サウナの温度は一般的に80~100℃と言われています。
しかし、火傷しないのは何故でしょうか?
もちろん長く入っていて低温火傷になる事もありますが
サウナ室にいる時間、8~12分が良いとされる時間内であれば別に火傷もしません。
同じ温度の鉄板に手を押し当てたら絶対に火傷するのにサウナでは火傷しない理由とは?
皮膚は何度で火傷する?
人間が触れて火傷する温度は65℃以上だと言われています。
65℃以上で身体のた んぱく質は熱凝固を起こしやけどとなります。
直接65℃以上の熱にふれるとタンパク質が熱凝固してしまい火傷する。
だがサウナは80~100℃と言われている
単純に考えると火傷しそうなものだけど
100度のサウナで火傷しないのはなぜ?
サウナ室は外に比べて湿度が低い
サウナ室の外が湿度50~60%
サウナ室は湿度が10~25%
水よりも空気のほうが熱を伝えにくい
熱伝導率が水よりも空気のほうが低いためゆっくりと熱が伝わる。
また液体と気体の違いも大きい
水は液体で分子構造としては密度が高く
気体は分子構造として密度が低い
人間の体に分子がぶつかり振動する事で熱が伝わります。
そのため何度も熱を伝えていると身体の表面上に温度の低い空気の層が発生します。
この空気の層がサウナの熱から体を守ります。
だから、同じ100℃であっても触れている量が小さいから影響を受けにくい
100℃のお湯だったら空気のバリアなんてあっという間に無効化されてしまう。
汗をかく事で火傷を防いでいる
空気は熱を伝えづらいのに加えて空気のバリアを作る
更に人体は汗をかくため汗が蒸発する事で体を冷やす効果があるため
火傷を防いでいる。
つまり、汗が出ている状態ならサウナで火傷する可能性は低い
お風呂でも同じ現象が?
熱いお風呂に入ったとき、徐々に慣れていくのは
体の表面に温度の低いお湯が生まれるからです。
体の表面についたお湯は体に熱を与えて少し冷えるからですね
このバリアが熱いお湯から体を守っているというわけです。
水蒸気は危険?
空気は水よりも熱伝導率が低いから火傷しにくいけれど
ロウリュなどで発生する水蒸気は水が含まれているため熱伝導率が高く
火傷のリスクがある
ロウリュなどで発生した水蒸気に直接、触れるのは火傷になる可能性があるので注意したい。
蒸気と空気は別物
サウナで火傷するのはこんな時
サウナで火傷する場合というのは
- サウナストーブに触る
- ロウリュなどで発生した水蒸気に触る
- 居眠りなどで長時間、サウナにいて低温火傷
サウナストーブについては高温になっているストーブに触ったらそりゃあ火傷しますね
ロウリュなどの水蒸気も空気よりも熱を伝えやすい
居眠りなどで長時間いる事による低温火傷
サウナに長時間いる事に加えて寝ているから壁とか床に体を預けてしまう
これが怖い、サウナの熱は床や壁にも蓄積されているからかなり熱い
サウナではお尻に敷くクッションなどが貸し出されているがそれがないと床に接触した部分が火傷する可能性は高い
まとめ
サウナが100℃でも人間が火傷しないのは
- 空気は水よりも熱伝導率が低い
- 皮膚の表面は少し低い温度になり空気のバリアとなる
- 汗をかき気化熱が体温を下げている
このような条件で火傷しない
しかし、サウナストーブに触ったり、ロウリュの水蒸気に直接触れたり
うたた寝してサウナ室の壁とか床に体を押し付けたりすれば火傷の危険は十分ある。
ではでは(^ω^)ノシ
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