ライオンのたてがみはなぜあるのかって言う素朴な疑問なんだが
一般的に考えられているのは【首を守るため】【メスへのアピール】
どっちが正しいのでしょうか?
どうも~ライオンみたいにハーレムを作りたいと妄想した時代がある@kesuikemayakuです。
今回はたてがみの話ですがライオンのたてがみって強そうですよね?
ある意味、たてがみは強さの証しとして見られています。
古代ローマではコロッセオで剣闘士がライオンと死闘を繰り広げていた話が有名。
アフリカのマサイ族は成人の証しとしてライオンを狩ったりするそうです。
ライオンのたてがみの特徴は?
ライオンのたてがみは、オスにのみ存在する特徴的な毛髪です。たてがみは首から肩までの部分を覆い、胸部から腹部にかけては短い毛髪で被われています。
たてがみは一般的に茶色や黄色がかったオレンジ色で、黒い輪郭があります。
たてがみは、オスの社会的地位や健康状態を示す重要なシンボルと考えられています。
大きく、濃密なたてがみを持つオスは、より強く、健康であるとされています。
たてがみはいつから生えるの?
ライオンのオスのたてがみが発達する時期は個体差がありますが、通常は2〜3歳頃から徐々に発生し始めます。
最初は襟元の毛が長くなり、徐々に首周りや肩まで広がっていきます。
たてがみは年を取るにつれて濃密になり、オスの成熟度合いや健康状態を示すためのシンボルとなります。
ただし、全てのオスがたてがみを持つわけではなく、発達の度合いには個体差があります。
ライオンのたてがみは黒いほど
ライオンのたてがみが黒いほど、そのオスは一般的に健康で強く、社会的地位が高いとされています。
男性ホルモンの一種、テストステロンの濃度が濃いオスライオンほどたてがみは黒くなります。
たてがみが黒いオスライオンは攻撃的で強くメスにモテる傾向があるようです。
首を守るためではない?!
進化論で有名なダーウィンはこう考えた。
「ライオンのたてがみは他のライオンと戦う時に首を守るため」
ただ、この考えには穴があってオスライオン同士の戦いは縄張り争いで殺し合いではないため
首は攻撃されない。
ライオンの縄張り争いとかメスをめぐっての争いはあくまでも人間で言うところの【ケンカ】
決して殺し合いではない。
お互いに致命傷を与えるような攻撃はしない。
それにライオンは得物を狩る時に背後に回り込んで背中やお尻から攻撃するのが一般的。
基本、バックアタックで止めに喉を攻撃していくスタイル。
そう考えると首を守るためにたてがみがあるわけじゃないみたいです。
メスへのアピール
たてがみは女へのアピールだという説が有力。
ライオンのたてがみは大きくて色が濃い程
「健康で強い」
という感じになる。
つまり、見た目で分かる強さのパラメーターなんだな。
別記事で紹介したバーバリーライオンとかたてがみやばいしな~
たてがみが立派な程、ライオンはメスにモテるという事らしい。
オスでもたてがみがないライオンもいる。
ケニアのツァボ国立公園ではたてがみが少ない、もしくはたてがみのないオスライオンがいる。
別にそのライオンが異常であったり、弱い個体であるという事ではなく。
ツァボは気温・湿度がとても高い。
立派なたてがみなんてつけていたら暑くて熱中症を起こすレベル。
ライオンには人間のように汗をかいて体温調節をする機能がないから
少しでも涼しい格好をしないと体が持たない。
クソ暑いから坊主にしたみたいな話です。
地球温暖化現象が進めばライオンのたてがみは消滅してしまうのではないか?
なんて事も議論されていたりいなかったりするかもしれない。
同じライオンでも暑い地域のライオンはたてがみが短く、寒い地域のライオンはたてがみが長いそうです。
メスでもたてがみが生える?!
アフリカ南部のボツワナでは、メスライオンの中にたてがみを持つ個体が確認され、さらにその中にはオスのような行動を示すものも観察されています。
サセックス大学のジェフリー・D・ギルフィラン氏らの研究チームは、ボツワナ北部のオカバンゴ・デルタにあるモレミ動物保護区で、
2014年3月からこの春まで2年間にわたって野生のライオンの群れを観察してきました。
この調査の中で、「SaF05」と名付けられたメスライオンが短いたてがみを持っていることが発見され、その行動を記録する作業が開始されました。
このライオンはどうやら両刀使いのようで普通にオスと交尾をしたりもするけど、メスに乗っかる事もあったそうです。
SaF05は他の群れにシマウマを横取りされた時に腹いせにその群れの子供を殺してしまったというエピソードもある。
オスライオンが「子殺し」をするのはよくあるけど「メスライオンはまずやらない」これは結構珍しい事みたいですね。
専門家は、この現象には遺伝的な要因やホルモンの異常が関与している可能性があると推測しています。
なんというか性同一性障害みたいな症状が出ているのかもしれませんね。
動物園でもたてがみが生えたメスライオンが発見され、検査したら男性ホルモンの一種のテストステロンが非常に多いことが判明。治療したところ、たてがみは無くなった。
まとめ
ライオンのたてがみは首を守るためではない
まとめると
- たてがみは大きくて色が濃い程モテる
- 暑い地域ではたてがみは小さくなる、またはなくなる。
- ホルモン異常でたてがみが生えるメスライオンもいる。
たてがみ一むら(ライオンのたてがみの数え方は【むら】)とってもいろいろ面白い。
ライオンはハーレムを作る生き物なのでこういう工夫が必要だったのでしょう。
そういえばライオン以外のネコ科って群れを作るイメージがないな。
トラ、チータ、豹他にもいるだろうけどその辺りって殆ど群れを作らないじゃないか?
ではでは(^ω^)ノシ
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