は古語の【もみず】または【もみづ】という動詞からきた言葉
紅葉ず(もみず)の意味は植物が赤く、黄色く色づいていくという意味。
その中でも鮮やかに色づく紅葉がモミジと言われるようになったというわけです。
もみづの語源はどのようなものか?
有力な説は、染め物の「揉み出づ(もみいづ)」のようです。
ベニバナの染色では真水で揉むと黄色が出て、灰汁を使って揉むと赤い色が出る。
紅花の染色がもみづの語源なので【赤葉】ではなく【紅葉】になったというわけです。
カエデの由来
カエデという名称は葉っぱの形がカエルの手に似ている事からそう名付けらた。
【かえるで】が変化して【カエデ】になったと言われています。
紅葉を表すかっこいい言い方は?
文学的な表現がいろいろあり
- 野山の錦・・・・その多彩な色彩がまるで織物のように美しく、まるで風景が美しい絨毯や刺繍で飾られたかのように見える
- 紅葉の帳・・・・秋の風景がまるで美しいカーテンや帳(とばり)のように紅葉に覆われる様子を指し示すために使われます
- 名木紅葉・・・・庭園や城址(じょうし)などにある紅葉の美しい木々の総称です。
- 谿紅葉・・・・・「たにもみじ」といい、紅葉で彩られた谷の風景
- 庭紅葉・・・・・紅葉で彩られた庭の事
- 紅葉筵・・・・・「もみじむしろ」といい、地面に落ちた紅葉が地面を埋め尽くす光景を「筵(むしろ)」に例えている
- 錦秋・・・・・・「野山の錦」と似たような表現、美しい織物のような紅葉という意味
- 照紅葉・・・・・太陽や月の光で紅葉が鮮やかに光っているというか「照っている」
- 落葉舟・・・・・水に落ちた紅葉が船のように見えるさま
- 初紅葉・・・・・その年、初めての紅葉に使う表現
- 冬隣・・・・・・【ふゆどなり】冬が近い晩秋に使われる言葉、地面に落ちた紅葉が色も抜けた状態から冬の到来を感じさせる
まとめ
紅葉(モミジ)と楓(カエデ)の違いは
- モミジ・・・・葉っぱに深い切れ込みがある
- カエデ・・・・葉っぱの切れ込みが浅い
- 植物学的には「ムクロジ科カエデ属」
葉っぱの見た目で決まっていたようです。
モミジはもみず、もみづという古語が由来
カエデはかえるで、つまりカエルの手に似ているからカエデになった。
鮮やかなモミジが葉っぱが赤や黄色になる事をさす紅葉(こうよう)という言葉と一緒くたにされたというわけです。
ではでは(^ω^)ノシ
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