パクリとオマージュ、リスペクト、インスパイヤ、パロディの違いについて書いていきます。
これパクリじゃない?と思った作品でも作品を深く知るとリスペクトした作品であったりします。
パクリとパロディ、オマージュは全く別ものでありむしろ、パロディやオマージュは難しいと思います。
作品を深く理解しないままパロディやオマージュを行うと、それがパクリや盗作として受け取られてしまう可能性があります。
どうも~FGO、亜種特異点の剣豪七番勝負が魔界転生のパクリじゃないかと言われて憤慨している@kesuikemayakuです。
剣豪七番勝負はパクリではなくオマージュです。
この件はコメント欄でガリガリと書くとして
今回はパクリとオマージュ、パロディについてですね。
Twitterではこんなツイートが話題になっていました。
繰り返し説かれていることですが
・元ネタを知っていると楽しめるのがオマージュ
・元ネタを知らないと楽しめないのがパロディ
・元ネタを知られていると困るのがパクリ
というのは続けて広めていきたいものです。特に若い子らには。— 烏丸蒼一 (@KarasumaS1) 2017年10月18日
観客のレベルによっては、パロディやオマージュがパクリに見える問題。これ本当に困るんですよ。小学生後半から発症するんですが、「わかった上で観客も作者も作って楽しんでるのに、パクリパクリ」という病気です。コミケの待機列で延々とパクリ談義してる中学生とかね。
— 鐘の音@新刊とらに委託中 (@kanenooto7248) 2017年10月17日
元ネタを
・知らないなら是非そっちも見てね
→リスペクト
・知ってる人の方が楽しめるよ
→オマージュ
・知ってる前提で話を進めます
→パロディ
・知られてると困るんじゃが
→パクリ— ゴットー (@Seven_square) 2017年10月16日
パクリ(盗作)とは
盗作というのは文字通り作品を盗む行為、パクリという名称は食べる行為のぱっくりから来ている。
パクるという行為は1から10まで同じにする事を言います。
例えば週刊少年ジャンプで連載しているワンピースをパクったとしましょう。
あらすじはこうです。
- 海賊に憧れる少年ズフィー
- たまたま悪魔の実「のびのびの実を食べてしまう
- カナヅチになってしまったがそれでも海賊王を目指して旅に出る。
すごく雑に盗作っぽく表現してみました。
要は舞台設定も同じ、キーアイテムも同じ登場人物は少し違うみたいな感じ。
もしくは重要な設定を使ってしまう。
ワンピースで言えば悪魔の実とかですね。
副作用で泳げなくなるのもコピーしたら盗作ですね。
盗作というのはかなり分かりやすい部分を真似しているのが問題。
パクリには
- ストーリーをパクる
- キャラの造形をパクる
- 舞台設定をパクる
などの行為がある、そして盗作は元ネタを知っている人から見ると一瞬で分かる。
マジンガーZのパクリであるテコンVは明らかにマジンガーZを意識した造形です。
見た目もストーリーもほぼ同じ、それが盗作
実は難しいパロディ
パロディというのは盗作とは違い
オリジナル作品を誇張し滑稽に表現する。
もしくは風刺的に表現するのがパロディ。
盗作と違うのは本家よりも大げさな表現をしている事です。
分かりやすい例で言えばモノマネ芸人のコロッケがやるようなモノマネ。
北島三郎さんのモノマネをする時は鼻の穴を広げたりその人の特徴を大げさに表現している。
ストーリーの中で主人公たちがそのキャラのコスプレをしたり
パロディ映画は明らかに元ネタが分かる形で面白さを追及している。
つまりストーリーやキャラクターを借りてコメディをやるのがパロディ
題名も分かりやすくなっていたりします。
- 羊たちの沈黙⇒羊たちの沈没
- マトリックス⇒アホリックス
- ヤング・フランケンシュタイン
- 20世紀少年⇒26世紀青年
シリアスな作品を面白おかしく改造しコメディにしています。
オマージュはパクリではない!
オマージュはフランス語で尊敬とか敬意を示すという意味。
創作の世界では尊敬する作品や作家に影響されて似たような作品を作る事を言います。
例えばワンピースの影響を受けて海賊が出る漫画を描くみたいなのがオマージュ。
フランス語でオマージュだけど英語だとリスペクト、
同じような世界観や登場人物が出てきたりするけどそれは影響を受けただけ。
元になった作品への愛が深いから所々に知ってる人がにやけてしまうようなネタを散りばめておく。
本家を知ってる思わずニヤリとしてしまうような一目見ただけでは分からないような形で散りばめておくのがオマージュやリスペクト
インスパイア
ラテン語でひらめき、感化、啓発、鼓舞、または奮い立たせたり、ひらめきや刺激を与えたりすることを言います。
たまたま見た作品に感化されて作られた作品を言います。
ひらめきだから元になった作品は特に関係ない感じ
尊敬する作家や作品に触発されて同じテーマの作品を作る事を言います。
例えばロボットアニメを見て自分で作ったロボットを活躍させたくなったみたいな。
もちろん、新たに作られたロボットはインスパイヤを受けた作品とは似ても似つかない。
具体的な事例
具体的な事例を追加することで、各概念の理解が深まり、読者が実際の作品や状況を通じて違いをより明確に把握できるようになります。
以下に、各概念の具体的な事例を詳しく説明します。
1. パクリ(盗作)の具体的な事例
例1: テコンVとマジンガーZ
- テコンV: 1976年に韓国で放送されたロボットアニメで、日本の「マジンガーZ」に酷似していることで知られています。キャラクターのデザインやストーリーの構造が「マジンガーZ」と非常に似ており、これが盗作と見なされました。
例2: 「プリンセス・プリンシペ」
- プリンセス・プリンシペ: 2017年の日本のアニメ作品で、アニメ「魔法少女まどか☆マギカ」のキャラクターや設定に似ていると指摘された事例です。この作品はオリジナルのストーリーを模倣し、キャラクターのデザインやテーマに似た要素を取り入れているとされました。
2. パロディの具体的な事例
例1: モンティ・パイソンの「空飛ぶモンティ・パイソン」
- 空飛ぶモンティ・パイソン: イギリスのコメディグループ「モンティ・パイソン」が制作した映画で、既存の映画や社会的な事象を風刺したパロディが特徴です。例えば、「聖杯伝説」を元にしたコメディのシーンがあり、元の作品を大げさに表現しています。
例2: 「スクリーン・ウィズ・ア・ヴェンジェンス」
- スクリーン・ウィズ・ア・ヴェンジェンス: 2004年に公開された映画で、「スクリーム」シリーズをパロディ化しています。映画の中で、ホラー映画の定番シーンを誇張して笑いを取る手法が用いられています。
3. オマージュ(リスペクト)の具体的な事例
例1: 「メタルギアソリッド」シリーズ
- メタルギアソリッド: このシリーズは、映画「007」や「ターミネーター」などのスパイアクションやサイボーグSFに対するオマージュを含んでいます。ゲーム内には、これらの映画や作品への敬意を示す要素やキャラクターが散りばめられています。
例2: 「エヴァンゲリオン」
- エヴァンゲリオン: 日本のアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」は、古典的なメカアニメや神話に対するオマージュが含まれています。特にロボットデザインやストーリーの一部は、他のアニメ作品や神話的な要素をリスペクトしているとされています。
4. インスパイアの具体的な事例
例1: 「スタートレック」と「スターウォーズ」
- スターウォーズ: 「スターウォーズ」は、1960年代の「スタートレック」からのインスパイアを受けて制作されていますが、物語のテーマやキャラクター、技術的なアイデアに独自の要素を加えた作品です。両者は異なる世界観を持ちながら、共通のSF要素から刺激を受けています。
例2: 「バトルロワイヤル」と「ハンガー・ゲーム」
- ハンガー・ゲーム: 「ハンガー・ゲーム」は、2000年に出版された「バトルロワイヤル」のコンセプトからインスパイアを受けています。両作品は「生き残りゲーム」というテーマを持っていますが、「ハンガー・ゲーム」は独自の世界観やキャラクターを持つ作品に仕上げられています。
まとめ
パロディやオマージュはパクリよりもはるかに難しい。
特徴を強化したり、知ってる人だけに伝わるような作品に仕上げるのは結構難しい。
パクリは本当に盗んでるだけ
FGOの話題はコメント欄にがっつり書きます。
良かったらコメントしてください。
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