1000円札から1万円札までいろいろな紙幣がありますが
紙幣に使われている紙がどんなものなのか知らない人も多いと思います。
普通のコピー用紙とか折り紙に使われる紙、わら半紙とも違います。
和紙ともなんか違いますよね?
日本の紙幣には紙幣専用の紙が使われています。
要注意!通貨偽造は重罪
通貨の偽造は外患誘致が一番重い罪であるのに対して2番目に重い
無期又は3年以上の罪に問われます。
紙幣を作る紙や機械を準備する(通貨偽造準備罪)だけでも捕まる可能性があるので要注意です。
この記事で紙幣に使われる紙が分かっても手に入れようなんて思わないように
なぜ、偽札が重罪になるのかと言えば、国の経済を破壊しかねないからだ
これを許すとか甘くすると偽札が大量に作られ結果として通貨の信頼性が損なわれる。
だから、偽造できないように対策が取られている。
お札の紙は何ですか?
お札に使われている和紙は越前和紙と言われ
- 奉書紙
- 襖紙
- 壁紙
- 局紙(紙幣や小切手、株券など)
- 木版画用紙
- 色紙
- 短冊
- 封筒
- 便せん
- はがき
- 名刺
などに使われています。
越前和紙の原料には、「三椏(みつまた)」、 「楮(こうぞ)」、「雁皮(がんぴ)」、「麻(あさ)」が使われています。
お札に使われるのは「三椏(みつまた)」や 「麻(あさ)(マニラ麻)」などです。
お札に使われている紙は三椏で作られています。
お札は三椏の一年枝、樹皮を使って作られます。
ちなみに財務省造幣局の玄関先にもシンボルとして植えられています。
いつから使われていた?
「三椏(みつまた)」や 「麻(あさ)(マニラ麻)」が使われるようになったのは明治12(1879)年に初めてお札用紙の原料として採用されました。
それが現在まで伝統として受け継がれています。
つまり、最初から紙幣に使われています。
越前和紙自体、奉書紙(中世から近世にかけて、最高級の公文書)に使われる紙ですから
ある意味で納得できますね。
三椏紙の特徴
【三椏の紙】
「三椏」とは、ジンチョウゲ科の落葉低木で、繊維の長さは約4mm~5mm、幅は0.02mm程度です。
この植物から作られる紙は、光沢があり、緻密で平滑、印刷にも適しています。
三椏の枝は3つに分かれるのが特徴で、そのために「三段」とも「三又」とも呼ばれます。
三椏紙は江戸時代から存在し、楮や雁皮と並んで紙の原料として使われていました。主に紙幣用紙、金糸銀糸用、版画、書道用などに使用されています。
機械漉きで作られる和紙の原料で手漉きの原料としては使われません。
日本最初の紙幣、大黒札にはこんにゃくが含まれていた
日本で最初に作られた大黒札にはこんにゃく粉が混ぜられていた・
紙質強化のために混ぜられていた。
しかし、ネズミや虫などに紙幣が食べられるというトラブルが発生しこんにゃく粉を使うのを止めた。
ユニークな工夫だったけど、思わぬトラブルというかまさか、虫の餌食になるとは思わなかったんでしょうね。
まとめ
お札に使われる紙は越前和紙でその原料は
- 三椏(みつまた)
- マニラ麻
この二種類です。
紙幣に使われる紙は偽造防止の観点から一般市場には出て来ない
基本的に財務省と契約した農家さんが作っているもよう。
下手に三椏を手に入れると通貨偽造準備罪で捕まる可能性もあるので要注意
三椏の花はきれいで筆者は好きです。
それにして初期のお札にはこんにゃく粉が使われていたのは面白い
ネズミに齧られたから止めたというのもなんか笑えますね。
ではでは(^ω^)ノシ
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