薬屋のひとりごとは小説家になろうが原作の漫画。
ジャンルとしてはミステリー系というか後宮で起こる陰謀策謀にヒロイン猫猫(まおまお)が巻き込まれてしまうという感じ
子供向けではなく完全に大人向けな作品になっています。
原作も漫画も読んだ感想としては非常に中華っぽいテイストで中国大陸の残虐な刑罰とか頭がおかしい風習なんかも盛り込んでいて
リアリティがある作品。
あらすじ
花街(歓楽街)に済む猫猫はある日、人さらいに襲われて後宮に売られてしまう。
薬の知識がある猫猫は後宮でおとなしく任期を待って自由になろうとするが
持ち前の好奇心と正義感から面倒事に巻き込まれていく
皇帝のご子息が立て続けに亡くなっている。
原因が分かった猫猫は王妃たちに文でアドバイスを送る。
「何か書くものがあれば」とつぶやく猫猫のひとりごとに気づいた宦官が~
ある日、宦官のいる部屋に集められた下女たち
宦官が紙に
「そこのそばかす女は残れ」
と書いた紙を見せて
「ご苦労、解散」
一人、残ってしまう猫猫
しまった!みんな字が読めないんだった!
ハメられたと気づいた時にはもう遅く
宦官、壬氏に連れられて行くのだった。
猫猫の性格や容姿
猫猫の性格は非常にドライ、というよりも興味のない事は面倒だから関わりたくないという人種
薬屋を営む義父の影響もあって薬の知識は豊富で自分の体で毒を試すマッドサイエンティストな面もある。
自分の体で人体実験するとかかなりマッドな部類
容姿は良く言えば華奢、スレンダー、悪く言えば痩せっぽち。
化粧でそばかすを作り顔をブスにしている(暴漢対策)
序盤では自分の事をブスと卑下していたりするけど
実際はそこそこ美人さん
毒を摂取するのが好きで「ふぐの内蔵とかいいよね」みたいな事を言ってしまう変態
毒関係で他のキャラがドン引きする場面もたたある。
毒の知識はかなり豊富なのでその知識を買われて厄介事に巻き込まれている。
好きなことだけしていたい残念な美少女なのだ。
中華文明の理解度で面白さが変わる
中国大陸独自の文化や風習があり
かなり、ナンセンスな行為がある。
科挙に合格して宦官になった人や女性の足を小さいままにする纏足なんかはかなりエゲツない文化
日本では遣隋使や遣唐使で学んだ事で文化としてマネしなかったのが宦官と纏足
他にも肉刑のようなエゲツない、残虐な刑罰を受けたキャラが登場したりする事もリアリティを高くしている原因
主要キャラの濃さ
キャラクターが個性的というか、特殊な環境に集まった特殊な人たちである事を上手く表現できている作品。
謎のイケメン宦官、壬氏(じんし)
武官の高順など非常に個性的。
現代人の感覚ではなく古代中国でありそうな感覚で行動している感じがキャラクターの濃さになっている感じ
モブキャラも陰湿な女の世界を演出していてグッド
後、作品の中ですでにお隠れになっている先帝がかなりのペド野郎。
先帝のせいでお妃というか家族構成がぐちゃぐちゃになっている辺りが物語の良いスパイスになっている。
皇帝がペド野郎の尻拭いをしている感じになっているのが物語の厚みになっている感じです。
まとめ
個人的な感想として中華文明にそこそこ造詣が深い人が書いてる作品
舞台背景が作り込まれているから引き込まれてしまう。
陰謀に歴史があるというか長い時間をかけて培った負の部分が後宮には隠されていて
単なる薬屋である猫猫が巻き込まれていく描写は面白い
ヒロイン自体はやりたい事にしか興味はない性格なんだけど薬屋の視点から問題を指摘してしまうから
なぜか探偵みたいな事をさせられるハメにwww
好き嫌いは分かれる作品だけど、強烈な個性がある作品。
一応、中華文明が土台になっているけどいつの時代かは分からない
というか架空の国だと思うけど。
宦官や纏足など独自の文化についてもさらっと書かれているから中華文明で間違いない。
宦官はイスラムでも行われた文化だけど、纏足は中華文明オリジナル
ではでは(^ω^)ノシ
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