脱炭素のためにアンモニア燃料を燃やして火力発電をする案が考えられているが
一見、良さそうな案ではあるんだけど
問題は山積みだ。
アンモニアをどうやって作るのか?それが分かれば全然合理的じゃない話になる。
何かの製造過程で余ってしまったアンモニア燃料というわけじゃないなら
火力発電にアンモニア燃料を使うのは効率が悪い。
温室効果ガスであるCo2、二酸化炭素が地球温暖化につながるとは思っていない筆者ではあるんだけど。
脱炭素のためにアンモニア燃料を燃やすというのは反対だ。
アンモニアを燃やすとnoxも出るし
アンモニアを生成するには?
アンモニアの生成は水素と窒素を高温400〜650℃で加熱しつつ、高圧200~400気圧を加えて
酸化鉄触媒とともに反応させる、ハーバー・ボッシュ法(HB法)で作られている。
アンモニアの精製には大量の化石燃料が必要だ。
なので発電効率が良いとかではなく温室効果ガスの発生が抑えられるわけじゃない。
ネットの記事を読む限りアンモニアを低温、低圧で精製する技術は研究されているが実用化されていない。
ちなみに水素の作り方は
- 水を電気分解する。
- 天然ガス・化石燃料から作り出す
- 森林資源や廃材などのバイオマスから作る。
- 製鉄所、食塩電解などの工場で発生するガスから副産物として生じる水素を分離する。
どれもこれも大量の化石燃料が必要だったり発電用なのに電気が必要だったりします。
そんなアンモニア燃料を使うのは環境的に正しいのか?
アンモニア燃料を使うようになれば生産量が増えるわけだし余剰電力を水素に変換しているというわけでもなさそう。
noxとは
アンモニアを燃やすとnoxが出ると言われています。
noxとは窒素酸化物の事です。
- 一酸化窒素(NO)
- 二酸化窒素(NO2)
- 三酸化窒素(NO3)
- 亜酸化窒素(一酸化二窒素)(N2O)、
- 三酸化二窒素(N2O3)
- 四酸化二窒素(N2O4)
- 五酸化二窒素(N2O5)
など。化学式の NOx から「ノックス」ともいう。
調べたらnoxは人体に有害だと分かった。
二酸化窒素は細胞を傷つけると言われているし
一酸化窒素と二酸化窒素は血液中でメトヘモグロビンが発生するヘモグロビンと違って酸素を運ばないため、酸欠になる。
調べた限りじゃ窒素酸化物を吸った人体には何らかの悪影響があるのは確か。
再生可能エネルギーで水素を作るというが
再生可能エネルギーで水素を作ってそれをアンモニアにすればいいと言われるが
そんなに効率の良いものなのだろうか?
例えば発電を1として水素から作ったアンモニアが2~3の発電をしているくれるのだろうか?
電気分解で製造したアンモニアが効率よく発電してくれるのか?
発電効率が抜群でないと費用だけがかかるのではなかろうか?
アンモニア燃料は水素や窒素を高温・高圧にして作る高級な燃料であり
それを使って発電するというのは効率が良いのだろうか?
高級な燃料だから最終的に電気代が高くなってしまうのではないかと懸念している。
まとめ
アンモニア燃料で火力発電をするという事に対して筆者が懸念している事は
- アンモニアの製造には化石燃料や電気が必要(Co2削減につながらない)
- アンモニア燃料を燃やすとnoxという危険な物質を作る
- 電気大が高くなる
調べてみると無邪気にこれ良さそうってならないんだよな~
結局、アンモニアを作るためには水素が必要で水素を作るには水を電気分解したり
バイオマスについてはまだまだ研究段階という感じなので実用化されるのはいつごろかという感じ
アンモニア燃料って燃やしても温室効果ガスは出ないけれどnoxが出るしアンモニアを作る時に化石燃料を使ったりするから
意味なくない?発電に使ったとしてアンモニアの製造量も増えるって事で脱炭素に効果があるのだろうか?
ではでは(^ω^)ノシ
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