FGOの地獄界曼荼羅 轟雷一閃の感想とか考察を書いていこうかと思います。
アルターエゴ リンボとの因縁も決着した面白い話ですが、ネットの感想を見るとちょっと分かりにくいのかな〜という感想がチラホラ
リンボこと、蘆屋道満と安倍晴明の因縁なんかは他作品を知ってれば納得なんですが。
剣豪英霊の時から一発で蘆屋道満だって分かるくらい蘆屋道満だったしな。
夢枕獏先生の陰陽師を読了した身としてはあの胡散臭さで安倍晴明を騙るなぞのキャスターなんて蘆屋道満しかいなかったし。
外道すぎるぞリンボ
今回の舞台である平安京にはリンボが仕掛けた罠がたくさんあった。
レイシフト時に風魔小太郎とマシュをワザと除外する事でカルデアからの通信が復活するまでぐだ男と段蔵は平安京を当てもなくウロつくハメになり
平安京で行われている天覧聖杯戦争の天覧武者と鉢合わせする可能性をあげています。
更に言えば天覧武者に裏事情を知ってるぐだ男を殺させてしまえば最後の種明かしで天覧武者を絶望させる事ができる。
他にも紫式部などの女性を頼光四天王に倒させようとする生贄枠じゃなかろうか?
渡辺綱が天覧聖杯戦争に参加する動機とかを考えると最悪としか言いようがない。
また、意図的に源氏の武者をマスターに選んでいる。
坂田金時、渡辺綱、卜部季武、碓井貞光、そして源頼光を選び紫式部、酒呑童子をチョイスするのは悪意しかない。
ぐだが上手く立ち回ったから最悪の事態が避けられただけで
渡辺綱と坂田金時と源頼光が三つ巴になり最悪、丑御前が顕現していた可能性がある。
勝ち残った一人に全てウソだったと伝えて捻り潰すつもりだった。
亜種空想樹と合体して外なる神になったとしたらリンボが悪辣な手段で大虐殺をしていたのは間違いない。
結果だけを見るとリンボが小者臭く見えるがそれは全ての策を回避しているからに過ぎない。
割と逸話を引用していた。
一条戻橋で渡辺綱と茨城童子の腕を斬るシーンはあのエピソードか!
キャラクターの紹介にはピッタリだったし
清少納言が金時たちを紫式部の家に泊めてもらえるように仕向けた時に
【草の庵】という言葉を使ったのですが
これは枕草子のエピソードにある。
頭中将・藤原斉信(ただのぶ)との逸話
ある時、清少納言の家に頭中将から手紙が届いてそこには
「蘭省花時錦帳下」(みんなは華やかな中央官庁の錦のとばりの
もとで楽しく過ごしていることだろう)という、白氏文集の有名な漢詩の一句が
書かれ、「末は、いかにいかに」(このあとはどうだどうだ)と、続きを要求する。
本来は
「廬山雨夜草庵中」(私は一人廬山のふもとでこの雨の夜を草庵の中で寂しく
過ごしている)
と答えるところを
清少納言は漢詩ではなく和歌で
「草の庵を誰かたづねむ」
(こんな草の庵をいったい誰が訪ねてくれるでしょう)
当時、清少納言は隠居していたのでその心情を和歌にした事を頭中将が感心してみんなに話しまくったから【草の庵】というあだ名が清少納言についたという話。
そのエピソードを紫式部が知っているだろうという前提があって成立する。
かなり教養がないと気づかないような小ネタを挟み混んである。
金時と酒呑で認識にズレがあるなは何故?
答えは単純で酒呑童子の別側面である伊吹童子と坂田金時に接点があった。
足柄山で出会った時の姿ではない酒呑童子だから相手が一方的に知ってるような感じになる。
この辺りはFGOオリジナルの設定だろう。
ナーサリーライムに起こった奇跡
ナーサリーライムの霊核が破壊された時にメディア・リリィとぐだで回復術式で回復させましたがこの時、メディア・リリィが「奇跡」と表現していますが
実の所、奇跡でも何でもなくて、カルデアのサーヴァントに特化した回復術式が効いただけ。
メディア自身も「私の術よりも優れている」みたいな事を言っていましたし。
自分ではどうしようもない事態がひっくり返れば奇跡だ!ってなるけど実際は治療が間に合っただけ。
陰陽道の八神将は伊吹童子を招き入れる伏線
力の強い妖怪とかは基本的に平安京へ侵入できない。
これは伊吹童子も同じ事だけど
リンボは安倍晴明が張った結界を破るために八将神を逆に配置する事で破ろうとした。
リンボが最初に召喚した歳殺神と豹尾神
本来は南の方角からは来ない
歳殺神は北、子の方角から未の方角
豹尾神は子の方角から辰の方角へ
北から南東へ向かうのが方位神として正しい。
歳破神と歳刑神も酉、西から東に向かうのが正しいがマップの東側にある五条の橋に出現している。
大歳神はその年の干支が司る方角に在位する。
西暦1008年は申年だから南西の方角にあるはずなのだが
FGOのストーリーでは北西にある大江山から来ている。
本来とは逆方向に神を配置する事で結界を破るという使い方だったのではないだろうか?
地獄界曼荼羅 轟雷一閃では五芒星が上下逆方向になって重なっているけど
あれって安倍晴明の呪に対して蘆屋道満の呪が対抗しているような図になっている。
これは八将神を逆に配置する事で安倍晴明の呪を打ち破るという伏線だった。
まとめ
かなり読み応えのあるストーリーで面白かった。
個人的には英霊剣豪みたいに金時固定メンバーでの戦闘があったら面白かったのに。
渡辺綱と茨城童子のエピソードもかなり気になるところ。
最後に伊吹童子が都牟刈の大刀を金時に託すシーンは英霊剣豪で村正が都牟刈村正を使ったのと対比しているのも小ネタが効いてる。
サーヴァント戦の字が最高にカッコよかった。
「両者 昏き陽の下にて 命 捧げよ」
この演出はボス戦って感じでかなり好き。
平景清を源氏に恨み持つ群体として表現したのも好きだし、源義経をアヴェンジャーとして現界させるってのも皮肉が効いてて好き。
リンボが人類愛がない事でビーストになれなかったのはあれかな、蘆屋道満はドジっ子なのか?
型月のナンバー2的ポジションはドジっ子属性なのか?と考えたら面白すぎるぞ。
調べるとかなり小ネタがあって面白い。
何も知らなくても坂田金時がかっこいいというだけで読み進められる出来栄え。
大具足に関しても序盤で話題が出てたし意味わかんないのはいなかった感じ。
最後に坂田金時が相棒であるキャスターがいなくて最後まで誰か分からなかったけどあれはカルデアのマスターであるぐだなんじゃないかと思っています。
ではでは(^ω^)ノシ
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