フグと言えば毒を持つ魚で調理に免許が必要な事で有名ですね。
「フグは食べたし、命は惜しし」、「鉄砲」、「北枕」なんて言われるくらいです。
フグ毒は種類によって皮や肝などに毒が溜まる。
そのため深い知識が必要、種類によっては食べられないフグがいたり無毒なフグもいる
食べられないフグ
- サザナミフグ
- シッポウフグ
- コンゴウフグ
- ケショウフグ
- ウミスズメ
- スジモヨウフグ
- タキフグ
- ワモンフグ
- ドクサバフグ
- ホシフグ
- キタマクラ
- ムシフグ
- コモンダマシ
- フタツボシフグ
- クマサカフグ
- センニンフグ
- モヨウフグ
無毒なフグはハリセンボンですね
小さいフグは毒性がある?
フグは食べ物から毒を作る、エビや貝、カニ、巻き貝、ゴカイ、ヒトデ、サンゴ片、海綿等の硬い餌などを食べて
餌が持っている毒を溜め込む事で身を守っています。
餌から接種できる毒を濃縮して体内に溜め込んでいるからフグは危険なのです。
フグは餌から毒を作るもしくは接種して溜め込んでいるため稚魚は無毒であるか卵についていた毒を持っていても人間には無害なレベルである事があります
しらすにフグの稚魚が混ざる事があります、基本的には見つけたら弾いておくのがよいそうですが
ちりめんじゃこやしらすに混入しても10MU/g以下なら人間の健康を損なうものではないそうです。
参考資料→魚介製品へのフグ種の混入事例について
10MU/gとは?
*フグ毒の強さはMU(マウスユニット)という単位で表され、1MUとは体重20gのマウスを30分で死亡させる毒量を言います。 大人1人に対する最小致死量は10,000MUと推定されています。 フグ1尾の持つ毒量は、「毒力(MU/g)×臓器の全重量(g)」で求めることができます
稚魚に含まれる毒量は1ng(ナノグラム)程度
ちなみに1gは10億ナノグラム
とても微量であり人間(成人)の致死量を考えるとその100-200万倍は必要になる。
だから、しらすの中にフグの稚魚がいても大丈夫です。
フグが毒を持つ理由
主な理由は天敵から身を守るためや卵を守るためです。
だからフグの卵巣は毒が溜まりやすい
また毒があるフグと毒のない養殖フグでは免疫力が毒のあるフグの方が強い。
フグは天敵から身を守るために毒を溜めています。
養殖のフグは毒を接種させないものもあり
そういうフグは攻撃性が強く出るそうです。
養殖のフグは毒がない
養殖のフグは無毒のフグが多い
攻撃性を抑えるためにわざと毒をもたせる場合もあるが基本は無毒
稚魚の段階で卵についている毒が含まれているがその毒が抜けた後に毒を含まない餌を与える事で無毒のフグになる。
まとめ
フグの稚魚は卵についていた毒しか持っておらず人間の成人を害する事はない
フグの毒は毒があるような餌を食べる事で体内に濃縮して人間が安易に食べると死んでしまう毒量になる。
しらす干しなどに混ざるフグは害がないので食べても大丈夫です。
養殖のフグは餌や環境を管理するので毒を持たないフグになる。
その反面、免疫力が落ちたり攻撃性が強くなったりするそうです。
ハリセンボンが無毒なのは身を守るハリがあるからですね。
ではでは(^ω^)ノシ
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